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2023/2/3 『ソフィア』
ソフィアが真理を隠すので
ソファーの下に黒猫がいる
アンドロメダは星雲をソーダ水で割る
そのマリンダ、そのミリンダ、そのシリンダー
角兵衛獅子が踊る
大口を開けてわたしの頭を食べようとする
噛みつかれて、けだものよ、奥歯で、奥まで、
ビアフラの時には砂まじりで
解剖学を学び始めて
砂まじりの内臓の血をぬぐうものがない
泪でそれをぬぐいさるべきか?
ソフィアが火ダルマで燃えて抗議する時
歌謳いはステージに立っていた
わたしたちは抗議する
熱い封筒につめられた爆薬を口にして
シンボリックの高い塔をめざして
カライトソウの赤い房を握りしめ
カフェのテーブルで詩を歌う
炎、そして火炎、そこから火柱、
彼女が燃えて行く姿を
誰かわたしに見せてください
アテナイの神殿の奥へ
行きなさい、生身の精神のままで
不確かで、薄暗い、そして秘密の世界へ
バーバラ、ビアンカ、シルビア、アポリア、
消えかかる炎、そして指先の
つぶされて汁となった植物の
その香り。