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ときのそら2023ここ好き

はじめに

彼女に対して、私が初めてインターネット上で反応したのは2018年の年始であり、以降そらともとしてあらゆる形で活動してきたが、本年2023年は最も自発的なアクションが少なかった年だったと実感している。私自身、進学で大学の所属が変わり、忙しい日々を過ごしていた点もあるが、彼女単体のアルバム関連で発売されたのは1作品のみであったり、昨年11月の『宇宙と時空のミルキーウェイ』のようなワンマンライブが開催されなかったりと、私が望む音楽面でのアウトプットが少なかったことがやはり大きい。自ら彼女に触れる機会が少なく、どこか物寂しさを感じた瞬間もあった。

しかし、私が2023年に触れた数少ない機会において、バーチャルアイドル・ときのそらは最高のパフォーマンスを魅せ、大活躍した。今年のそらちゃんは昨年より更にかわいく、かっこよく、誰よりも輝いていた。そんな彼女の努力や魅力について、また私自身の2023年について、今年も「ここ好き」を書き綴っていこうと思う。

昨年の記事はこちら




ときのそら2023ここ好き

1.ときのそら100万人への軌跡(1/29)

2023年初頭、昨年7月27日に彼女のYouTubeチャンネルの登録者が100万人を突破したことを祝う、記念配信が開催された。この当時は学部の卒論執筆や大学院入試の準備に追われていたため、昨年の誕生日ライブ同様に"ROM専"として生で視聴した。そのためこの配信について感想を発信するのは初めてであり、また少し物申したいこともあるので長文を失礼する。

電脳少女シロちゃん月ノ美兎委員長など、2017~18年の空気感に包まれた豪華メンバーが集結した一生に一度きりの記念配信。当時を知るゲスト達と過去のそらちゃんに会いに行くまたとない機会として、私もとても期待していた。しかし、正直、お世辞なしに、「そらちゃん、本当にこれを記念にしていいのか?満足しているのか…?」という感情が視聴後頭を巡った。
特に触れたいのは年表を用いて過去を振り返るパートである。広く浅くこれまでを紐解くと言えば聞こえはいいが、多くの出来事をリアルタイムで経験した私には内容が浅過ぎる気がしてならなかった。テレビのバラエティー番組のような感覚でゲストとお話しするイメージというか、どこか軽く、安っぽい。また、私が最も高い熱量で彼女を応援していた時期が大凡年表の3年目(3枚目)に該当するが、『Dream!』と『青空のシンフォニー』のたった2つしか書かれていないスライドを見て呆れてしまった。20191006以降の活動スタイルの変化や、誰も経験したことのない社会情勢により誰もが動揺していた時期に、慣れない環境で一人闘い続け、地道に一歩ずつ成長していたそらちゃんの努力がまるで何もないように扱われたことに憤りを感じた。
歌のパートやゲストの時間を上手に確保するために、記念配信の全体的な構成は運営側によるものだと考えられる。年表のスライド制作も運営側の第三者によるものだろう。企画を成立させるために時間が限られていることは理解している。それでも、あまりにも彼女の功績を蔑ろにしているような悔しさを感じ、心から楽しむことができなかった。

これだけ読むと「ここ好き」にpickしなければいいのでは?と考える人もいるはずである。全くその通りである。私はこの企画を好評価できなかった。ただ唯一、この配信で初披露された『キセキノセカイ』だけが、私の心に刺さり、強く印象に残っている。
Elements Garden様が手掛けた強く優しいメロディーに伸びる彼女の歌声。自らの揺るぎない意志で咲かせた花。キミと創ってきた、奇跡のような軌跡。彼女の歌で紡がれた歌詞が頭で弾け、好きの想いが濃縮されていく感覚が、とても心地良く、幸せだった。「終わり良ければ総て~」というのはお門違いだが、纏まらない不満で荒れていた心を彼女は鎮めてくれた。そらちゃんごめん。素敵な歌でした。
自分にとってこの数字は節目であると同時に一つの通過点であるとも考えている。というか、そうであってほしい。まだ見ぬそらともと出会う彼女の物語は今後もきっと、良いものになるはずだと信じている。



2.EP『Beyond』(2/22)

今年発売された唯一のそらちゃん単体での音楽作品『Beyond』。初めてEPという形式で制作され、2023年の新曲としてそらちゃんを彩る作品が全世界へお披露目となった。今年から彼女の生放送待機中に本作のトレーラーが流れるようになり、収録曲が耳に馴染んでいる方も多いはずである。
本作には前述した『キセキノセカイ』を始め、草野華余子さんが制作に携わったタイトルチューン『Beyond』、そらともみんなで盛り上がるのがとても楽しい『ケ・セラ・ソラ!』、れーよん31的イチオシ曲の『またあした』の4曲が収録されている。本作の感想noteにも記載したが、EP『Beyond』は全体的に落ち着いた彼女の歌声が感じられる印象があり、ステップアップした自身の表現力やイメージが共有され、そらともへの強い感謝を感じ取れる。彼女自身の言葉をダイレクトに受け取る瞬間が私は堪らなく愛おしく、これからも大切にしていきたいと常々意識している。
また本作の初回限定盤には『ときのそらMW』のBlu-rayが付属しており、かつしかシンフォニーヒルズで瞬いた彼女の輝きをいつでもどこでも何度でも味わうことができる。客席をじっくり見たら私っぽい人も映ってて面白かったので、今後も大切に保管し、視聴しようと思う。



