魔法使いの弟子(ショートストーリー)
「ねえ、おばあちゃん。お願いがあるの」
「なんでも言ってごらん」
おばあちゃんは、いつだってそう言ってくれる。
挨拶のようなもので、話を聞いてくれるだけがほとんどだけど。
おばあちゃんに話を聞いてもらうと、それだけで半分解決した気分になるんだ。おばあちゃんの事、大好き。
だけど、おばあちゃんは皆んなのおばあちゃんとは同じようでかなり違う。
だって、私のおばあちゃんは魔法使いなんだから。
勿論、これは家族だけの秘密。
おばあちゃんの息子の私のパパは、魔法使いにはなれないの