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念願のライブ、零れた本音

2021年9月7日、ときのそらが誕生し、活動を始めて4年が経過した。
ホロライブでは定番となっている記念日の3Dライブが開催され、世界中のそらともが彼女をお祝いするために集結した。

今回はそんな4周年記念ミニライブを振り返り、私が感じたことを綴る。
本ライブのプラットフォームはYouTubeであるためいつでもどこでも視聴可能。私の文章を機に何度も見返して味わってもらえたら幸いである。





開演前

ついにやってきた4年目の9月7日。
#ときのそら4周年 はTwitterトレンド入りする盛況であり、世界各国のそらともやそらちゃんのお友達vtuber、音楽関係者の方々が彼女の記念日をお祝いする様子は何年経っても新鮮さがあり、タイムラインを見ているだけで笑顔になれる。2021年も無事にこの日を迎えられたこと、心から感謝したい。

今年の記念ライブは21時スタートだが、当日の私はちょうど忙しく、親知らずの治療やサークル活動の日常的作業、友人との会合等でアパートに到着したのは20時55分、開演5分前である。最寄り駅に着いてからはダッシュで帰宅した。以前にもそんなことがあったなあ、と思い返しつつ、全てはそらちゃんをお祝いするため、愛を届けるためと念じ、何とか間に合わせた。
昨年は新お化粧が発表されたメモリアルデー。今年はどんなそらちゃんを見ることができるのか、大きな期待を持ち、定刻を迎えた。



01.惑星ループ

声に聴き覚えのある「トゥットゥルルットゥ ルットゥットゥル」と同時に始まったのはナユタン星人さんの名曲『惑星ループ』。そらちゃんも以前に歌ってみた動画を投稿しているが、私はナユタン星人さんのファンでもあるため本家も大好きであり、音にも変化があるので未視聴の方は是非聴き比べてほしい。

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やっと、全身をめいっぱい動かして歌えたね。
後述するが本ライブでは恐らく歌唱中の移動や接触に制限がかかっていたと思われる。具体的な理由は控えるが社会情勢を考慮しての選択だろう。その中で彼女は自身の魅力と元気を最大限に振る舞い、十二分に「アイドル」していた。

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ずっと歩いてきたあん肝と共に、かわいらしい3Dの体で、デビュー当時から変わらない笑顔で歌い踊ったそらちゃんはどんな感情を抱いていただろうか。空色のペンライトはどう映っただろうか。私自身もたくさんの想いが込み上げてきた。彼女に直接伝えられないのが寂しいが、悲観的に捉えるつもりはない。僕らはずっとループする。何回だってチャンスはある、と。

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遠くの宇宙で あなたに恋をしたんだ
届かないこと 理解っているのに


02.メランコリック with角巻わため

ここからはゲストとのコラボ歌唱。最初に登場したのはホロライブ4期生の角巻わためちゃん。ドドドドでもふもふな歌に自信をもったそらちゃんの後輩で、来月には初のワンマンライブを控えている子である。

そんな彼女と歌ったのは『メランコリック』。そらちゃんわためちゃんも歌ってみた動画を投稿しているポップでかわいらしい楽曲である。

二人のフィーリングは良好で、仲良く駆けたり何気なくお互いの動きを真似して笑い合ったりするなど幸せな時間が流れた。デビューの時間差はあれどわためちゃんの「そらちゃん」呼び、気軽な会話は見ていて嬉しい。最近はマインクラフトの配信で後輩と楽しげに話すそらちゃんを見かけるように、こういった関係が増えていくことに期待している。

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最後だけは合わず、ガンギマってしまった羊

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そしてぎゃんカワな俺の推し
3Dってやっぱりいいですよね。できることなら毎週見たいです。


03.打上花火 with星街すいせい

次にデュエットするのは今日もかわいい星街すいせいちゃん。
歌にテトリスに人狼にポリバレントな才能を活かし、活動の幅を大きく広げているホロライブメンバーで、わためちゃん同様来月初のワンマンライブを控えている子である。余談だが私はすいちゃんのYouTubeチャンネル登録者1万人突破の瞬間を目撃している。

そんな二人が披露したのは『打上花火』。

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今回はすいちゃんをメインに書いていく。
「そらちゃんの声を活かしたいと思って私は何もしませんでした」と歌唱後に話していたように、すいちゃんの低音は圧巻の一言に尽きる。
本家はメインパートのDAOKOさんと低音の米津玄師さんによるハモりが特徴的だが、すいちゃんは言葉の通り彼女自身の歌い方で魅せつつ余韻を残さずに消え、そらちゃんの高音を引き立てる役割を十分果たしていたと感じた。自身の色を出しつつ引き立て役もこなすすいちゃんの歌声はどこか異なる、別次元からやってきた存在に見え、そらちゃんとの相乗効果はバツグンであった。彼女もまた、見えないところで鍛え抜いてきたのだなと。