3.『テオ』歌ってみた投稿(5/20)

今年は2020年の「ここ好き」以来に、彼女の歌ってみた動画に対しても触れようと思う。5月20日に投稿された『テオ』は、私の好きなときのそらを十二分に体現するかのような最高の作品であり、投稿から半年以上経過した今でも何度もリピートしている。本日(2023/12/24)時点で動画再生数は83万回であり、ここ近年のそらちゃん単体での歌ってみた動画(Full ver.)では最大の再生数を記録していることから、客観的に見ても高い評価を得ていることが分かる。
そらちゃん持ち前のハイトーンや疾走感のあるメロディ、以前紹介した彼女の"優しい"歌声など、彼女の歌う『テオ』の魅力は数えきれないほど存在するが、私は本曲に対し久しぶりにガッチリと噛み合ったような気持ちよさを覚え、この要因について興味を持った。前提として、私はVTuberにとっての歌ってみた動画は「単に今流行っている曲を歌えば再生数取れる」という軽い感覚ではなく、「その人の個性に適した曲は何かを熟考し、動画の細部まで工夫を凝らして投稿する」スタイルが大好きである。この界隈全体を見ると前者の傾向が強いように感じているが、少数派ながら「そんな選曲するの!?」と思わず感嘆するVTuberも一定数いることも視認している。今回の『テオ』は後者の意識によって選曲され、そらちゃんの止まることのない、素直でまっすぐな人柄と原曲の持つ「不屈」のメッセージが調和した結果生まれた作品であると考えると趣深い。
そらちゃん自身歌枠の生放送で『テオ』をよく歌っており、本曲を愛している様子がしっかりと感じられる。後述する生誕祭ライブでも聴けて嬉しかった。今後の歌ってみた動画にも期待したい。

離さないでよ 眼差しを
繋いでいてよ 手を



4.ときのそら生誕祭ライブ(5/26)

そらちゃんの誕生日を祝うイベントとしては過去最高の完成度だった2023年の生誕祭ライブ。『拝啓ドッペルゲンガー』『テオ』の迫力や『愛言葉Ⅳ』のかわいさは勿論のこと、本ライブの目玉はやはり新衣装である。私の好きな女の子のタイプに火の玉ストレート過ぎて即昇天した(note参照)のはさておき、『気分上々↑↑』『サラマンダー』で魅せたポップでクールな黒パーカーのそらちゃん。最高でした。
ライブ構成や進行も手馴れている様子で、ステージ上でパフォーマンスする点においてはベテランの風格すら感じられる。1時間のライブステージを単独で完成させるそらちゃんが何よりかっこよくて、誇らしい。今年に入ってからそらともになった方も大勢いることと思われるが、彼女を応援している年数や各々の好きなところに関係なく、ライブは全員で創り、全員で楽しみ、全員で"好き"に包まれた空間を味わうものであることを彼女はいつも教えてくれるんだ。
17歳のバーチャルJKから23歳(?)のバーチャルアイドルになったそらちゃん。来年もみんなで、もっと多くのそらともと共に祝福したい。



5.ときのそら6周年(9/7)

2023年最もそらちゃんを愛し、感謝し、誇りに思った瞬間こそ、活動6周年記念のワンマンライブ生放送である。生誕祭ライブの思い出が鮮明に残っている状態であり、あの時のような彼女の活躍を楽しみにしていたが、今年の周年ライブは私の予想を遥かに超えていたと断言したい。
路上→→→屋内会場→→→アリーナへと転換するステージで彼女のオリジナル楽曲を歌うライブ構成であり、6年の年月と成長の積み重ねを感じる要素が各所に散りばめられていたのが特に良かった。何より「全編アコースティック」という一発撮りの難しい環境で自身のパフォーマンスを最大限に高め、発揮するそらちゃんの底力。彼女にしか表現できない音楽と向き合い、楽器演奏者も巻き込んでライブを創り上げる姿勢に改めて、惚れた。
今年の生誕祭ライブもそうだったが、やっぱり時間いっぱいそらちゃんが歌い、踊り、ステージに立ち続ける「ワンマンライブ」っていいなとしみじみ感じた。今年はこの2回きりだったが、とても楽しませてもらった。来年はどんなそらちゃんが見られるのか今からワクワクソラソラしている。出来ることなら声を届けたいな。ですよね英二さん。

