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5年目の前奏曲/『Re:Play』感想

「3rdアルバムは嬉しいけど全てカバー曲、オリ曲は無いのか...」
今年の活動4周年記念ライブでの発表を初めて知った時、率直な感情はそれでした。所詮は既存曲の円盤化である、新たな感動は少ないだろう、と。

もしもタイムマシンがあったら、私は当時の私をぶん殴っているはずです。

みなさんこんそめです。大学3年の就活生そらともです。
2021年11月24日に発売した、ときのそら3rdアルバム『Re:Play』はそんな私の固定概念を根本から打ち返し、リピート不可避の圧倒的満足感をもたらしてくれました。
本作は全曲カバーソングというときのそら史上初の試みに挑戦しており、今回はその楽曲を聴き、感想を書いていこうと思います。全15曲とボリューム満点のアルバムであるため、今回は簡潔に、5つの観点でまとめていきます。私のnoteで本作『Re:Play』に少しでも興味をもってもらえると嬉しいです。
※各曲の末尾に本家様のURLを添付してあります。極力公式の動画を載せているので、是非そらちゃんの歌唱と比較してみてください。




アイドルの、そら!

まずは明るく楽しい、誰もがハッピーになるような「アイドル」ときのそらの魅力満載の4曲を紹介します。

01.HOT LIMIT
本アルバムのトップを飾るのは『HOT LIMIT』。T.M.Revolutionさんが1998年にリリースした、衝撃的な衣装のMVが特徴的な一曲です。

YouTubeにもShort ver.が投稿されており、黒のフリル付きの水着を着たそらちゃんがエッt...、大人の女性らしい妖艶さと美しさを弾けさせています。
イントロから通常より高いキーを響かせ、自信満々にかっこよく歌い上げるそらちゃん。私の住む連日大雨の日本海側に活気のある夏が戻ってきた感覚になりました。ノリノリになれる曲はやっぱり彼女に似合いますね。
以前から高音を得意としていましたが、息疲れせずこれだけ歌い切れる背景には日々の努力が積み重なっているんだなとしみじみ感じます。本家はキレッキレのダンスも見所だったので、3Dのライブでこの曲を歌う時が来たら、一体どんなパフォーマンスを魅せてくれるのか、今から楽しみですね。
本家様


02.ロマンスの神様
真夏の陽気はどこへやら、舞台は新雪のスキー場に早変わりしました。
『ロマンスの神様』は広瀬香美さんが1993年にリリースした楽曲であり、同氏の「ゲレンデが溶けるほど恋したい」と併せてスキー場での恋愛を連想させる大ヒット曲です。MVで一つ一つの歌詞を印象強く歌い、楽しそうに披露する広瀬さんと綺麗なハイトーンを駆使するそらちゃんを重ね合わせ、彼女なりのリスペクトと工夫が感じられてとても嬉しい気持ちになりました。ラスサビ直前のシャウトが特にかっこよかったです。

そんなそらちゃんはなんと広瀬香美さんご本人と親交があり、同じレーベル所属のアーティストとして尊敬している様子が伝わってきます。過去に同曲のShort ver.を投稿しているそらちゃん。アルバムが広瀬さんに届いているといいですね。
本家様


03.ファンサ
『ファンサ』は2019年にHoneyWorksさんが作曲し投稿した曲で、多くの歌手、クリエイター、そしてvtuberに歌われてきた人気曲です。我らがそらちゃんも配信やライブで何度か披露しましたよね。明るい歌声や転調での感情を込めた抑揚、そしてなにより観客にコールを求める煽りは世界一アイドルを感じ、大好きです。つい1stワンマンライブのことを思い出します。

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あの日HUMAXでコールが出来たことは今考えると奇跡でしかありません。そして、再びその瞬間がやって来ようとしているのもまた奇跡です。『Role:Play』については後述しますが、おそらく『ファンサ』は披露されることでしょう。現地とオンラインで視聴するそらともみんなで最高の応援をしていきましょう!
本家様


04.MASAYUME CHASING
私が本アルバムでイチオシにしたい楽曲はこの『MASAYUME CHASING』です。2014年にBoAさんがリリースした楽曲でアニメ『FAIRY TAIL』のOP曲でもあります。
ゆっくりとした出だしから一気に盛り上がりを魅せるサビ、みんなでコールしたら楽しそうなレスポンス(本家見てみんなで踊れそうだなとも)と、すぐさまこの曲が好きになりました。初見だから余計興味をもったというのもありますが、そらちゃんに似合う、みんなでライブを楽しもうという気持ちにさせてくれそうな曲と感じたのが一番の印象ですね。自分らしさを引き出し、そらちゃんの思うように歌った成果はちゃんと表現されていましたよ!かわいくかっこいいそらちゃんを聴きたい方にオススメです!
本家様



かっこいい、そら!

