ちょっと今日は長文です。

姉に云十年ぶりにあった。家出て20十数年、連絡拒否して十年前後。

今実家は父親、病院寝たきり、母親施設に入り月30万の出費を年金と、それだけでは足りなくて姉(バツイチシングルマザー、公務員)と弟(独身、実家住まい)が不足分を補っているよう。



現状に至るまでのゴタゴタがあって相当大変だったようで、一方的にまくしたてられた。
姉は昔からそうだがボソボソ喋るので聞き取り辛いところもあって半分以上聞き取れなかった。

ひと通り話た後にこう切り出された”葬式代50万出せ”

今ここで私の愚痴やら何やら書く気はないからそこは安心してほしい(少しはあるかもしれないが)

姉の話の中に出てきた葬式やら何やらの話と、義母(主人の母)が数年前に亡くなっているのだが、こちらは葬式をしなかった。ニュースでたまにみる墓終いの話や無縁仏、その他諸々を加味しての思った事を今回は書いていこうと思う。

葬式代が高い。身内が死んでお金がないから放っておいた、というのをニュース等でたまに見聞きするがわかる。高い。お墓なければ自宅に骨壷ごと置いて置くという人もいる。お墓だって高い。

義母が亡くなったとき、葬式をしなかった。施設で亡くなったのだが、そこでお別れの会なるものをして、火葬して海に散骨した。家にある仏壇に少し骨の入った小瓶が置いてある。勿論故人の意志によるもの。私は口を挟んでいない。

お墓はあるらしいが、そこに入る事も望まなかったようだ。

以前にも書いたが、主人は元金持ちのボンボン産まれだ。ただそれに付随するように色々あったらしく、腹違いの兄弟姉妹がいるらしいのだが、その話はほとんど話さない。そして音信不通だ。
破産した主人の実家のどの部分に亡くなった義母が関わっているのかわからないのだが、ともすると盛大な葬式をあげないといけないような家だったかもしれないのに、一番最先端?かもしれない死後処置になった。何しろお墓の管理もしなくてよいみたいな意志だ。

片や私の方の葬式。最初はこじんまりと上げると聞いていたのに、何か話が違う。葬式やって、親戚も来そうだ。

実はお墓がある。私の父は長男だけれども他の兄弟とは異母兄弟なので、今一疎外感みたいなものが父の内にはあったようだ。

兄が交通事故死した時にお墓を新しく作り、そこに兄、後々に手順踏んで父の実母(私にとっては祖母だ。ただ会ったこともないが)も入った。それまでは祖母は祖父と一緒の墓に入っていたようだ。でもいずれ後妻が入る事になるだろうから父としては抜くのが悲願だったようである。つまり私達とみはじめ家子供達は血縁のない後妻を”お婆ちゃん”と慕って(?)いたということになる。(結構後に血の繋がりは無いと知った)

つまりはとみはじめ家で入れるべき、そして後々守るべき墓が出来たって事だ。そう、兄と祖母の入っている墓だ。そこに入れるべき墓がある。ところでお墓って、その寺に管理費として毎年いくらか払っておかねばならないらしい。まず『払っていると思う?』と姉に聞かれた。

そこは姉妹。同じ親の元の下に産まれた。あの両親(特に母親)で払っていると思う?と問われると、父が元気だったうちは払っていただろうが、弱ってからは払っていない可能性も大いにある。
払うものも払わずに、やれ死にました。お墓に入れます。通常値段で拝んでくれると思う?ときた。それに、49日過ぎるまではお骨を墓には入れられないそうで。そう、祭壇が必要。で、姉に半ば強引に連れて行かれた数十年ぶりに見る実家は片付けの真っ最中だった。なので前に書いたような家具だらけではなかった。なんと仏壇の前が片付いており、お線香上げる事が出来た。そう、前は仏壇の前も物で溢れ、お線香も上げられな状態った。話題の実家の片付けまさに今!な状態。それの愚痴も姉からこぼれる。

