SDVX 魔騎士~剛力羅(或帝滅斗)にオススメしたい17リスト

こんにちは。胡椒です。

今回は予告通りオススメしたい譜面の17編です。17は楽しすぎるから量も多すぎるかもしれません。
対象は魔騎士から剛力羅(或帝滅斗)としていますが、なぜ或帝滅斗に()が付いているかといいますと、自分にとって未知の領域だからです。まあ或帝滅斗も17埋めるよね...?
というわけでさっそく本題に入りましょう。例によって各項目ごとにクリアしやすい(はずの)ものから書いてます。16よりは正確なはず、だけど一部超個人差も入っているので、それは一番下に。
今回から布教も兼ねてアーティスト名とエフェクター名を併記してみました。

あ、ちなみに17に1曲でもクリア付いてる麗華のあなた、強めの16ちゃんと触ってれば魔騎士受かりますよ。17に初クリアつく前に魔騎士受かる人も多いです。頑張ってください。(本題に入れ)

※12/20 傾向と難易度が似ている類似譜面を追記

1. 17入門~弱

17からは物量と配置のきつさがグンと上がってきます。両方が欠けている譜面というものは入門クラスでもほぼないので、弱レベルを埋めていても自然と17に対する地力が付いてきます。
16→17に限らない話だけど、早く上達したいなら適性よりちょっと上のレベルを触ることがとても大事。16ばかり触ってても17は上手くなりません。

〇地力譜面

・Phlox / Sota Fujimori / 凹ーダー凹ード
Sota節全開の爽やかな曲と譜面。つまみがよく絡んでくる複合譜面で、それなりに忙しいが易しめの片手処理が数多く入っている。16強がある程度埋まったら挑戦してみよう。16と17のよい橋渡しになるはず。

・Twin Rocket / uno feat. ちよこ / 月刊ミズタニ
「ついんろけっと!」とか「びゅん!びゅん!」とか声ネタ合わせのつまみが楽しい前半。カウントダウンのとこの数字つまみが割と外れやすい。サビからは密度が上がって鍵盤譜面になり、同時やFXも絡んでくる。挑戦段階だとしっかり光らせるのは難しいだろうから、できるだけエラーが出ないように拾っていこう。

・Happy Sensation / IckPo / 東京ブルトゥーム
17の片手入門といえばこれ。右手でBT・FXチップはもちろんACロングや左のFXロングを捌いたりする(その逆も然り)。片手力がないと全体的にきついけど、逆にいえばいい練習曲になる。あと、このレベル帯にしては鍵盤が全体的に裏拍を取っているのが割と珍しかったりする。

・bistro twins☆☆☆ / OSTER project feat. かなたん / MAD CHILD
神曲神譜面神ジャケットとはこのこと。ハネリズムに合わせた隣接同時押しや片手が盛り込まれている。リズムは比較的わかりやすい上に、乗れるとめちゃくちゃ楽しい。片手も『Happy Sensation』よりは忙しいが、配置が真ん中寄りかつ隣接が多く易しめ。ただし、後半の回転直後ノーツや連続直角がやや初見殺しなので、注意されたし。
※類似譜面:cloche(といぼっくすうぃんぐ りみっくす)

・Enjoy This Time / DJ Noriken feat. yukacco / MAD CHILD
神曲神譜面。ロングとうねうねつまみの癖のある配置が多めで、EGになってクリアスコアともにかなり易化した印象。まーじで楽しい。この辺の難易度の抹茶(MAD CHILD)は天才だと思う。難所はなんといっても中盤の脳トレロング地帯。18半分くらい埋まった今でも何やってるかわかりません。が、べちゃべちゃ押してると意外とつながる。ロングはニア判定がないから、多少リズム通りじゃなくてもとにかく押してエラーを出さないことが大事。つまみはOh Oh Ohに合わせてゆるーく回そう。楽しい!

・INDEPENDENT SKY / SOUND HOLIC / 月刊ミズタニ × 逆球レジェンド × ユカリ☆chan
エフェクター多いな。でもそのおかげかとても完成度の高い総合譜面。16強~17弱クラスの様々な地力を身に付けることができる。ただし、イントロだけは18相当のかなり難しい鍵盤が降ってくるので注意。最序盤なのでクリアにはほとんど影響しないが。これを安定してクリアできるのであれば中に進もう。


〇鍵盤譜面
・Smoked Turkey Rag / a_hisa / THE THIRD MAN
い〇なり!黄金〇説の調理パートで流れてそうな愉快な曲。メロディ合わせの素直な中速16分鍵盤が延々と続く。休憩は後半のつまみぐらいなので、最後の方には疲れて指が動きづらくなりやすいが、やってると体力がつく。あまり力まずリラックスして臨もう。
※類似譜面:SUPER BUBBLE JOURNEY、Pixelated Platform

