パラレルワールドと誰もが自分の人生の主人公

最近の自分の行動(緑野原学園シリーズ一気読み等)からこんな事思っただけなのですけれどね。

参考資料:緑野原学園|とみはじめ #note https://note.com/04tomihajime13/n/n44634f544e4f

俗にいうパラレルワールドは、もしあの時AではなくてB、あるいはC等の他の選択肢を選んだらこうなる、という発想からきてます。SFでは鉄板ネタで、タイムマシーンやタイムパラドックスだったりといった概念を生み出します。

ただ、ここで語られる事は、パラレルワールドにあっても自分は自分である、という事です。自分で選択する、という事です。

さて、別のSFとして、誰かと入れ替わる、というのがしばし登場します。でも実はここでも入れ替わっても自分を失う事はない、です。様相や立場や状況が変わるだけで、自分は自分です。入れ替わった人の能力を使えるということがしばしあるようですが、戻ればそれは失われます(多分)。

例え話、私が突然、あのイチローに入れ替わったとします。何故イチローかというと超有名人でしかも生活習慣がきちっとしていそうな人というイメージで選んだだけです。あまり意味はないです。以下、勝手な想像で調べたものではありませんのでご了承ください。

私は朝弱いので早起き苦手です。でもおそらくイチローは早起きです。身体が覚えていてめっちゃ早い時間に目覚めます。ここで私だと、早すぎ~だとか思って起きようとはしないでしょう。布団の中でグズグズしている。でもイチローは違う(多分)ストレッチか何かを始めるかもしれないし、まずはシャワーを浴びるかもしれないし。

さて、ここからが本題。入れ替わったイチローの身体の私は、この後どう行動するか。

この先、意識だけは私だけれども生活習慣のきちっとしているイチローは、いつもと同じ行動に出るとする。そうするともうそれは、私の意志に反した行動をとる、ということになるのです。まだ寝ていたいのに次々に行動に移すイチローの身体。観たいテレビがあるのにランニングに出かけるイチローの身体。肉が食べたいのに魚中心のご飯etc....

....絶対辛い(笑)

ただし家は広くて綺麗でお手伝いさんがいて...。

話進めます。イチローの身体のイチローはその行動の目的がはっきりしているから意識的にやってます。一方イチローの身体の私は目的がわからず、しかも無理矢理やっているからおそらく作業効率はすこぶる堕ちます。このまま続ければやがてイチローの身体の身体能力がガタ落ちして、成績も墜ちます。イチローがイチローでなくなっていく。

私はイチローにはなれないって事です。当たり前ですがwww

イチローの習慣行動に勝って、私がイチローの身体を持って私の習慣(早起きしない、テレビ見てランニングしない)にすることが出来たとしたら、メジャーで活躍なんてできるわけがない。よってこれはもうイチローではない。

やはり私はイチローにはなれない。

イチローでなくても、誰であっても一緒です。取り替えのきかない身体を持って、毎日の習慣の積み重ねでなりたい自分になってきたはずなんです。

誰誰さんと入れ替わったら私は誰誰さんになれる、そう思うときもあるでしょうが、それは幻想でしかない。

大体、自分の意志に反して一連の習慣の行動を黙々とこなしていくイチローの身体、それって私なの?って話です。自分のしたいこと何にもしてくれないんですよ?

イチローに見習って、イチローと同じ習慣を始めたら、イチローに近づく事はできる。でもやはりイチローではなくて、イチローの行動を踏襲した”私”です。

さて、18歳で結婚、初出産し、次々と子供を産み育て、総勢7人の子供を持った知り合いがいます。又、8人目出産予定なのですが、何と長女が又18歳にして結婚、出産予定。その彼女、36歳にしておばあちゃん。孫と自分の子供が、ほぼ一緒の年齢にしておばさんと甥か姪の関係になる、というなかなかの家族。

高校の時に人生設計を立てる、という授業があり、私のもう一つの理想人生として、高卒、19歳くらいで結婚、子供を5人以上産み育てる、という設計をしたことあります。子供沢山産んで、ワイワイガヤガヤしながら兄弟姉妹の中で情緒を育てる、というのがあったのです。沢山の兄弟姉妹の中で鍛えられよ、というある意味の育児策です。

結婚、出産は相手がいないと出来ないもので、その人生設計を歩む事はなかったのですが、もしかしたら当たらずとも遠からずな人生を歩んだ人が目の前にいるのです。

彼女には勿論成れませんが、もしかしたら近しい人生を歩んだかもしれない、いうなれば私のパラレルワールドの一つの過程の現在だったかもしれない、そんな彼女。

そう、人生の過程で別の選択をしていたら、あんな感じの人生だったかも、という事は大いにあり得る話です。隣のあの人の歩んだ人生はもしかしたら貴方があの時別の選択をした場合の軌跡の先、かもしれない。

そう考えていたら、全ての人の現在は、過去に貴方が選択したらもしかしたらなっているかもしれない現在の姿。

パラレルワールドは今正に目の前で展開されている!

....ちょっと飛躍しすぎかな。

ちょっとの選択の違いで自分の人生は多岐に渡っている、なんて発想の漫画はかの藤子・F・不二雄SF短編集にありました。

十年破局男からの戦利品で、これはずっと持っていて、いずれ図書館にでも寄付したいと思っていたんですけれど、どうやら捨てられてしまったみたいで、残念。

十年破局男とは 参考資料:その時、何かが音を立てて切れた。|とみはじめ #note https://note.com/04tomihajime13/n/na65e59c124a1 
男への反動はやがて自分に向かう|とみはじめ #note https://note.com/04tomihajime13/n/needefffc8fda

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