ルパン三世 part6episode0 見たよ

格好良かった。後、裏を色々想像しちゃった。
アテレコ現場の様子とか。

もちろんこれから新章はじまるよ、ってことなんだろうけれど、今までの色々を含めた経緯とか考えるともう意味深だなって。

考えるのは野暮ってもんなのだろうけど、この企画はいつ頃から持ち上がったのかな、誰が考え出したのかな、でも今までの賛否両論ひっくるめてルパン三世の世界そのものを理解して愛してくれている人々が、きちんと受け継いでくれているっていうのがとっても嬉しい。

声優界の引退試合

花道

粋な計らい


そんな言葉を連想する。

多分普通ならこの内容の企画を全国区放送ってボツになる。スピンオフ的なエピソード。

でも通ってしまったところにルパン三世の歴史とか視聴者への浸透度とか、そういうのもが図れる。

でも実は構成、セリフもよくできている。

ルパン三世というアニメをはじめて見た、という人の為に、このepISOude0を入れた、としても成り立つ。

ルパン三世の映画としては超有名な「カリオストロの城」は、実はそういうところも秀逸で、だからこそ不動の位置を持つ。

「名探偵コナン」の映画で必ず最初に説明が入る。小さいけれど本当は高校生であること、色々な道具の説明、そしてその映画に出てくる出演者の中で自分の正体を知っているのは誰か。

カリ城の秀逸なところは各キャラの関係性をセリフの中で語らせているところだ。しかもこれが抜群に上手い。

例えば冒頭、クラリスの乗った車がルパン達を追い越した後のシーン
「どっちにつく?」『女!』「だろうな」

ルパンの問答無用の判断(善人悪人ではなく、女につく)。そして次元の「だろうな」が、聞いても聞かなくてもそうだよな、いかにルパンという男を知り尽くしているかがこのセリフだけで感じ取れる。

他にも「ああ、アルセーヌ・ルパンの孫とかいうこそ泥ね」

カリオストロ公爵のセリフだが、世界には名の知れている大泥棒だ、ということ。

ほんとにもうオリジナルからただ一人変わらずに声をあててきた、小林氏、山田氏から栗田氏に代わった、そして時が経って栗田氏以外のキャスト代替わりした時に小林氏がオーディション会場に現れたこと、そんな経緯を知っているものに取ってはepisode0のセリフ一言一言が感慨深いのだが、同時にルパン三世というアニメを初めて見る人に取ってのそれぞれの関係性やキャラクターをセリフの中に織り交ぜてある。コナンの映画のオープニングの説明の部分をこのepisode0は兼ねている。

そして大塚氏へのバトンタッチも。

なんというはじまり方だろう!!

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