・Apex of the World / uma&hurirai feat.ましろ / レッドホットスクリューズ
前半から1サビまでは16中レベルの平易な鍵盤や片手が続くので、しっかり稼ごう。ただし、サビ突入時のつまみがはみ出して見づらいので、回す方向を間違えないように。中盤以降になると片手がややきつくなり、鍵盤も密度が上がる。終盤には、短いとはいえ「FX拘束24分螺旋階段」というえげつないラス殺しがあるので注意。
※類似譜面:HAELEQUIN(後述)

・voltississimo / BEMANI SOUND TEAM "PHQUASE" / ~PHPHPH~
フカセ節全開の、ボルテⅤの世界観が存分に表現された曲。同時・FXの縦連やトリルが非常に多い。鍵盤譜面の、特に高速曲に苦手意識のある人は苦戦するかもしれない(自分がそうだった)。配置自体は出張が少なく素直なものが多いが、同時が主体の高速曲は16までにはあまりないので、これが入門曲となるだろう。
※類似譜面: DEADLOCK XXX

・F.K.S. / Nizikawa / PHGUASE
DJの格好をしたつまぶきくんのジャケットが印象的な曲。譜面は『voltississimo』のBPMを少し抑えた代わりに、取りづらい配置にした同時主体の譜面。左FXチップからのAB、BC16分移行など片方に寄る配置が多く、運指を組む価値がある。
※類似譜面:toy boxer

・HAELEQUIN / Yu_Asahina/orangentle / レッドホットスクリューズ
比較的密度の低い片手と鍵盤で構成される前半は、16強をしっかり触っていればある程度拾えるはず。Bメロから徐々に忙しくなり、サビ以降は16分階段・螺旋階段・くの字トリル、しまいにはFX拘束24分・16分階段発狂+左手トリルと容赦ない内容。上記の『Apex of the World』と構成が似ているが、こちらは前半もややこぼしやすく、終盤の発狂も長い。一段階上位と思っていい。
※類似譜面:Apex of the World


〇つまみ譜面
・Decoy / Yooh / MAD CHILD
16の記事でも書いた曲だが、つまみ複合譜面の入門。16中~強で出てくる片手処理を総復習できる。鍵盤・つまみ共に出張もあるにはあるが、捌きやすい部類であり、数回こなせば対応できるだろう。16で似た傾向の『Dignity』がクリアできるならこれも問題ないはず。
※類似譜面:Dignity

・ポメグラネイト / ここなつ / Hirayasu Matsudo
GRVだがインプット解禁できる。EXH譜面とは打って変わってつまみ特化譜面で、こちらの方がスコアが出るという人も少なくない。基本メロディ合わせの直角と曲線で素直だが、サビのはみ出しつまみが認識難で、エラーが出やすい。実はⅤまでのサビは、つまみ補正が効いてかなりの簡略化が可能だったが、EGではその補正が弱くなったので、おそらくしっかり回さないと外れると思われる。
※類似譜面:The setting sun、デュアルメモリ

・Sleepless days / 猫叉Master feat. Mayumi Morinaga / 鋼のビスカッチャ
QMAのOPテーマ。ゆったりとした曲線つまみが特徴の片手譜面で、放置がかなり多いのでゲージを稼ぎやすい。ただし片手はしっかり17の範疇にあるので、『Happy Sensation』と同様にいい練習曲になる。つまみ放置の分こちらの方がクリアしやすいか。

・鏡面の波 (ramble mix) / bansou /フォックスロット
アニソンをうまーく音ゲー調に落とし込んだ良アレンジで、ロング複合つまみ譜面。譜面の大部分がロングとつまみで占められており、単ノーツが異様に少ないのが特徴。普段の片手をほぼ全てロングで取ると考えて構わない。つまみに関しては前半は逆始動、後半は出張が多く、初見はかなり難しい。配置を覚えることで難易度が下がるタイプの譜面なので、やり込んでエラーを減らそう。

・ヒトリゴト / ClariS / ヒーフジョッキー
アニソンその2、こちらは原曲。つまみ混フレ譜面で、前作魔騎士のボス曲。前半のポイントはロングの裏でFXチップを押す「チョコプラ押し」が登場するぐらい。サビになると、4分直角を回しながら出張ありの8分鍵盤、という混フレフレーズが2回登場。初見ではなかなか難しいし、しかもそこそこ長いので、ここの出来がクリアに大きく関わってくる。このレベル帯でここまでガチガチに混フレを置いている譜面はなかなか珍しい。


2. 17中

ここがボルテ全難易度の中で一番楽しいゾーンだと思ってる。音を過不足なく取ってる感じがするし、ほどよく難しくてほどよく叩きやすい。やっててとても楽しい譜面ばかりです。