もはやネタが古い



Ex.SorAZ

2023年10月15日、ときのそらとAZKiによるユニット『SorAZ』が、ビクターエンタテインメントよりアルバム『Futurity Step』を12月20日にリリースし、メジャーデビューすることが発表された。

『Futurity Step』には今年の8月16日にときのそらチャンネルにて投稿された『Scale the walls』を含む全10曲が収録されており、ファン念願のナユタン星人タイアップ楽曲『ハジメノイッポ』が制作されたことも印象的である。

また、来年1月27日にはCLUB CITTA'にてSorAZによるMajor Debut Live『First Gravity』の開催が決定されている。SorAZとしては2020年9月26日開催の『刹那的クロニクル』以来であり、現地開催としては初めてである。いつものそらちゃんのワンマンライブ同様昼夜2公演を予定しており、先行販売及び一般販売は予定枚数を終了するほどの大盛況ぶりを見せている。現在ではチケットぴあにて動画チケットの販売を行っており、興味のある方は是非ともご検討いただきたい。

そんなSorAZのライブについてだが、二次先行に落選した時点で、私は現地ライブの参戦を断念した。動画配信を視聴するかについても迷っている。発表の勢いでアルバムは購入したが、正直どのように付き合っていこうか悩んでいるのが今の私の心情である。

単刀直入に言うと、私はSorAZに対し消極的である。
その理由として、私が好きなのは「ときのそら」であり、「SorAZ」ではないという点にある。また、決してAZKiちゃんが嫌とか、問題があるという訳ではないことを先に伝えておく。そらちゃんとAZKiちゃんが仲良くしている様子は微笑ましく、歌でコラボをしたりオフでも一緒に活動したりと、関係性自体は私も好ましく思っている。ただ、メジャーデビューという扉をくぐる行為により、世間に「2人組ユニット」として新たに浸透し、今後取り扱われることに対して、私自身のそらちゃんに対する矢印とのズレを感じた。夢へと続く彼女の物語にSorAZはどのように関わっているんだ…?と考えたり、自分自身の立ち位置を考えたりと一人で思考を巡らせた(ホロライブ公式に対しても物申したいことがあるがここでは割愛)。そらちゃん"が"大好きな自分がSorAZのライブに参戦しても100%楽しめない気がする。AZKiちゃんにも申し訳ないし。よって、最初は先行抽選に応募していたものの、落選したことを機に、私はSorAZ関連の事象に対し距離を置くことを決断した。

これは一個人の偏った考えであるため、そらとももとい開拓者の皆さんには純粋に、SorAZのライブを全力で楽しんでもらいたい。そしてそらちゃん達にはライブを通して大きな経験を積んでほしいと願っている。




悔しさを糧に、勝負の2024年へ

進路を決めるのに苦労したり失敗を繰り返して精神的に落ち込んでしまったりと悔しいことが多かった私の2022年。それでも前を向けたのは私を応援してくれる人の支えがあったからであり、何より、夢に向かって頑張り続けるそらちゃんを近くで応援し続けたからである。おかげで、来年こそ、悔しさを乗り越えたい、自分自身にリベンジしたいと奮起の心を抱かせてくれた。
そのようにして迎えた2023年、私はれーよん31を低浮上にしたのと引き換えに、大学院での勉強を通して自身の思考回路と向き合い、社会で活躍する人材になるための基礎固めを行った。同時にとある地域のイベント活動に参加し、人と協力する意識を強く持つことを心掛けた。他人から見たら対して変わってないと思うが、今の私は昨年の私より多くの経験を積んだと実感している。とあるアイドルのように、挫けそうになっても諦めず、自らの意志で行動を起こした今年の自分にまず、お疲れ様と伝えたい。

来年は本当の就職活動や修士論文などを控えており、正真正銘の学生生活最後の一年となる。学びや経験を積んだものの、ここ一番で最大限のパフォーマンスを引き出せるかどうかに関してはあまり自信がない。それでも、私はまっすぐな努力は必ず自らの血となり肉となることを、陰で誰かが応援してくれていることを知っている。6年間信じ続けてきたそらちゃんが明確に証明してくれたから。彼女の足元にも及ばないが、私自身も見習って地道に努力を続けていきたい。頑張るぞ。




そらちゃんに向けて

沢山の新しいチャレンジに取り組み、多くのそらともと出会い、客観的な評価を高め、誰からも愛されてきた2023年のそらちゃん。以前より応援する距離は遠くなりましたが、貴女の活躍はしっかり耳に届いていました。本当によく頑張りましたね。お疲れ様。
来年も幾つもの出来事が待ち受けており、活動意欲を高めているかと思われますが、そらちゃんならきっと大丈夫。みんながついています。安心して、充実した日々を送れることを願っています。
そして、もしワンマンライブが開催され、ご縁を頂けることができたら、「夢の日」以来数年間ずっと待ち焦がれていた声援を、貴女に直接届けます。そんな素敵な年になりますように。

今年一年、大好きの気持ちを、ありがとうございました。




2023.12.24
そらとも れーよん31

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