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変わり往く時の流れ、不変なる空の愛

2023年5月26日、『ときのそら生誕祭ライブ2023』と題された、バーチャルアイドル・ときのそらの今年の誕生日記念ライブが開催された。本来、彼女の誕生日は5月15日だが、ホロライブを運営しているカバー株式会社の新スタジオ設立(5月11日発表)に合わせての延期であると考えられる。
本ライブは21時開始であり、昨年の誕生日ライブ以来の新衣装お披露目も予定されているが、私は彼女の告知ツイートに書かれていた「あん肝と2人でワンマンライブくらいのスピードで歌います」という文言に興奮せずにはいられなかった。過去の誕生日付近のイベントでは誰かしらゲストの方と共演されていたが、今年はそらちゃん(あん肝)とそらともだけの舞台。昨年のワンマンライブのような、素敵な光景に対し声援を届けるべく、この日が来るのをソラソラしながらずっと待っていた。

今回はそんなライブに参加した感想を書き、これからのそらちゃんに向けてお祝いと期待のメッセージを送ろうと思う。本ライブはYouTubeで無料公開されているため、リアタイされたそらともさんもアーカイブ参戦のそらともさんも、ぜひとも何度でも視聴していただきたい。





Beyond her limit

01.oath sign

山葵るおさんがデザインを担当された蓋絵の幕が上がり、超満員のアリーナを一望するアイドル衣装のそらちゃん。何かのスイッチが入ったかのように動き始め、1曲目『oath sign』のメロディが流れ出す。本曲は以前にIRySちゃんと歌ってみたコラボを投稿しており、このような形でのライブ披露は初めてとはいえ、ライブの口火を切るのに相応しい、納得のいく選曲である。
生歌ということもあり出だしの歌声には緊張を感じたが、徐々にエンジンのかかるそらちゃんのパフォーマンスは流石の一言に尽きる。また、全体的にかっこいい歌声がメインの楽曲だが、間奏ではいつもの可愛らしい煽り方でそらともを盛り上げるそらちゃんを見ることもできたのがとても良かった。
大きな歓声(チャット)と共に始まった今年の誕生日記念ライブだが、まだまだ序章である。ここから彼女の本領が発揮されるのだ。

見えてるよ。聞こえてるよ。あの日からずっと。


02.拝啓ドッペルゲンガー

間髪入れず、2曲目は『拝啓ドッペルゲンガー』。ボーカロイド楽曲縛りの歌枠で披露されている、超高速&高音のインパクトが強い楽曲である。いやいや連続で歌うには難易度高すぎるセトリですよそらちゃん!?

本曲最大のポイントは歌唱中に通常衣装のそらちゃんの分身が現れることである。ドッペルゲンガーを暗示しているのだろうか、分身のそらちゃんは感情の起伏がほとんどなく、眼の輝きも少し異なる。2ndワンマンライブ『パラレルタイム』でのVeats SHIBUYAステージを思い出したそらともさんも多いことだろう。このような特異的な演出を加えて表現の幅に膨らみを持たせられるのもVtuberライブの醍醐味の一つ。よく考えられており、そらちゃんの本ライブへの意気込みと意欲がしっかりと伝わってくる。
歌の方もハイレベルに仕上がっており、日々の努力が実を結んだ、最高のボルテージを画面越しに感じられた。お疲れ様!

ニセモノとはいえかわいいものはかわいい(๑╹ᆺ╹)


03.テオ

…と言ったのもつかの間、まさかまさかの3連続歌唱には驚きを飛び越えある種の恐怖すら感じられてしまうほどだった。3曲目はつい最近に歌ってみた動画を投稿した『テオ』である。私自身大好きなタイプの楽曲ということもあり、投稿されて以降毎日リピートしている。動画のコメントにも書いたが私はそらちゃんの『テオ』には曲が本来持つパワー、疾走感に「優しさ」のある歌声が組み合わさることで相乗効果を引き出していると考えている。

背景画面の演出にも力を入れており、そらちゃんもとても気に入っている様子が見てとれた。やっぱりそらちゃんの明るくハッキリとした曲は元気がもらえるのでとても好きだ。3曲連続ということもあり少しパワーに疲れが見えた部分もあったが、そこは次の"現地"ライブにてそらともの声で応援したい所存である。速くて、高くて、そらちゃんにとって難しいと感じていた楽曲をしっかり歌いこなせていたことに最大限の敬意を表したい。かっこよかったよそらちゃん!

