銀河の片隅で(ショートストーリー)
ただただ、宇宙は広い。こんなお話はいかがでしょうか。
銀河の片隅に青い小さな星がありました。
小さな星はひとりぼっち。
少し離れたところに赤い星があるのですが、赤い星はずっとどこか遠くを見ているままで、一度だって小さな星の方に顔を向けてはくれません。
小さな星の周りに赤い星以外の星は見当たりません。
小さな星は時々歌を歌います。流れ星達が通り過ぎる時、歌を歌いながら落ちていくのです。その歌を小さな星は覚えているのです。
小さな星が歌を歌えば、赤い星が一緒にハミングしてく