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twitterで振り返る:今シーズン印象に残った演技①

毎日毎日たわいもないことをつぶやき、あまりに簡単に流れていってしまう。そこに気を留めないのがtwitterの良いところのような気もするが、瞬間的に感じた鮮度高い気持ちだったりするので、日記のようにまとめておいてもいいかもと思った。twitterを引用しながら、今シーズン印象に残った演技を振り返ってみます(たぶん何回か続く)。

コリャダはガラスのハートではない

ベテランの年齢になったコリャダだが、振付のアベルブフと共に、フィギュアスケートの美と芸術面を開拓する旅は続く。すでに今までの誰も到達してこなかったレベルに来ているようにも思うが、まだまだやりたいことはたくさんあるんだ、とでも言いそうな野心的なプログラム。

シュムラトコ、言葉を表現していくコレオ

怪我だからか?ワールドに来れなかったのは残念だったけど、毎度全身全霊の演技を見せてくれた。SPは戦争に行く子供を想う母の気持ちを歌ったウクライナのミュージシャンの曲だった。シーズン当初プログラムの最後を鳥の囀りで終えていたが、途中で空襲警報の音に変わっていた・・・

島田真央、14歳のタメ

ローリーのミューズになっていきそうな島田さん。今期のプログラムは、子供っぽすぎず複雑な味わいや品格があり、しかし愛らしさもある。14歳にふさわしく、一方シニアのように出来上がった印象も与えるプロだった。

パイポーの歴史的名作

個人的な今期 The most artistic program の一つ。ワールドの現地観戦で、賑やかなワルツからスッと音楽が引き、あの有名なメロディーが浮き出てきたとき、何か神聖な空気さえ漂うほど二人の世界が完璧に作られていた。リンクの中央の道を征く姿を見ていたら、競技会であることを完全に忘れた。

ラジョラガはコリャダを超えた?

「コリャダに匹敵」は芸術性の勝利を意味する最大限の褒め言葉。強力なカナダのアイスダンス界の中で今季ワールドには来られなかったけど、来季の彼らが今から楽しみ!

昌磨のGravityにロックオン

正直PIWで最初見たときはあまり印象に残らなかったのだけど、シーズン進む中でどんどん好きになった。ロックではあるけど、温度感としては低温〜中温ぐらいで、騒げばいいもんでもなく、さりげなくカッコよさを表現しなければならない。ちょっとしたニュアンスが大事で、それによって面白くも退屈にもなりそうな曲。難しい曲をよくモノにしているなと思う。

レヴィト、世界チャンピオンなっちゃいそう

ちょっとキッチュな感じの可愛らしさ、小柄で溌剌さと繊細な美しさが同居している感じとかが、ついついコーエンと重なってしまう(これも最大限の褒め言葉)。今年は世界チャンピオンになっちゃわなかったが、ジャンプさえ問題が発生しなければ、今後1人孤高の存在になるような可能性もあると思う。

三浦君のステップが涙腺にくる

「王道」というものが正しく発動されたときの強力な素晴らしさ。そしてそれができてしまう三浦佳生の天賦の才。生粋の根アカな人という感じが日本人のスケーターで珍しいタイプで、この業界に異次元なタイプがやってきた。今後もスタースケーターの街道を明るく突っ走ってほしいし、来季は確実にワールドチャンピオンを争う一人!

ジュンファンのカッコよすぎなMJ

羽生さんの次はジュンファンかなと思っていた時期もあったが、ここまで来るまでに少し時間がかかった。特別なスケーターなのは誰もがわかっていて、あとは自分の力を完全に発揮するだけだった。今季の活躍は驚くべきものであり、当たり前すぎるものでもあった。

紀平さんの特別なナチュラルさ

今季の紀平さんは、ジャンプが元どおりでなくても、彼女は「本物の実力者」なんだということを、シーズン通じて痛感させられ続けた。普段あんなに穏やかで、スケート自体もとてもナチュラルではあるが、目に炎が宿ってそうな気迫を纏い、スパッ、スパッと決めていくジャンプの切れ味の鋭いこと。そして気持ちよく滑るスケーティングこそ正義なのだと改めて実感した。

マリニンの4Aに伊藤みどりみを感じる

「人類が伊藤みどりに追いつくまでに、令和までもつれこんでしまった」というつぶやきを見かけたけど、伊藤みどり以来、初めて伊藤みどりと並列に語ってもいいかも・・と思えるジャンプの革新者が現れた。

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