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現代詩の世界2022/5/8『神とは』

神とは現象する宇宙のわたしが「自覚と自由」に於いて感知する『時』である。
『時』であるとは、その時が一瞬であるということだ。
そもそも神は永遠の過去から宇宙として現象し、無数の宇宙として「生まれ」「死んで行った」。
その宇宙の中に「自覚と自由」が誕生し、その内部から「神」を外部として見て来た。
しかし本来的に「神は宇宙である」。
そして内部に誕生する「自覚」は、外部としての神の反映である。
物質的に誕生し、イデアとして「神」を発見する「わたし」とは、神の逆対応としての自覚である。
時間的に限定されていることは、逆接する神が永遠であることを明示する。
場所的に限定されていることは、逆接する神が無限であることを明らかとする。
人間として世界を見ることは、「自覚するものとして」世界を感知することである。
そこには「神がある」。
「天然自然とは神である」と感知することが、わたしの自覚である。
この自覚に於いて「見ること」は、神を神として見ることである。
そしてそれはあまりに自然である故に、語ることの出来ないものである。
実に「河の流れを見る」ときに、「河の」「流れ」「を見る」と分解してはいないように、わたしは「河の流れを見る」のである。
それは夜空の星を見る時にも、ひとつの「経験する」わたしである。
わたしは「経験する」ことによって、「わたし」である。
世界はわたしである、わたしは世界である。
そしてこのわたしは、一瞬の自覚である。
そのようなものとして「わたしは世界である」。
そのようなものとして「世界はわたしである」。
それが宇宙であり、わたしが宇宙である。
それが神である。
それが『時』
である。