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YOASOBI 1st LIVE『KEEP OUT THEATER』

今回はYOASOBI 1st LIVE『KEEP OUT THEATER』に参加してきた記念としてこちらの企画に挑戦してみようと思います!


オープニング

開演時間から少し経ち、画面が切り替わる。映し出された場所は、よくあるライブ会場のステージ…ではなく、どこかの建設現場。こちら側の困惑をよそに、メンバーたちは真っ直ぐエレベーターに乗り込み、ステージのある8階へと向かう。



エレベーターの中で円陣を組み、気合いを入れるメンバーたち。絶対に今回のライブを成功させるぞという強い意思がひしひしと伝わってくる。



エレベーターが止まると、まず他のメンバーたちが先に降り、その少しあとにAyaseさんとikuraさんが降りる。エレベーターを降りてステージへと向かうまでの間、二人は談笑したり拳を合わせたりしている。そこからは確かに二人の仲の良さを窺い知ることができた。さあ、ステージはもう目の前だ。



ikuraさんがある一点で立ち止まる。そして後ろからYOASOBIの文字がハッキリとikuraさんを照らしだした。この光景は、公式サイトやTwitterのアイコンにも描かれているあのイラストを思い出させる。



あの夢をなぞって

原曲よりもゆっくりじっくりとイントロを歌いあげたその曲は、あの夢をなぞって。
そのままメンバーのいるところまで移動すると、そこはプロジェクションマッピングによって映し出された花火が上がるステージ。この間だけは、今の季節が冬であることを綺麗さっぱりと忘れさせてくれた。


これは1番サビ後のギターソロがあまりに好きすぎて撮ってしまったスクショ。⤵︎



「見上げた空を飾る光が今照らした横顔」の部分でikuraさんを上からカメラで映す演出もなかなかにニクい。⤵︎



ハルジオン

2曲目はハルジオン。ここで周りの灯りが一気に点き、雰囲気をガラリと変える。Ayaseさんの周りの台もピンク色に輝いていた。



MC

ハルジオンを無事歌い終えると、今回初めてのMCへ。「ライブ始まってみてどうですか?」とikuraさんが聞くとAyaseさんがやっと緊張が少しほぐれたと返す。
半年かけて準備してきたという今回のライブ。会場はミラノ座の跡地ということで、現在進行形で工事現場となっている場所でライブをしているということがここで明かされた。



リアルタイムでライブをしていることを証明するために今からコメントを拾っていくとikuraさん。



端末をいじりながら見つけたコメントは「オシャレやん」。早速こちら側の笑いを誘うと、せっかくだからとAyaseさんが今回の衣装について少し解説する。ikuraさんとAyaseさんの二人は白のMA-1。バンドメンバーは黒のつなぎを着用していて、そこにスプレーで新たに着色をしたのだという。
他に何かコメントはないかと端末をいじるikuraさん。しかし現れた画面はインターネットに接続されていません。開幕からもってるとしか思えない出来事だった。


たぶん

MC後一発目の曲はたぶん。周りはより明るくなり、こちら側の心をも温かくさせる。



この曲ではYOASOBIの文字は赤と青に光っていた。男女の別れを歌った曲だからだろうか?



ハルカ

ミディアムテンポの曲が続く。この曲は、サビへ入った時に周りの色がカラフルになるのが印象的だ。歌詞は「ふりかえれば数え切れない 思い出があふれ出してくる」



「だから今は どうか泣かないで」をカメラ目線で歌ってくれたikuraさんも印象的。この優しい表情がたまらない。



MC

ここではハルカの原作となった『月王子』にちなみ、みんなで思い思いのマグカップを用意し、乾杯するコーナーが行われた。ドラムの仄雲さんはノンアルコールビール、ベースのやまもとひかるさんとAyaseさん・ikuraさんが緑茶、ギターのAssHさんとキーボードの禊萩ざくろさんがコーヒーをそれぞれ用意する。そしていざみんなで乾杯…しようとした矢先に、まさかのikuraさんがフライングして飲んでしまうという大失態。またもやこちら側の笑いを誘った瞬間であった。