本ライブで一番かっこよかったそらちゃん



Beyond her challenge

3連続歌唱を全力疾走で駆け抜け、ここで休憩を含んだトークパート。今日のライブに来てくれた人、今日のライブを準備してくれた人に感謝を伝えているのがそらちゃんらしくて好き。次の曲は"まったり"と聴いてもらいたいということで、昨年の誕生日ライブで披露された白いドレス衣装にチェンジし、ステージ中央へ移動する。その途中で、通路脇にいるそらとも(私)に寄り、両腕でハートを描きながら「大好きだよ♡」を喰らい、エア吐血をして天に召されてしまったがもう大丈夫だ。危ない危ない(?)

04.プロローグ

ステージ中央に移動して歌うのは『プロローグ』。ドラマ『中学聖日記』のEDに採用され、多くの歌番組で聴いたことのある、Uruさんの楽曲である本曲に対し、そらちゃんはリスペクトを込めた上で自分の良さを十分に発揮することができていたと感じている。ラスサビ直前の声の入れ方は普段のそらちゃんからは中々聴けない大人っぽさがあり、とても良かった。私も空色のペンライトを左右に振って、ワンマンライブをイメージしながら彼女を鼓舞し続けた。
後のトークパートにて「バラードに"挑戦"したい」と語っているように、多くの人に見てもらえるYouTubeライブにしてはチャレンジングな選曲だったかもしれない。ただ、この挑戦がそらちゃんを成長させ、新たな良さを知ってもらえるキッカケとなるはずである。

力強く、どこか儚く。最高でした。


05.Beyond

5曲目は今年の2月に発表されたEPより『Beyond』。先ほどの『プロローグ』と比べると、自分自身の楽曲として大事にしつつ、日々の練習を活かして、自信と余裕をもって歌えているように感じた。かわいらしい笑顔が多く見られたのが何よりの証拠である。ライブ開始時にうっすらと残っていた緊張感はこの頃には完全に消え去り、本来のアイドル・ときのそらとしてのパフォーマンスが発揮できていたと思う。
また、私は『Beyond』のラスサビ直前の歌詞が特に好きで以前noteにも記載しているが、今回のそらちゃんはその部分に感情を込めて歌っていたような印象を持った。過去でいう『好き、泣いちゃいそうだ』と同じ感覚だった。そらちゃんは歌声に心を乗せるのが本当に上手である。我々そらともを動かすのはこのフィーリングであり、前よりもっとより好きになるのはそれが要因だろう。是非とも自身のワンマンライブでも披露していただきたい。

変わりゆく中で 変わらない気持ちで



Beyond her brightness

トークパートを終え、次なる衣装チェンジはホロライブ4thフェス『Our Bright Parade』の統一アイドル衣装だった。実を言うと私は当ライブを視聴していないため、初見の状態でこの話題に触れることになる。

ここで改めて我らがあん肝の登場。あん肝に対するそらちゃんの話しかけ方がN○Kの歌のお姉さんっぽく、どことなく懐かしみのある癒しを与えてくれた。そらおねえちゃん好き(暴露)
またこれまでのあん肝さんはある程度そらちゃんと連携して動いていたので、完全に独立してカメラに媚びる本ライブのあん肝さんに笑ってしまった。それと前より身体デカくなってません?笑

06.ユメゾラ☆ファンファーレ

5周年記念ライブや4thワンマンライブ『宇宙と時空のミルキーウェイ』で披露された『ユメゾラ☆ファンファーレ』はそらともの泣きを誘発させるような感動的な雰囲気が印象に残っているが、あん肝と一緒だと明るく前向きなイメージへと変化し、これはこれでとても良かった。サビのダンスや最後の部分の手の動きがかわいらしく、これそらともみんなで踊れたりできないかなとも考えたり。そらちゃんの隣にはいつもあん肝がいる、変わらない光景を6年目の誕生日でも見ることができて本当に嬉しい。

