息子日記 2024年8月22日㈭ 青春18切符で東京へ
一日JR在来線乗り放題の「青春18切符」というものがある。
これは5回分(5人分)で12,500円。
大人だと富士から東京に行くだけで2,500円くらいはかかってしまうので、往復すれば半額くらいで行ってこられることになる。
今回はこの「青春18切符」を家族4人で使って東京に行ってきた。
目的の一番は、劇団四季の「アナと雪の女王」の観劇だ。
舞台でどのようにアナ雪の世界を表現するのかとても興味がある。
これを軸に、その前後の時間に東京を楽しむ予定だ。
1つ目は、東京タワーでのドズル社コラボ企画
2つ目は、原宿の竹下通りで食べ歩き
3つ目は、渋谷のスクランブル交差点を歩く、である。
僕が一番楽しみなのは東京タワーのドズル社だ。
朝4時45分 お父さんに起こされる
軽くパンを食べてボサボサの頭をお母さんに整えてもらって、6時発の東海道線に間に合うように家を出る。
電車に乗る時間は片道約3時間。すごく長い。僕は退屈しないように自分用のスマホにポケモンの動画をたくさんダウンロードしていったので、電車に乗るとすぐにポケモンを見始めた。
時々お父さんが、外の景色を指さして何か言ってるけど、僕はポケモンのほうが面白いので聞いていたふりだけして聞いてなかった。
気づいたら人がだんだん増えていて、東京に入って電車を乗り換えたら、なんだか見たことないくらい混んでいた。お父さんから、その人たちはこれから仕事に行く人だと聞いた。電車で仕事に行くのはなんだかめんどくさいな、と思った。
僕は迷子にならないようにお父さんの手をぎゅっと握って一緒に行動した。
9時ころ、浜松町という駅に着いた。ここから東京タワーまで歩く。
お腹もすいていたので台湾系ファストフード店でホットサンドを食べた。
そのあと、芝公園を歩いていると、目の前にドーンと東京タワーが見えた。東京タワーまでは僕はいつものようにポケモンの妄想をしながら歩いていたら、お父さんから
「ほら、お地蔵さんがたくさん並んでいるよ」
とか
「東京タワーがすごく近づいてきているね」
とか話しかけられたけど、僕は妄想のほうが楽しかった。
東京タワーに着いたら、ドズル社メンバー5人を探してスタンプを押すイベントをやっていた。
とりあえずメインデッキまでエレベーターで昇った。150mらしい。
東京タワーはすごく高いと思っていたけど、展望台の高さだと周りのビルのほうが高かった。
上からいろいろみると、学校の運動場が陸上競技場みたいですごかった。
メインデッキでスタンプを探す。
ここに二人いるって書いてあるのに一人しかいない。
「もう一人がどこにいるか、おねえさんに聞いておいで」
とお父さんに言われたけど、聞くのハズイし。
お母さんが聞いてくれて、メインデッキって2階あるらしいので、下に降りてみたらもう一人いた。
そこからは階段を使って下まで降りる。600段くらいあるらしい。
東京タワーの外を階段で降りるなんてワクワクする。
外に出ると、なんと雷雨。
さっきまで降っていなかったのに。東京のゲリラ雷雨くらった。
基本的には濡れないけど、風が吹くと濡れる。
でも気持ちいい。
お父さんも、お母さんも、ねえねもみんなにこにこ笑っている。
外階段にドズル社メンバーのコメントが書いてあるからそれを楽しみにどんどん降りる。ドズルさんの字が汚かった。オンリーはきれいだった。
最後、建物に入って五人目のスタンプを発見して終了。
お土産は品切れで何にも買えなかった。チーン。
帰る途中、VRのモーターボートレース体験ができた。
なぜかお母さんが一番だったのが信じられない。
僕はずっと逆走しててビリだった。
お昼ご飯はお父さんおすすめの油そばや「元祖油堂」へ。
雨の中、傘を差しながら行くけど、みんな足元はビチョビチョ。
