団 塊 世 代
私が中学に入るとき、ふたつの小学校からひとつの中学校に進学した。
なのでクラスは「I」まであった。
そんな中、別の小学校から進学してきたM代さん。
小柄だったが全て備えていて、自分で「私にもう少し身長があったら完璧なのに」と、冗談ぽく言っていたほど。
家庭は裕福で、頭もよく、気も回り、愛嬌もあり、スーパー女子だった。私も憧れて色々真似をした。
高校も進学校に進み東京の超有名女子私立大学に入った。私も東京の短大に行かせて貰い、M代さんより2年早く地元に帰った。
その頃、会社を経営していたお父さんが自死された。お父さんっ子だったM代さんはなかなか立ち直れなかった。
しかしお見合いで地元の新聞社に勤める方と、私たちのグループの中ではトップで結婚した。
一男一女に恵まれ、家も建て、幸せそうだった。
上の男の子が高校受験で失敗し、私立高校に進学した。当時は私立高校はあまりよく言われてなかった。まして両親ともにトップレベルの進学校卒だったので、父親はそれが気に入らなかったのか家庭内は暗かったようだ。
男の子は卒業して美容師になりたいと言うことで、今でこそカリスマ美容師などともてはやされるが、当時は、まして父親は気に入らなかったことだろう。
何があったのかは分からないが、その男の子も自死してしまった。
その後M代さんは心を病み入院治療もして、よくなったり、また塞ぎ込んだり。
ある日、自転車で家の近くの人造湖に飛び込み自死してしまった。
私は何も力になれなかった。
その頃noteがあったら、ブログがあったら、そこに吐き出すこともできたし、ノーターさんやブロ友さんを覗いて少しは癒されたような気がする。人に話すのは無理でも、書くことで癒される、私もそうだから。
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