〇地力譜面
・全力ハッピーライフ / 森羅万象 / ポテト亀山
楽しすぎてビビる。鍵盤もつまみもちゃんと地力ないと捌けない良譜面だし、とにかくつまみの置き方が完璧。絶対にノリノリでできる。片手配置が多めで、難所はサビ前の同時ラッシュとラストのうねうねつまみのところ。でも適度に取りやすいものが多いから、弱がしっかり埋まってればクリアは付くはず。逆に付かないなら純粋に片手地力不足。

・PIERROT KNIfE / まろん (IOSYS) / CRAIG AKAGI
前作剛力羅の課題曲1曲目。ちょっとトリッキーな曲調ではあるけど、譜面はあらゆる地力を多方面から純粋に問うてくる超良譜面。やればやるほどボルテが上手くなる(気がする)のでぜひやり込もう。できるとすごく楽しい。でもちょっと影が薄い。

・Melty Sweets / Ironami / CRAIG AKAGI
全力ハッピーライフに似た構成で、こちらは出張が少ない代わりにつまみがかなりの頻度で譜面を横断するので、やや認識難気味。左右交互でないことも多いので色をよく見て回そう。また、片手もトリルやロングが執拗に絡んでくるので、思った以上にエラーが出やすい。

・穢れなきユーフォリア / 幽閉サテライト / からあげユーフォリア
EXCEED GEARの新曲。序盤からガッツリつまみ出張があり、序盤を抜けても全体的に鍵盤出張が多いので、かなりの初見難。つまみ自体も交わり方がいやらしく、つまみ地力がないと全く歯が立たない。裏を返せば、苦手な人にとってはとてもいい練習になる。FX混じりではあるが、鍵盤は比較的素直なのでこぼさないようにしたい。なお、曲がかなり短い。

・Bye or not / PSYQUI feat. mikanzil / レッドホットスクリューズ
PSYQUIの貴重な書き下ろし曲。神曲。綺麗なボーカルの裏でガンガンベースが鳴ってて最高。こちらも前作剛力羅の1曲目。譜面はそのベースに合わせたつまみがメインだが、Ⅴ特有の背景のせいで視界が狭まっているのもあって、どっちを回すか&離すか迷いやすい。普段より少しハイスピを落とすのがオススメ。

・革命パッショネイト / 日向美ビタースイーツ♪ / cosMo@暴走P
ひなビタの良曲良譜面。きっとイブみたいにアゲ↑アゲ↑になれる。譜面はまさに総合物量譜面で、どの要素が足りていてもできない。特にサビのダブルレーザーは、つまみが得意な人でもはみ出しや片手が絡んでくるので外しやすい。

・Max Burning!! / BlackY / PHQUASE
おなじみボルテKACの第一回優勝曲。かつては『金縛りの逢を』、『Ganymede kamome mix』と共に初代三強の一つだった。初代とは思えぬ完成度の高い総合譜面で、二重階段や片手FXロング、非隣接同時、ダブルレーザー、出張など様々な要素が問われる。つまみインフレが起こった現在では中盤のダブルレーザーはやや忙しいものの、見切りやすい部類なので、稼ぎにしたい配置。

〇鍵盤譜面(解禁曲多いですすいません)

・Parousia / xi / Ether99
中速ロング拘束曲。曲中を通じて、BTやFXのロングで一つの指を拘束されながら、12分・16分鍵盤を捌いていく譜面。最初のうちは思ったように指が動かないかもしれない。ロングが多めな分、慣れてくると他の鍵盤曲と比べてスコアは伸びやすい。弱で挙げた鍵盤とはタイプの違う譜面なので、ぜひ履修しておきたい。

・θコトノハθカプセルθ) / cosMo@暴走P / θcosMoθ暴走Pθ (Ω Demension 8で解禁)
これ最近解禁したんですけど楽しいですね。ボーカル、ピアノ合わせの素直な8分、16分鍵盤が多い。が、BPMが速いので高速鍵盤の練習曲といったところ。16の鍵盤曲に苦戦しなかった人は早めにクリア付くかも。作曲、エフェクト共に暴走Pが担当。ここには挙げなかったけど、同じく暴走Pの『ANTI THE∞HOLIC』もオススメ。だいたい同じくらいの難しさの地力譜面。

・BLIZZARD BEAT / SOUND HOLIC feat. Nana Takahashi / 鋼のビスカッチャ
サンホリに外れなし。この辺からしっかり物量も配置もザ・17の真ん中といった感じ。16分ベースは当たり前で、FX拘束、セツナ押し、乱打など鍵盤地力がもろに試される配置が盛りだくさん。つまみも鍵盤も物量こそあるが癖のない配置が多いのでこちらも練習曲にぴったり。