とくにねえねはズボンの下半分くらい濡れてた。
お店では自分でいろいろ味変ができるので、僕は青のりをたっぷりかけた。
ポテトチップスの「のり塩」みたいな味になってすごくおいしい。
ここから四季劇場・春までは歩いて30分くらいかかる。
雨も降っていたから歩きたくなくて、お父さんが
「タクシーで行く?」
と聞いてくれて、ねえねと僕はそうしたかったけど、お母さんが
「雨が弱くなってきたから歩こう」
というので結局歩かされた。こういう時、こどもは言うことを聞くしかなくてつらい。チーン。
ずっと妄想しながら歩いていて、お父さんに声をかけられて顔を上げたら、四季劇場についていた。中に入ってトイレとかに行って準備を進めていたら、お父さんが目を2倍くらいに大きく開いてフリーズしてた。
なんと、ここまで撮っていた動画を間違えて全部消してしまったらしい。
ねえねもショックを受けていた。今日一番のチーン。
アナ雪を見ているとき、お父さんから双眼鏡を借りた。双眼鏡で見ると、役者さんの顔がよく見える。僕はずっと双眼鏡で見ていたら、お父さんから「全体も見ると舞台の変化とか見れて楽しいよ」と言われたけど、双眼鏡のほうが楽しかった。雪が舞う動きがすごく細かく見えてすごかった。
ときどき「うひょっ」と声を上げてお父さんから怒られた。
2時間半くらいで終わったけど、長かった。
お父さんから
「どの辺が面白かった?」
と聞かれたけど、どの辺って言われても~、って感じ。オラフが面白かったかな。
終わって外に出ると雨がやんで晴れてた。暑い。
また電車に乗って今度は原宿。
ずっと推しの子の曲が流れてる。
僕はとにかくのどが渇いていたので、何か飲みたかったけどお母さんとかねえねが僕が苦手な抹茶の飲み物とかタピオカとかばっかり飲んでるから、僕は自動販売機で炭酸ジュースを買ってもらった。天国。
原宿は半分くらい外人だった。
ねえねとお母さんが、ネックレスを買いに店に入ってなかなか出てこない。
お父さんと二人で店の外で待ってたけど、お父さんは僕の妄想を邪魔するように話しかけてくる。
もう疲れたから早く電車に乗って帰りたくなった。
でも渋谷のスクランブル交差点までは歩いて30分くらいあるみたい。
いろんなところに大きい交差点があるから、これでいいじゃん、とか思ったけど、一番大きいところに行くみたい。
実際ついてみたら、ものすごい人で、そこではお母さんの手をしっかり握って迷子にならないようにして歩いた。
いろんな方向から人が歩いてきてグチャグチャだった。
コナンの映画に出てきたところだ、て思った。
結局3回歩いた。
ハチ公のところから駅に入ったけど、そこも人がすごすぎた。
ずっとお父さんの手を握っていた。妄想している暇はなかった。
最初の予定になかった東京駅に行くことになった。
ねえねが建物を見たいって言ってた。
駅から出て建物を見たら、ライトも当たっててすごくきれいだった。
ねえねのテンションがすごくあがってた。
そこをバックにしてウェディングドレスを着た人が何人も写真を撮ってもらっていた。はずかしくないのかな?
お土産を買って、うちに帰る電車に乗るところに向かって階段を走って上る。
電車に走って乗り込むお父さんを追いかけて走ると、後ろから
「○○、その電車じゃないぞ!」
と声をかけられた。走って電車に乗ってたのはお父さんじゃなかった。
お父さんが気付いてくれなかったら最後の最後に一人で電車に乗って迷子になるところだった。
怖くなったので、そこからまたお父さんの手をしっかり握った。
電車に乗ってからは2時間半くらいずっと座っていられたから、動画をずっと見てたけど、途中から眠くなって寝てしまった。
家についたのは夜11時だった。
青春18切符 神
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