血圧上がった話

ある日。
某スーパーのレジ勤務を終え、帰宅しようとしたところに先に帰った主任からメールが。
「電車止まってるよ」
えー(・_・;)

外は最悪にも警報が出ているほどの酷い雨。
なんで私は昨日は長靴履いてきたのに今日はサンダルなのよ!
と自分の間の悪さを恨みつつ、どうしようかなと食堂で金曜ロードショー「純黒の悪夢」を見ながら考えていた。

電車すぐ動いてくれればいいけど、と思っていたけれど1時間以上経っても運転再開の報がこない。

これは、駄目か。
雨は小ぶりになっていたけれどまた、酷くなることもあるという今日の予報。

これは、隣の駅までは歩いてそこからタクシーで帰るか。

これから観覧車で赤井さんと安室さんの肉弾戦の前に、食堂を出た。

店先で先程の主任とバッタリ。「タクシー全然来ないから迎えに来てもらう」

残念ながら私のお迎え(夫)は今日は泊まりの仕事。だから迎えは来れない。

隣の駅ならば、こことはだいぶ乗降客数が違うからタクシー拾いやすいだろう、そう思って雨の中、自宅まで最寄り駅の隣駅まで歩き出した。

・・・歩くこと、三、四十分、到着。
タクシー乗り場に並んでいるのは十名ばかし。
電車はまだ動いていないし、これはすぐ来るだろうと思って並んでいたのだが・・・・


並ぶこと、数十分。まだ一台もこない。

マジですか?

コロナ前の時折飲みに行き、ここでタクシー待った記憶によると、こんな数十人、十分も待たずにタクシーがどんどん来て、すぐ乗れたよ?

なのに一台もこない、来る気配もない。

確かにタクシー台数が減っているとニュースでやっていた。お客様からの要請でスーパーから電話でかけられるタクシー会社も三社あったのに一社になった。しかも繋がりが悪い。

でもこんなに減っているとは正直思わなかった。
これは自分の番がまわってくるより歩いた方が早いかも。

更に五分くらい待ってみたが、ついにタクシーが一台も来ることはなかった。

私は意を決して雨の降りしきり中、歩き出した。

自宅に向かって。

バスで15〜20分くらい。タクシーだと三メーターは回る距離。道はそんなに小難しくはないから、でも間違った角を曲がると明らかに変な場所に出てしまうから。

曲がり角を間違えないように慎重に、方向音痴の私だが歩き始めた。

かくて一時間あまり、私は無事に家に到着した。


こんなに歩いたの何年ぶり?

B‘zのライブin日産スタジアムだってこんなには歩いてないぞ?!

ちなみに帰る道すがらにみかけたタクシーは六台。

たったの六台!
以前は何十台とすれ違ったのに!

こんなにタクシー減ってるとは思わなかった。


翌日から数日間、血圧高かった。上140とか160あったわ。




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