次はクールかつ力強い歌声と彼女が創り上げる世界観が魅力的な、「アーティスト」ときのそらが詰まった3曲を紹介します!

05.怪物
2019年に突如出現し日本国内の音楽を席巻したYOASOBI。そんな彼らが今年の1月にリリースした『怪物』を今回そらちゃんはカバーしました。アニメ『BEASTERS』のOP曲でもあり、私もカラオケでよく歌いますが、この曲の不安定かつ淡々と刻むメロディーと歌詞が創り出す独自の物語性を表現するのは難しいです。
ですが、そこはさすがのときのそら。本家のボーカルである幾田りらさんを上回るハイトーンを伸ばし、かつ強弱をつけて苦しくないように歌う策を講じた、そんな印象を持ちました。ラスサビにかけての畳みかけるような疾走感はまさに歌声の「怪物」。そらちゃんらしさを加え最高の仕上がりでした。かっこよかったですよ!
本家様


06.アンドロイドガール
やってきました個人的大本命曲。4周年記念ライブで歌っていたのはこの伏線だったんですね。前回のnoteでも触れたように、2019年にDECO*27さんが投稿した『アンドロイドガール』は私にとって彼のアルバムを購入するほど大好きな楽曲であり、そらちゃんが披露して『Re:Play』に収録してくれたことは本当に嬉しかったです。
さて本編ですが、まずメロディーが美しい。編曲に作曲家そらともの路地裏ロジックさんが携わっており、過去にそらちゃんが投稿した歌動画にピタッと合うような旋律を感じ、思わず鳥肌が立ちました。(ガチで)

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4周年記念ライブでは確認できなかったAメロでのウィスパーボイスのそらや迫力をつけるための抑揚、そして感情的になったラスサビ。最高です。最後の場面でそらちゃんは「君だけは許さない」の箇所を注目してほしいとインタビュー記事で語っていましたが、個人的には直後の「僕が好きなの?」の歌い方にもシビれました。よかったら確認してみてください。
本家様


07.God knows...
前述のインタビューでそらとものリクエストによって選曲されたと語っていた『God knows...』。2006年にアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇中歌として挿入された楽曲ですが、私はアニメの知識がぬんぬんなのでちゃんと聴くのは初めてです。
爽快なイントロから始まる落ち着いた歌声はここから何かが始まるというワクワク感をもたらしてくれて大好きです。本家は涼宮ハルヒを演じた平野綾さんの低音が特徴的でかっこよさ全振りな雰囲気を感じますが、そらちゃんはそこに奮い立つ溌剌さが加わり、聴いてるだけで元気になるような、そんな感覚です。こちらも是非とも全身3Dの姿で聴きたい一曲。そらともみんなで盛り上がる準備はできていることでしょう。
本家様



変わってみた、そら!

お次は日頃生放送やツイートで交流しているそらちゃんとは異なる、新たな魅力が発見できるかもしれないようなカバーソングを3曲紹介します!

08.Butterfly
『Butterfly』は2005年に倖田來未さんがリリースした楽曲であり、彼女特有のクールでセクシーな魅力を弾けさせて当時の女子高生を中心に人気を博したそうです。私はこの時5歳っていう...笑
そらちゃんの歌声にも色気漂う大人のかっこよさが乗り移り、いつもとは異なる雰囲気がたまらなくよかったです。歌い回しから本家をリスペクトしている部分も感じ取れ、オリジナル楽曲ではなかなか味わえないような気品がつまったときのそらを体験できたような気がします。是非ともライブで聴きたい一曲です。
本家様


09.まっさらブルージーンズ
2006年にリリースされた、アイドルグループ℃-uteのインディーズCDデビュー作『まっさらブルージーンズ』は、初見の私でもすぐに頭に残ってしまうほどの中毒性をもった、明るく楽しい楽曲です。
一口にアイドルソングと言っても、ただかわいいだけでなく曲調や歌詞、本家動画でも特徴的なダンスなどのユニークさが目を引いた本曲。こういった曲ほどカバーは難しいはずですがそらちゃんは違いましたね。ときのそらにしか出せない色を輝かせながらかわいく、かっこよく歌っていたのが印象的でした。他所のアイドルの楽曲であるため、ときのそらではあるがいつものそらちゃんとは少し違う、不思議な感覚も味わいました。サビ直後の「LOVE ME!」コールは是非ともやってみたいです。
本家様