2番終わりの間奏でそらちゃんが「約束通り、また、歌ってよー!」と叫んでいたのが何を指しているのかがぬんぬんだったが、その後の合いの手(もっともっと近くで、ずっとずっとずっと)と個人解釈し、そらちゃんに届くようコールをした。今考えると4thフェスに対してのレスポンスだったかもしれない。どちらにせよ、『ユメゾラ☆ファンファーレ』は今後も重要な場面で歌われることが多くなる楽曲である。これからも大切に、そらちゃんの夢を、みんなのユメを紡いでいきたい。
(そらちゃんの歌とバックの映像に若干のズレを感じたが気に留めない程度にしておこう)

2023年もあの時と同じ光景が此処に在る喜び


07.愛言葉Ⅳ

7曲目は『愛言葉Ⅳ』。最初のおしりフリフリかわいい。
こちらもホロライブ4thフェス『holo*27 stage』にて披露された楽曲であり、そらちゃんのかわいさや感謝を示すラヴソングとして彼女にピッタリなチョイスである。正直、これまでDECO*27さんの『愛言葉』シリーズはミクが歌うことだけが本来の意味を持つといった面倒くさい思考を持っていたが、実際そらちゃんのカバーを聴いて、これはこれで悪くないと感じてしまうほどに、そらちゃんとあん肝が創り出す世界が見ていて心地良かった。ダンスもキレキレかつ誰でもノれるような手拍子を加えたりするなど、そらちゃんのアレンジが効いていて、フワフワとした良い感触を覚えた。
また、サビ部分の「君のいない未来考えらんないよ これから先も二人がいいじゃん」がそらちゃんとあん肝の関係を指しているようで微笑ましく、そう考えるととても良い選曲をしたと思っている。そらちゃんが歌う『愛言葉Ⅳ』の良さを完全に知るためにも、4thフェスの円盤が発売されたら是非とも視聴しようと思う。

か” わ” い” い”
そらちゃん「(お水休憩中に)アピールしてた?私の誕生日なんだけど...」
ココースキ(๑╹ᆺ╹)



Beyond her vision

3回目の休憩を終えた後に、告知をしていた通り、このタイミングで満を持して新衣装がお披露目されることとなった。前日の衣装予想や本ライブのロゴにヒントを与えつつ、次曲に合わせて暗転。

08.気分上々↑↑

DJ.ANKIMOのスクラッチから流れる『気分上々↑↑』のイントロ。やがて姿を見せたのは黒キャップに黒白のパーカー、ショートパンツのそらty

ア"ア"ッ"待"っ"て"無"理"超"好"き"ッ"ッ"ッ"ッ"ッ"ッ"ッ"ッ"

そらちゃんには申し訳ないが、『気分上々↑↑』が披露されている間、私れーよん31は「かわいい」「好き」の二言しか発声していない。ちょっと予想の何倍も直球で好きなタイプの女子のソレでドキドキしてしまった。小中学校時代に気になっていた女子の私服がまんまこんな感じ(しかもストレート系の髪型)だったので、もう、なんかもう、超好きです(ガチ限界化)

…リアタイではただただ限界だったので改めて、アーカイブにて本曲を視聴した。ラップ部分をあん肝(CV.ときのそら)が担当し、原曲のmihimaru GTさん同様男女のデュエットを意識して仲良く、楽しく歌い上げた。初見の方でも簡単にノれる楽曲であり、とにかくみんなでワイワイできる、テンションを上げるのにまたとないチューンである。そらちゃんの歌声はどちらかというとカワイイに寄せており、良い意味で"素"のときのそらとして歌っている様子がかわいらしかった。現地参加のライブでも聴きたい一曲であり、そらちゃんに合わせてそらともみんなでノリノリになってみたいと期待している。

