次元大介、勇退

もとい、パイロット版から唯一、変わらずに次元大介の声をあてていらっしゃった、小林清志氏の勇退のニュースです。

いよいよ10月から始まるルパン三世PART6初回のみ、小林氏で、後任は大塚周夫氏です。誰もが認める後任だとか。色々な意味で楽しみです。

実は小林氏でPART6全回持つのかなという懸念は少なからず持っていたのですが、こういう幕引きだったのですね。小林氏はもう絵図を描いていらっしゃったかもしれませんね。


本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。


そして後任を引き継がれた大塚氏、楽しみです。

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さて、私も独断と偏見で自分なりのルパン三世考察をいくつかあげてきました。そろそろいいかなと思ったのですが、あと一つだけあげたいと思ったので便乗して。


何かの誰かのルパン三世考察した記事で、「本来ルパンのいる裏社会の住人であれば、弱みや弱点を見せることは即死に直結することなので、そもそも他人を信用することがない」

ということで、いわゆる宮崎ルパンを生み出したあのキャラはあり得ない設定、という、ちょっと宮崎ルパン三世を否定したかのような記事を見かけたことがあります。


本来、キャラクター設定であまりにもかけ離れているとアニメ自体が破綻してしまうものだと思いますが、不思議とルパン三世というキャラクターはそうはなっていません。(賛否両論はありますが)

多面性があるのが人間なのだから当然と言われれば当然なのですが、ギリギリ寸でのところでルパン三世というキャラが破綻することなく、受け入れて幅広い内容の作品を生み出しています。


何故なんだろうな、と思ったのですが、そこに一つのコトに行き着きました。ルパン三世という男が次元大介という相棒を得ているからだと。

次元大介という男は原作者のモンキーパンチさんの漫画にも登場します。石川五右衛門も峰不二子も。

そう、宮崎ルパンが登場する前から原作にも存在したのです。

モンキーパンチさんの描いた漫画ルパン三世は本当に数えるほどしか読んでいないので、そこにルパン三世と各キャラクターがどんな人間関係で描いているのかは正直知りません。


が、アニメ化になった時には既にルパン三世には次元大介という相棒が存在していて、峰不二子が存在していて、石川五右衛門は途中でルパンファミリーに加わるというエピソードになっています。(それもファーストルパンで)


相棒を得る、即ち相手を信用した、ということに他ならないのです。本来のはじめに設定された裏社会の住人であれば、相棒なんて持てません。いつ背中から狙われるともしれない世界だから。


でも次元大介という男に対してルパン三世は、背中から撃つような真似はしないと。そう信じられたからこそ相棒にした、という設定が成り立っています。もしそういうことがあったとすれば、何かそうしなければならない事情がある時だと。


裏社会ならないはずの信頼。原作者のモンキーパンチさんは、そこにひょっとして気づいたのかもしれない。だからはじめは許可はしたものの快くは思っていなかったと言われていたのですが、氷解したのかもしれません。

自分の生み出したルパン三世という男は宮崎ルパン三世を生み出す土壌は持っていたと。

参考資料:私の知ってるルパン三世|とみはじめ (富一慧保 トミハジメケイホ) #note https://note.com/04tomihajime13/n/n39d4527e83a3



信頼といえば、次元大介に対しても当然ながら、石川五右衛門にも持っているし、峰不二子にも持っているし、銭形警部にも持っています。

だからこそ、ルパン三世という世界は成立しているんだと今更ながら思ったのです。








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