ダイエット

なるものを意識して実行したのは一回しかない。元々太らない体質であるらしく、悩んだ事はない。強いていえば今が一番悩んでいるかもしれない。

同じ年代の女性としてはよく食べる方だと思う。あの頃もよく食べていた。家に帰ってからの夕飯はもちろんのこと、その前のジュースやらお菓子やらせんべい、パンと目につくものやたら口に入れていた時期があった。

ある日、うどんを食べていたら、突然吐き気を催してトイレで吐いた。今さっき食べていたうどんがほぼそのまま吐き出された。気分が悪かった訳でも、体調が悪かった訳でもない。ましてや変なものを食べたわけでもない。唐突に吐いたという表現が一番近い。その時、頭に浮かんだのは

”満腹中枢を破壊した猫は、満腹感を得ることが出来ず、いつまでも食べ続ける”という説明と共に、丸々太った猫がそれでも食べている教科書の挿絵だった。

満腹中枢がぶっ壊れてる

私はそう思った。これはイカン。

以降、お腹が空いている、という実感がなければ、三度の食事以外は食べないようにした。

あ、ちなみにこの満腹中枢だとか空腹中枢だとかは精度がそんなにないっぽいので、私も満腹感感じない!と思っても、さほど気にしなくていいみたいですよ。それと感情を司る脳の場所にとっても近くて、よって感情の影響を強く受けるらしいので。(とあったと思うけど、確信持てない。スミマセン)

·····これはダイエットとは又ちょっと話が違うな。ウン。

家には体重計なるものがなかったので、計った事がなかった。ある時、就職先の先輩方の寮に泊まりに行った時に体重計があり、乗ってみたところ·····え、嘘でしょ?のびっくり体重。でも確かに太る要因は満載だった。

まづ、就職して運動はしなくなった。某特急電車のウエイトレス業だったので、出勤時間及び退社時間がマチマチだった。乗務する電車によってはまともな食事時間が取れない事もあった。13時12分頃に駅に着いて、13時30分には発車、その間に用意されてる弁当を食べる、というようなシフトもあった。どうしても食べられない時は持って再乗務する事も出来たが、発車したら終点は2時間後。流石にそれではお腹が持たないので、発車してオーダーが一段落したら食べる、でも乗務中だから、オーダーが入ったら食事中断して仕事に当たらなければならなかった。

時はバブル前の経済絶頂期。3日に一回は飲みに行くような日々だった。

そんな生活で太らないわけがない。でも流石にこの体重はやばい。
ということで、軽くダイエット開始。

まず、甘いものと一緒に取るコーヒーは、砂糖を入れるのを止めた。今ほどコーヒーは飲んでいなかったけれど、コーヒーも取り扱っていたので、自然コーヒー飲む機会も増えた。

それから、遅い乗務でも21時前には家には帰れたので、夜寝る前の食べ物が一番太る元と聞いたので、21時以降は食べるのを止めた。

これは家に帰るときはって事で、飲み会とかは除外。

幸い私は面倒くさがりで、二度手間というものが大嫌い。夜寝る前の歯磨きをしたら、もう一度歯を磨く、という行為が面倒くさいと思うので、21時になったら歯を磨いてしまった。もう一度歯を磨くのは面倒、かと言って食べた後そのまま寝るというのも出来ないので、これは効果ありだった。その代わり、今日はケーキが食べたいと思ったら21時前に絶対食べた

これだけしていたら、数年後には標準体重になっていた。
ちなみに標準体重というのは健康体ということで、気持ち太目、である。

さて今、なのだが、ここ何十年も変動のなかった体重が、年一回の健康診断の度にちょっとずつ重くなっている。要因は、ある。やはり運動量がまた減った。引っ越してエレベーターがなくなったからちょろっとは運動量増えてるかな。

某スーパー勤務も長い。元々冷え症なのが更に加速している。毎日冷蔵庫の中で仕事しているようなものだ。立ちっぱなしだし。新陳代謝も落ちてるし。

帰宅は22時過ぎる。それから夕飯だから太る元凶みたいな事をずっとやっているわけだ。極力粗食で済むような夕飯を心がけているが、お昼にボリュームあるのを食べているわけでもないから、どうしてもちゃんと食べたい日もある。

う〜む。

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