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フシメの季節

『大和の山上ヶ岳のお堂にはある男が灯した燈明が千数百年ずっとともりつづけている。そういう仕事をするのが不滅の人間という訳だ』
-司馬遼太郎「竜馬がゆく」より-

風邪ひとつ引かない健康自慢だった私ですが
今年に入り2度も体調を崩してしまいました。

人生50年なんて言われた、アラフィフ目前のこの頃は、朝の起棒もあったりなかったりで、だんだん老いて行く実感は噛み締めてる訳ですが、でもなんか、ここ最近の不調ぶりは実に不思議なんです。

昨日まで元気だったのに、翌日は呪術をかけられた様な病魔に襲われたり、それと並行して、大切なモノを紛失したり、店の備品が壊れたり、人間関係に亀裂が入ったり、今や少子化で大変貴重になっている学生バイトが急にトんだり‥

君と出会うまで求人サイトに、どんだけ大金をつっこんだ事か。。

やりきれないモヤモヤした日々を耐え忍んでいたら、たまたまウチに昼メシを食べに来たアラ還の大先輩が

「それはね、人生の節目と思ったらいいですよ」と仰いました。

体調に変化が現れ始めるのも節目だし、やたら変な人に出会って、嫌な事が続くのも節目。

そうやって訪れる節目を、新ステージを迎える予兆だと思うと前向きになりませんか?とご教授されたのです。

あんまり尊敬出来る先輩じゃないんですけど、なぜかその時は素直に腑に落ちたんです。

と言うのも、思い返せば人生の節目に色々な言葉を言われた気がしたからなんですが、
使えない、男らしくない、全部あなたのせい、ウチの子じゃない、キモい、ウザい、クサい‥

矢文や狼煙、伝書鳩でこっそり伝えてもらった方がどんなに良かったかと思われる言葉も、人生の節目に添えられた珠玉のセリフと思えば愛おしいでしょ、とアラ還は仰り、なぜか妙に納得したんです。

藤井聡太棋士は50勝目を達成した時のコメントで節目を「せつもく」と読んだそうです。

「節目」を「せつもく」と読む場合、「小分けの細目」という意味になり、「ふしめ」よりも小さい区切りを表すそうで、つまり「50勝目は大きな区切りではなく、まだまだ続く途中経過に過ぎません」と謙虚に答えたんですね。流石です。

とゆー訳で
話は急にとびますが
スマイラー100号突破の節目おめでとうございます!

まさに「名人に定跡なし」の業界エンタメ話をこれからも楽しませていただきます!

天晴れ!ふしめ!
天晴れ!にっぽん!



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