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言われ慣れていない「今日もかわいいー!」に照れるそらちゃん。今後はこの二人のコラボが増えていくと嬉しい。いかがでしょうか。


04.only my railgun withAZKi

最後はお馴染みAZKiちゃん。そらともと開拓者さんはもちろん、みんな大好きSorAZが4周年記念ライブでも結成された。

今回SorAZが披露したのは『only my railgun』、TVアニメ「とある科学の超電磁砲」のOP曲である。(アニメの知識がぬんぬんなのでこれ以上は割愛)

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どことなく刹那ティックでクロニクルな、近未来を感じるSorAZの歌声にこの曲はとても合う。以前にAZKiちゃんが歌い、その場面に感銘を受けたそらちゃんが選曲した訳だが、誰が聴いても大正解と感じるだろう。かっこよく、ノリノリで歌う二人の様子はいつ見ても微笑ましい。俺もSorAZのライブ行きたいよ(小峠感)

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キメッキメだった歌とは裏腹に、トークでのフワフワ感もSorAZの醍醐味。AZKiちゃんも新しい3Dモデルになり、今後もかわいらしい様子がたくさん見られそうである。
友達であり、好敵手であり、仲間でもあるそらちゃんとAZKiちゃんの今後も目が離せない。期待していますよ!


05.Dream☆Story withわため・すいせい・AZKi

そらちゃん「私の曲は誰に聞いても『高い!』『高い!』『キツイ!』って言われてきて...」

先程のSorAZにわためちゃん、すいちゃんが加わったライブステージ。この四人の共通点は全員アルバムを出しているところとライブ内で話されていたが、その他にホロライブ全体のIDOL PROJECTに所属しておらず、自分独自の路線に沿って歌の活動をしている点も挙げられる。皆が皆個性が強く、強力な歌声を持つ中で、彼女達をもってしても難しいとされている我らがsoraSong。そらちゃんが頭を下げていたのが面白かったが、それだけそらちゃんの歌声はホロライブ、vtuber界隈で特異的であり、唯一無二の存在であると誇っている。自信を持って、そらちゃんを推していこう。

そんな彼女達が歌ったオリ曲は『Dream☆Story』、言わずと知れたときのそらの自己紹介ソングである。

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先程も触れたように、四人の間には一定の距離が空けられていたのが印象的である。わためちゃん、すいちゃんと「届かない〜!」とわちゃわちゃしていたように、ライブをする上での対策の一環なのだろう。自分に設けられた狭いスペースをフル活用し、どのようなパフォーマンスができるか、どう観客に笑顔を届けるかの試行錯誤がよく伝わってきた。そらちゃんを始め、みんなの頑張りはしっかり受け止めました。ありがとう。


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ここで突然の、本当に突然の3rdアルバムリリース発表。なるほど考えましたなそらちゃん笑
本作『Re:Play』カバーアルバムということであり、どのような楽曲が収録されるのか全く予想がつかない。11月を楽しみに待ちたい。

ここで三人とはお別れ。
集まって一緒に歌えるのが奇跡と言っていたそらちゃん。今年の誕生日ライブで果たせなかったことをリベンジし、本当に感謝の気持ちでいっぱいな様子がひしひしと伝わってきた。私からも、このご時世の中で、しかも自身のライブを控えている中でお祝いに来てくれた三人に感謝を伝えたい。来てくれてありがとう!すいせいれっしゃしゅっしゅっしゅ~!


06.夜に駆ける

再びそらちゃん単独になり、2曲連続で歌うと告げる。
1曲目はYOASOBIの大ヒット曲『夜に駆ける』、3Dでそらちゃんが歌うのは恐らく初めてである。

ボーカルの幾田りらさん特有の歌声とAyaseさん作曲のハイテンポかつ細かいフレーズの歌詞が連続する、私にとってはかなりの高難易度曲であるが、そこはさすがのそらちゃん、高音はむしろ得意分野としてのびのびと歌い切り、ボカロ慣れしたトーンで淡々かつ強弱を入れて披露した。
私の勝手な推測だが、2017年のそらちゃんがライブをするとしたならこの曲をセットリストには絶対入れないと思う。4年の経験値はこういったところに活きてくるはず、たとえ何気ない歌のレッスンでも、その積み重ねが今の一人前のアイドルを生み出していると考えると感極まる。