しっかし、この衣装可愛すぎでしょ……
同一人物だけど浮気しそうになってしまった……


09.サラマンダー

新衣装の紹介(筆者限界化&昇天済)、明日のお披露目予告、2匹に増えたあん肝、盛り上がるぬんぬんに触れ、9曲目に披露されたのは『サラマンダー』。ダウナー調のテンポが独特な、中毒性の高い楽曲であり、そらちゃんもノリノリで歌っていたのがよく伝わってきた。身体でリズムを取る際には通常衣装よりもパーカーの方がかっこよさが際立ち、炎で彩られたステージによく映えていた。サビ部分の「ちゃんとふーして火傷したくないなら」の歌い方にそらちゃんの色が感じられ、同じDECO*27さんの楽曲でも『愛言葉Ⅳ』とは異なる、かっこいい時のそらちゃんが垣間見えてとても良かった。機会があれば歌ってみた動画としても聴いてみたい。

か" わ" い" い"(完 全 燃 焼)


10.エレクトリカル・サーフィン

『サラマンダー』から間髪置かずに、『宇宙と時空のミルキーウェイ』で大きな盛り上がりを魅せた、あのピコピコサウンドが流れてきた。10曲目はみんな大好き『エレクトリカル・サーフィン』。今年の4月30日に開催された『VTuberFes2023』でも披露され、サーフィンパフォーマンスも含めてここ最近の名物曲となりつつある。
本曲の魅力は何よりみんなで楽しめることだと考えている。完璧じゃなくとも、雰囲気だけでもサーフィンサーフィンするだけで心躍るような、そんな素敵な空気を彼女は生み出しているのだ。今回はあん肝達とのサーフィン。次回は大勢のそらともと一緒にやりたいと感じている。サーフィン後の手拍子も重要ですよ!

₍₍ ◝(•̀ㅂ•́)◟ ⁾⁾サーフィンサーフィン₍₍ ◝(•̀ㅂ•́)◟ ⁾⁾


ここで誕生日記念グッズの紹介。
そらちゃんが着ているパーカーと少しばかり異なり、よりモコモコ感を増やしつつもセクシーさを増した、おるだん先生のイラスト(今日何度限界化すればいいのか)を基に作成されたアクリルスタンドと直筆サイン入りブロマイドカード、待望の特大あん肝ぬいぐるみ、そらちゃんとおそろいのあん肝ぬんぬん黒キャップ、記念ボイスなど、今回もたくさんのグッズをありがとうございます。数量限定品は無いそうなので、落ち着いてご購入していただければと思います。


11.ベノム

そんなこんなで盛りだくさんの本ライブのトリを飾るのは『ベノム』。そらちゃんにとって大きな舞台で歌った経験のある、今となってはお馴染みの楽曲である。4匹にまで増えたダンサーあん肝と共に「メッ」をする様子はかわいらしく、ノリノリのヘッドホンぬんぬんやよく見たらめちゃくちゃヘドバンしているDJ.ANKIMOも楽しそうだった。今回はゲストのいない、1時間フルでそらちゃんのワンマンライブという、そらともにとってこれ以上ない形式での誕生日イベントだったが、いつも通りのそらちゃんとして、最後まで自分のやりたいライブを貫き通したと感じている。最後まで本当に良かったです!

や さ し い せ か い




総括

当初、私は彼女が誕生日である5月15日にマイクラコラボをすると聞いたときは何故?の気持ちが勝っていた。1年に1度しかない日にそんないつでもできるようなことを…?と。その件に関してはここで謝罪しておきたい。
本ライブの完成度は例年以上に高く、日々の努力やそらちゃんにとってココをアピールしたいというポイントが十分に発揮されており、1時間ずっと幸せな気分だった。疑ってしまいごめんなさい。

上記の理由があって素直になれなかったため、私は直接お祝いのツイートをしていないので、ここで改めて言葉を送ろうと思う。

ときのそらちゃん、お誕生日おめでとうございます。
昨年は本当にたくさんの輝きを魅せてくれましたね。ありがとう。
ライブパフォーマンスに対して、パワーも、技量も、表現力も、全てにおいてレベルが上がっているのを感じます。それは間違いなく日々の努力がもたらしたものであると誇っていいと思います。尊敬します。

また1つ歳を重ね、夢への道を描く未来を見据えた活動を頑張っていることかと思います。今後も私はさまざまな形でそらちゃんを応援するつもりなので、そらちゃんにとって少しでも力になれたら幸いです。

改めて、最高の誕生日ライブでした。
大好きなそらちゃんが今後も健康に過ごせることを願ってます。




2023.5.27
そらとも れーよん31

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