吉岡秀隆さんの魅力


#ハマった沼を語らせて

バラエティー番組に出演していた吉岡秀隆さんを見た。
Dr.コトー診療所の番組宣伝として映画のキャストの皆さんと出演していた。

同世代の吉岡さんは、年齢より大分、白髪が多く見えて、月日の流れを感じさせた。

彼を最初に認識したのは、あの有名なドラマ北の国から初恋だった。
15歳の感受性の塊のような気持ちが
溢れ出ていたドラマだった。

ただその頃は彼の魅力に気付くにはわたしは余りに幼かった。
頼りなくさえ感じた、彼の突出した感受性が
気恥ずかしいような気持ちでいたのだ。

Dr.コトーで過去の過ちに涙する
コトー先生の魅力がわかった30代
そこから今回のバラエティー出演まで
また大分時間が過ぎた。

バラエティー番組の中で吉岡さんは
仕事に行きたくない
帰りたいなど子供のようにまっすぐ発言していた。
仕事のモチベーションを保つにはと質問し、
司会の松本人志さんが答えた時に
その場の出演者が笑いに包まれる中で
彼だけが俯き、何か考えこんでいた。

その姿がバラエティー番組だということを忘れさせた。
まるでその姿が映画の1シーンのようになった時に吉岡秀隆という役者が
ただそこにいるだけで、日常さえも映画やドラマのような胸を締め付ける
空間に変える稀有な人間だと気付いた。

彼は幼い頃からドラマに出演し、フィクションの世界でノンフィクションを生き
ノンフィクションの世界でフィクションを感じさせる

人生そのものが映画で根っからの役者なのではないか。と感じた。

番組出演中に誰よりも腰が低く
頭を下げる彼は、人としてもとても魅力的だ。

仕事に行きたくない日は渥美清さんの笑顔を思いだし、なんとか起き上がる

そんなエピソードも、とても好きだ。


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