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ふと思う。そらちゃんはどこまでいくのだろう。
夢の舞台ははっきりしているが、目的地なんてものは誰にも分からない。
ただ言えるとするなら、どこまでも一緒に進みたい。それだけだ。


07.アンドロイドガール

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今回のライブで一番驚いたのはDECO*27さん制作の『アンドロイドガール』だ。見落としていたら申し訳ないが、そらちゃんがこの曲を歌うのは普段の生放送含めても初めてではないだろうか。
私も大好きな曲であり、『乙女解剖』と並んで2019年のDECO*27を象徴する曲だと感じている。実はアルバムも買ってます。

そらちゃんはこの曲をどう歌うのか、ワクワクが止まらなかった。

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やはりそらちゃんにはこういったボカロ曲がよく似合う。
ハイトーンハイテンポのメロディーに魂を震わせる歌声。ラスサビのロングトーンの伸びは日々の努力の賜物である。
一つ気になるとしたら、何故『アンドロイドガール』を4周年記念ライブのセットリストに入れたのか。DECO*27さん特有の事象ではあるが、歌詞が攻撃的な部分もあり、正直セトリ入りは全くの予想外であった。後々の感想配信で明らかになるかもしれないので彼女の言葉を待ちたい。


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そらちゃん「私達に、ついてきてくれますか?」
オンラインライブの一番悔しいところ。スタッフのご尽力を持ってしても立ち向かえない「無音」という圧力。これが現地なら力の限り叫ぶだろう。
ここ数年のもの悲しさは言葉にし難いが、彼女は私と比べものにならない悔しさを抱いているだろう。「応援」とは一言で言うものの、私が目指すべきそらとも像をもう一度考え直さなくてはいけないのかもしれない。と彼女の一連のシーンを見て考えた。


08.KumoHurray!

「まさか5年間も、5年目に入れると思っていなかったので」
今年の誕生日に発表された最新作『KumoHurray!』間奏中にそらちゃんが言ったこの言葉がライブを終え、noteを書いている今も脳裏に残っている。

「エモい」「泣いた」で終わらせていいのか。
私は朝にこのツイートを見てからずっと引っかかることがある。

「まだ」とは?

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どなたかが「彼女自身、最初期は半年もいかないと思っていた」という文言を残していた。当時からのそらともには懐かしい話だが、2017年のとある生放送で幾多の偶然が重なり、多くの視聴者がそらちゃんを知り、登録者が急上昇して年末年始の活躍に繋がった。そらちゃんの努力はもちろん最大限に賞賛しているが、少なからずの「奇跡」が生じて今のそらちゃんがいる、とも考えている。

そして『KumoHurray!』直前で語った「緊張」。確かにそらちゃんにしては珍しく歌に焦っていた部分があったと感じる。
もしかするとそらちゃんは今回のライブを通して、2017年当時の彼女に「安心感」「恐怖心からの解放」を伝えたかったのかもしれない。

私はずっと、今のそらちゃんなら当時の彼女に何を伝えるかを知りたかったが、その答えが今回のライブで分かった、かもしれない。


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最後に活動4周年記念グッズの紹介。普通にBOOTHでした。
相変わらずおるだん先生のそらちゃんを見て某魔界の保険医のような限界声を上げてしまい、隣人から壁ドンされたことはナイショ。




総括

首都圏の社会情勢や世間の反応を見る限り、なかなか厳しい立ち位置にいるエンタメ業界。何をするにしても制限が生じてしまう中でそらちゃんは与えられたものを上手に料理し、最高のステージを創ってくれたと感じている。
今日に至るまで、どれほどの苦悩と悔しさを嘗めてきたのか、取捨選択に立たされたのか、今一度理解を深めると共に彼女に最大限の賞賛を送りたい。


改めてそらちゃん、活動4周年おめでとう。
辛いときも、苦しいときも、悩みが解けないときも、
あなたの歌が、声が、笑顔がたくさん和らげてくれました。

これから先、そらちゃんの夢へ続く道はどう見えますか?
どんな物語を彩っていきたいですか?

そらちゃんの選んだ道に立つ、まだ見ぬそらともへ向けて、
84万人のブレンドキャラバンと共に、一歩ずつ進んでいこう。

そらちゃんのことが大好きです。




2021.9.8
そらとも れーよん31

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