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企画への参加

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小説、エッセイ、俳句etc
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#創作

【十六夜杯プレ企画】同じ月を見ている

十六夜に 見えると聞きし 赤い糸 届けておくれ 色なき風よ 今回も『同じ月を見ている』企画に参加させて頂きました。ありがとうございます。 あっという間に、お月見の季節になっていたのですね。この月の月は、どんな月なのでしょうか。 綺麗なお月様に会いたいです。

国道69号線(#2000字のホラー)

車に乗っていて、不思議な世界に迷い込む話は時々お目にかかるが、私の場合は少し違う。 我が家のマイカーは3年前に廃車にした。 私達夫婦は共に七十代を迎えるのを機に、免許も返納したが、交通環境に恵まれた土地に住んでいるので問題無く過ごしている。 夫婦のアルバムには、結婚してから五台の車にお世話になった事が明確に示されている。家族構成が変わる度にアルバムは増えていく。その頃は活気があり、車も張り切って私達を運んでくれ、子供達が巣立って行くと、車は歳を重ねた私達夫婦を柔らかい時間

十六夜杯プレ企画 #名刺代わりの一句(俳句)

十六夜様 鶴亀杯に続き、よろしくお願いいたします。 「SS名刺メーカー」を初めて使ってみました。 楽しかったです。教えて頂きありがとうございます。 秋の俳句、二句詠んでみました。 入れ物が良いと、私の俳句も見栄え良く見えます😄 よろしくお願いいたします。 甲子園の夏も終わり、彼らはまた、新しい夢に向かって、歩き出しているのでしょう。 #名刺代わりの一句

廃屋の鏡(夏ピリカ応募作)

昔は立派な邸宅であった事が、容易に想像できるその廃屋は、流れゆく時の中を漂う。かつての面影は敷地面積の広さからも思いを馳せる事が出来る。 今はただ、危険を伝える看板と厳重な金網等に囲れた孤独な佇まい。 100年も前の建物と思われるこの廃屋は、富豪の城。そう呼ばれていた、華やかで美しく優雅な邸宅であった過去を覚えているのだろうか。 この廃屋には、嘘か誠か一つの不思議が伝わっている。 大勢の召使いに傅かれて住んでいたのは三人の娘と、その両親。 三人の娘、皆美しく人目を引い