10.嘘
そらちゃんの『嘘』を聴いた後、本家シドさんを聴いて衝撃を受けました。オリジナルとカバーでこんなにも高低差があるのか...!
2009年にリリースされた本作はアニメ『鋼の錬金術師』のED曲にも起用され、男らしい歌声と疾走感のあるメロディーが頭に残る一曲です。
本家を知っている方からすれば意外性は薄かったかもしれませんが、初見の私にとってそらちゃんのハイトーンにはかなり驚かされました。全く別の曲を聴いているようでした。そんな中でもオリジナルの美しさを残し、自らへと吸収する様子は最高でした。
これから紹介する2曲にも言えることですが、スローペースに進行する楽曲を歌うそらちゃんの歌声は「透明」の一言に尽きます。Vのお友達や音楽関係者が毎度驚くハイトーンばかりフォーカスされますが、美声もそらちゃんの魅力です。そっち方面が気になる方は是非過去の歌動画へ。『そんな雨の日には』をオススメしておきましょう。
本家様



届けたい、そら!

こちらではローテンポな2曲を紹介。過去にバラード系の楽曲にも挑戦しているそらちゃんの歌声から、みなさんは何を感じ取りましたか?

11.赤いスイートピー
松田聖子さん
の往年の名曲『赤いスイートピー』は1982年にリリースされました。そらちゃんの母親が好きな楽曲でもあり、それが経緯で収録された本作は優しい歌声が染みわたります。アルバム発売記念のじゃんけん大会に参加された方は気づいていることでしょう、私にとって彼女は誰にでも平等に接し、誰にでも笑顔を振りまく自慢の推しです。この曲はまさに、彼女の純度100%の癒やし、愛情、温かさがダイレクトに感じられます。ちょっとしたASMRです。そんな想いが詰まった歌がそらともの集結したライブで披露されたら...?
たくさん、愛を伝えましょうね。
本家様


12.この世界で
『この世界で』は2019年に家入レオさんがリリースした楽曲です。映画『コードギアス 復活のルルーシュ』のOP曲でもあり、ゆっくりとした出だしから始まる壮大な世界観、そこで奏でられる圧巻の声量と綺麗な歌声は聴く人を虜にすることでしょう。
そらちゃんのカバー版でもその良さが十二分に引き出されており、聴覚から脳へと爽快感が走っているような感覚になりました。歌は心を動かすとよく聞きますが、本曲はまさにその通りです。目標に向けて走りたくなるような、明日から何かを見つけに歩き出したくなるような、衝動を与えてくれる一曲と言っていいでしょう。
自分自身来年は人生の分岐点となる年になります。辛いときはそらちゃんの歌を聴いて奮い立たせようと思っています。
本家様



VOCALOID、ソラ!

最後に動画投稿もしている、大人気のボーカロイド楽曲の収録曲を3曲紹介します!圧倒的な高音を武器とした彼女はただのアイドルではない、VOCALOID「時乃ソラ」にもなれるんです!

13.KING
2020年の歌ってみた界に新風を巻き起こしたKanariaさん作曲の『KING』、そらちゃんを始め本当に多くのvtuberにカバーされた一曲です。ボカロに疎い方でも一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。

2分ちょいの短さから生まれる圧倒的中毒性、ボカロ特有の高音かつ高速のパート、そらちゃんにもってこいですね。他の方が歌う『KING』と比較するのは少々難しいですが、この曲を歌えば誰もがキングになれる(女の子やぞとか言わない)、自身を持って自己をアピールできるといった感じでしょうか。それをみんなで共有しボーカルを称える、そんなノリがライブでできたらなと思っております。この曲を歌うときは、是非そらちゃんには思いっきりのびのびと、自己中心的な感じで歌ってほしいです。全力でノるので笑
本家様


14.エイリアンエイリアン
収録リストを最初に見たとき、ナユタン星人オタクことれーよん31は感涙しました。
2016年に投稿され、ブームの火付け役となった『エイリアンエイリアン』は私がボカロに出会ったきっかけの曲でもあります。その後YouTubeでボカロ楽曲を漁っている内に関連動画に現れた「バーチャルYouTuber」という存在を知り、ときのそらに出会いました。ある意味、私とそらちゃんを繋いだ一曲でもあります。そして2019年1月にそらちゃんがその歌ってみたを投稿し、私の夢が一つ叶いました。

