ルパン三世50周年記念だとかでWOWOWでルパン三世祭りをやっている。
(少し前にもやっていたけれど)

で、半日くらいを使って立て続けにDEAD OR ALIVEとルパン三世対コナンTHE MOVIE、 次元大介の墓標、血煙の石川五右衛門、峰不二子の嘘、ルパン三世THE FIRSTと放映。(結局全部見てしまった私)

コナン君辺りはおそらく小中学生くらいがみても、あるいはターゲットに入れた、ライト感覚な作りなのだが、次元の墓標だとかはガキの入る隙間もない、ダークで血と死と性にまみれた作り。

元々のルパン三世はダークハードな大人が観るアニメと定義して始まったもので、それを変えたのは環境と請け負った宮崎氏筆頭のメンバーのなせる技なのは知る人ぞ知る話なのだが、私が思うのはその両方を取り込めるルパン三世というそのものだ。

大概のアニメーションは大体ターゲットの層というものが決まっている。明確には示すものでもないがまあ開き3〜5年くらいといったところか。

ルパン三世の場合、その開きがとてもつなく広い。もちろん一作品に絞ったら他作品と大差ないだろうが、ルパン三世というという括りでいったら40年くらいの開きがあるのではなかろうか。こんなターゲット層の広いアニメ作品、ほかにはない。

元々ヒト、だって明確な大人と子供の境界線はない。便宜上、年齢いくつになったら大人とみなすとか、生理学的にこうなったら大人とみなしているだけで、いい歳こいてガキか!と思う者も、また逆も存在するのは周囲を見渡すだけで充分だろう。

宮崎氏が"もののけ姫"を創った時に"子供を登場させると話がややこしくなる、(テーマがボヤける)"という理由で排除している。実際、この作品にはナウシカのように姫姉様、と慕い問いかけるような子供は一切出てこない。

ガキの入る隙間のない、ガキの視点まで下りてきてくれているようなある意味丁寧なところは一切ないアニメーションルパン三世(初代)をリアルタイムでみて、ガキにインパクトを残した、私は最後の世代なのかもしれない。

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