ちらっと書いたと思うが、私もつい2月に引っ越し完了したばかりだ。もう物が溢れ溢れで難儀し、最終的には業者に頼んでやっと片付いたのだ。しかも他人家だ。私の物なんてほぼ(捨てたものは)ない。

実家も大変だぞ〜なんて思っていた所だ。でも家出てもう20年以上。私の物なんてもうそんなにはないのだ。まだ連絡拒否る前にたま〜に帰っては片付けたりしたのだから。ほぼその後に残った者(両親と弟)の物だ。それを私に愚痴られても。そもそも赤帽で家出たんだぞ、私は。

業者に頼めば?

これからどれくらいかかるかわからないのに余計なお金使いたくない、それとも出してくれる?だからそれは私の責任ないでしょ、と腹では思ったが、今までの色々の鬱憤を晴らすようにまくしたてるので黙ってた。

話逸れましたね。

実家に祭壇のスペース。そうするとその間に葬式出られない親戚だとかが来たりもする訳だ。それにお墓に入れるにはきちんと段取りも踏まねばならない。

母が体調が悪くなった時に、親戚の誰かが(記憶にある名前だった)駆けつけてくれたらしい。そういう人たちの手前もあって、多分もきちんと葬式やらねば·····そんな風に思い、身内だけの低予算の葬式の話は無くなったんだと姉のまくしたてる話から推測した。

········昔々、オオキミと呼ばれた者のお墓=古墳のように、お墓ある、作るなんて権力のあるものだけだった筈だ。それが年代を経るに連れて、それでも武将だとか、地方の有力者だけが持てるものだった筈である。先祖代々の墓、というようにある程度のまとまった大家族がやがて墓を持ち、血縁者はそこに入った。ただはじかれたものもいるだろう。極一般家庭が墓を持つ、というのは極最近の事なのではないか?というか、むしろ今は古いものになりつつあるのではないか?

墓終いしたり、血縁のない者やはなから夫と同じ墓は嫌だという人もいたり。樹木葬なんていう、無縁仏って言えば無縁仏だけれどももっと前向き(?)なお墓の考え方があったり。

まあお墓があるし、とりあえず弟が墓守するって言っているらしいのでそれはそれとしてってその先は誰が見るのか?血縁は姉の子供(㊛)だけだ。

私もお墓はいらない。希望はやはり海への散骨。誰がするのか?が問題だが、それはさておいて。

鬱初期に家に戻りたいって話をした時に、その時弟は30代後半だった。(私の一つ下)実家出て一人暮らししたことなかった。だから2年でもいいから一人暮らしさせたほうがいい、嫁のきてがなくなる、という話をした。30代後半、一人暮らし未経験、実家暮らし、両親同居なんて嫁に行きたくない相手全部揃い組でしょ。せめて一人暮らし経験くらいはしたほうがいいって。タイミングの問題か、両親は私の居場所を確保するためとでも思ったか。でもそれ以上に”長男は家から出すもんじゃない”と母親が強く反対するから駄目だと突っぱねた。結局弟はずっとパラサイトシングルになった。

古い価値観に縛られた家になったなと姉の話聞きながら思ったのだ。ほぼ母親とは話らしい話をしていないがその言動やらなにやらで片田舎の出身だったろうな、という推測をしている。

昔の、村という共同体が活きていた頃は、どこかの家族で亡くなった人がいたら村総出で葬式の準備をしただろう。今でもしている所もあるかもしれない。でもそれは村という共同体が濃密だった頃の話だ。おそらく村中が、どこか繋がった血縁だったであろう。

それが今は、特に都会ではもうそんな共同体はない。だから葬儀屋ができ、わからない葬式のあれこれをお任せしていて、対価としてお金払っている。遠くの親戚へのメンツの為にないお金出して葬式をする我が実家。

片や昔は金持ちボンボンだったけれど破産して一般ピープルになり、困ったときに助けない親戚に果たす義理もないから葬式せずに、墓も入らずに逝った義母。

なんだかな〜と思ったのです。

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