この当時より高音はレベルアップし、声質に強さと速さを習得したように感じた『Re:Play』での『エイリアンエイリアン』は、そらちゃんのvtuberとしての、アイドルとしての活動の歴史をも感じられました。そらちゃんがインタビューで語った「履歴書」としてのアルバム、過去と現在を比較すると確かにその様子が伺えました。2021年11月時点でときのそらチャンネルの再生数トップを誇る『エイリアンエイリアン』を今後も大切に、これから経験する数多くのステージで歌ってほしいと願っています。いつもは青のペンライトが輝くそらちゃんのライブですが、本曲と次に紹介する曲は圧倒的なの蛍光で彩りたいなと思っています。
(一つ言うなら、私は編曲はYouTube上の動画版の方が好みです。アルバム版ではそらちゃんの歌声にキレが上手く乗らないように感じました。人それぞれではあるんですけどね。)
本家様


15.太陽系デスコ
2017年にナユタン星人さんが投稿し、そらちゃんの歌ってみた動画の「原点」である『太陽系デスコ』も、満を持して収録されました。

数多くの衣装を揃えたMMDやときのそらファミリー(レオニダス兄貴も含む)の尽力、手作り感溢れる当時の最高傑作という印象が今でも色濃く残っています。
あれから3年、心身共に大きく成長したそらちゃんの最高の歌声で、大人気曲がついに円盤化されました。嬉しいことこの上ないです。当時動画をリピートしまくって元気をもらっていた大学受験を控える自分に伝えてやりたいです。以前より高音に苦しさが無くなったと語るそらちゃん。それこそが3年間でのステップアップの証ですよ。ここまでの努力に拍手です。
そらちゃんの魅力満載の『太陽系デスコ』を今後も愛し続け、今まで以上にたくさん聴いて応援しましょう!
本家様




妄想のおはなし

ここまで読んでいただきありがとうございました!
ここで、ちょっと話題を変えてみます。あくまでも私個人の勝手な妄想であることをご了承ください。

『Re:Play』の感想を伝える際に使用するハッシュタグは
「#ときのそら聞いたよ」ですよね。
しかし、過去にリリースされたアルバムではいずれも「聴いたよ」が採用されており、「聞いたよ」は主にホロライブが販売する記念ボイスの感想として利用されています。

この差異とは何でしょうか?

「聞いたよ」と「聴いたよ」。
旺文社の第十一版国語辞典によると
前者は「自然に耳に聞こえてくる音声を耳に感じること」
後者は「意志を持って念入りに聞くこと」
と記載されており、英訳すると「hear」「listen」に相当します。
音楽を聴く際はむしろ後者の方がしっくりくる方も多いはず。

では何故前者を採用したのか。私はそらちゃんがインタビューで語った『Re:Play』というタイトルの意味に結びつけられると考えました。

『Re:Play』というタイトルには、
たくさんの名曲を文字通りカバーさせていただく
(Replay=再演)という意味と、
繰り返し何度も聴いてほしいという意味を込めています。

再演、リプレイ、既存の名曲、何度でも...
今回の収録曲はアニメや映画、CMで起用されている曲も多く、「この曲を聴こう!」と意識せずとも耳に入ってくることもあるでしょう。そらちゃんはきっとそんな風に、出勤前や移動時間、日常生活の何気ないひと時にでも繰り返し「聞いて」もらいたいと思い、このタグを選択したのではないでしょうか。記事に続く、「vtuberがいることが当たり前の世の中」にも繋がっている気もします。

ときのそらの、vtuberの音楽文化が当たり前となる世の中へ、これからも彼女は止まらずゆっくりと走ってくれることでしょう。そんな未来を、私は一緒に創造していけたら嬉しいです。

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総括

「簡潔に」と言いながら結局長文になってしまいすみません。
ただ、『Re:Play』は私の予想を大きく裏切ってくれた、最高のカバーアルバムでした。これからもたくさんリプレイしていきますね。

さて、来年2022年の1月22日、我々そらともが待ち焦がれていた「現地開催」3rdワンマンライブ『Role:Play』が開催されます!今回は「Theatrical Cover Live」と題が打たれ、映画館を舞台に本アルバム『Re:Play』を中心に披露される、期待値上がりまくりのライブです!
しかも昼と夜のダブルヘッダーであり、会場も東京と大阪の2地点で行われる豪華さ!私も東京に参戦しますよ~(๑╹ᆺ╹)✨
是非当日は、東京、大阪、そしてオンライン参戦のそらとも全員でそらちゃんを後押ししましょう!


今年で活動5年目を迎えたそらちゃん!
今後も大好きなそらちゃんのことを応援させてください!
最高のアルバムをありがとう!




2021.12.1
そらとも れーよん31

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