怪物

ここからは早くも後半戦。カウントダウンとともに始まる特殊イントロに、こちら側のボルテージも一気に上がっていく。大量に焚かれるスモークと暗めの照明からは、人間の内なる感情そのものを表しているようにも見えた。


Epilogue

怪物が終わると、流れ出したのはEpilogue。優しいけど、どこか儚さを感じるピアノの音色とともにikuraさんはこちら側に向かって話しだす。毎日怯えるような日々の中で、画面を通してみんなと繋がることができて幸せです。明日も明後日も、音楽が鳴り続けますように。


アンコール

そして始まったのがこの曲。実際のアンコールは存在しない今回のライブ。Epilogueとの流れも相まって、ここからはライブの終盤に向かっていくぞという印象を受けた。
「何処かから不意に 微かに聞こえてきたのは ピアノの音 遠い日の音」の部分でAyaseさんの手元を映すカメラワークが良い。



MC

ざくろさんの生演奏とともにAyaseさんとikuraさんは、今日までの日々を振り返る。

今日この日を迎えるまでに、すごくたくさんの人に支えてもらって、私たちもこの日のために毎日を過ごしてきた。でもそんな日々も今日で終わってしまうのが寂しい。YOASOBIの活動が始まってからは、追いつくのに精一杯で、その頃はまだまだ怖さがあった。でもこの日を迎えたことで1人じゃないんだと思えた。Ayaseさんや他のバンドメンバーはもちろん、たくさんのスタッフや、画面の向こう側には本当に多くの方が私たちのライブを見たいと思ってくれている。それは私たちが最初の曲をアップした時には思ってもいなかったことで。だから今は、怖さよりも感謝をしている。

YOASOBIも最初は4人でスタートして、しんどいなかここまでやってきたけど、こうしてライブもすることができて。本当にコタツでPC開いて作った曲から始まったことが今こうなっているっていうのが今も実感がない。ホント、周りに恵まれて幸せものだと日々感じている。なので、僕らにできる精一杯の音楽を、画面の向こうのあなたにも届けられたらいいなと思います。


夜に駆ける

直前のMCからのこれ。昂る感情とともにどこか感慨深さも感じた夜に駆けるであった。


群青

最後はこの曲で『KEEP OUT THEATER』を締め括る。ikuraさん以外のメンバーでの合唱、そしてikuraさん自らがメンバーのもとへ向かって歌うという演出。この日を迎えるまでともに頑張ってきたメンバーとの絆を感じるとても良い演出だ。



個人的にはやまもとひかるさんの楽器の切り替えがとてもスゴいと思っている。



さっきまでベースを弾いていたはずなのに、次の瞬間にはキーボードを演奏している。この切り替えの速さに驚いた。さすがはプロである。



ikuraさんがAyaseさんの方を向いて「好きなものと向き合うことで 触れたまだ小さな光 大丈夫行こうあとは楽しむだけだ」と歌っている姿を見たとき、これこそが、今回のライブで一番見たかった光景だと確信した。もう、この二人からは怖さやしんどさは一切感じない。YOASOBIにはメンバーが、スタッフが、そしてたくさんのファンがついている。だからこそこの言葉が胸の奥にまで響いた。

「大丈夫行こうあとは楽しむだけだ」



エンディング

最後の曲を歌い終えたあと『KEEP OUT THEATER』はエンドロールを迎える。



Ayaseさんとikuraさんが柱にサインを書き終えると、カメラはハルジオンのインストとともに建物の中を映してまわる。そこには建物内のあらゆるところに書かれたたくさんのスタッフの名前であった。


あまりにオシャレな演出に舌を巻く。これがYOASOBI 1st LIVE『KEEP OUT THEATER』か。

こうしてYOASOBI 1st LIVE『KEEP OUT THEATER』は無事幕を閉じた。このご時世だというのもあり、リアルライブでこそなかったものの、現在進行形で工事現場となっている場所でのライブであったり演出であったりと、オンラインライブである点を充分に活かして作り上げられた最高にYOASOBIらしいライブだったと思う。

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