・ウバワレ / TAKU1175 / レッドホットスクリューズ (BLASTER GATEで解禁)
片手反復横跳びがえぐい赤譜面とは打って変わって、『Parousia』みたいなロング拘束が厄介なサビ。あちらよりも速く、視点変更も絡んでくるので見た目以上に難しい。片手をロング拘束されながら、もう一方の片手で8分縦トリルを叩いたり、BT一つを長押ししながら他のBTで階段を叩く、通称アルマゲ地帯があったりする。サビ以外も易しくはなく、つまみと鍵盤の往復が忙しい。

・セイレーン~悲壮の堅琴~ / ぺのれり / Ether99 (Ω Dimension 1で解禁)
神曲。ぺのれりは神曲しか作れない。琴を弾いているかのような16分鍵盤が頻発する。配置は単純だがなかなかの物量で光らせづらく、低速突入までに70%を超えていないと厳しい。終盤の低速はギアチェンする余裕がほとんどないが、できなくもない。が、しても簡単ではなく、片手で8分階段を捌くのでラス殺しにもなりかねない。
※類似譜面:Sailing Force

・Tribal Trial / Yooh / MAD CHILD
民族音楽みたいな曲。密林の奥地で流れてそう。譜面は縦連と片手トリルと乱打が多いが、どれもFXが絡んできて非常に光らせづらく、かつロングやつまみが少ない(=総ノーツが少ない)のでかなりスコアが出にくい。しかし、曲も譜面もエフェクトもとてもおしゃれでかっこよく、鳴っている音をしっかり打鍵で取れるとかなり爽快感がある。
※類似譜面:2094、Dynasty(⚠️共に17強の中でも上位レベル)

〇つまみ譜面

・BREAKNECK NY☆N NY★N! / ZerA / Megacycle
FXや同時が混じる8分鍵盤は、この辺りでそろそろ稼ぎにしたいレベル。難所は中盤の両つまみが僅差で交わるところと、サビの直角混フレ。前者は非常に認識しづらいが、回すつまみの方向はワンフレーズ中全て同じで、しかも片手は回していない手側に置かれているので親切。それぞれの手を交互につまみ↔鍵盤と2分間隔で往復すること。後者は直角を譜面通り回すと鍵盤とリズムが違って難しいので、慣れないうちは回し続けるといい。

・TYCOON / SOUND HOLIC feat. Nana Takahashi / PHQUASE
またまたサンホリ。総合譜面だった赤譜面と比べて、こちらはつまみ寄りの片手譜面。縦連や片手トリルなどそこそこの物量はあるが、ほどよく押しやすいものが多く、つまみも外さなければ大きな稼ぎ。エフェクトのかかり方が凄まじいので初見はびっくりするかもしれない。

・朱と蒼のランページ / NU-KO / Antonio Guccini
前半はロングがメインの鍵盤譜面。サビからは歌詞を意識した赤と青のつまみが、糸を編むようにギザギザ交わり外しやすい。特に「朱と蒼のランページ」の部分はどちらが動いているか意識して回そう。
※類似譜面:木洩れ日に咲く

・銃弾は解を撃ち抜いて / 日向美ビタースイーツ♪ / 月刊ユカタニ
交差・はみ出しつまみから始まり、鍵盤の合間合間につまみの移動や直角が、鍵盤出張と共に挟まる。全体的に回す色を間違えやすく、特にサビは直角で位置関係がコロコロ変わり、なおかつ片手にも気を配らないといけないので、慣れるまでは非常に外しやすい。つまみ認識があやふやな人は、何が起こっているかすらわからないかもしれない。ダブルレーザー譜面は16・17にそこそこあるので、併せて練習しよう。
類似譜面:Littele Big Princess(16)、One In A Billion

・ケムマキunderground / t+pazokite feat. リズナ / MAD CHILD
初見難要素が多い譜面。前半はどちらかというと鍵盤譜面なのだが、サビ以降、操作するつまみの色が直角でコロコロ変わったり変わらなかったりする。慣れるまでは手がおぼつかないかもしれないが、色の変わり目に集中して挑もう。

3. 17強~最上位

ここまで来るとボルテが上手くなってきたなと感じてくる。個人的に、この「17上位で得られる18に必要な地力」は、「16上位で得られる17で必要な地力」よりも多いと思っています。つまり、18の基礎がここに詰まってるわけです。たくさん触れて練習しましょう。目指せ金枠剛力羅!

〇地力譜面
・{albus} / かめりあ / 風瑠人
かめりあ......にしては曲調もBPMも落ち着いている曲(十分速いけど)。Z字型のつまみと16分螺旋・ハの字階段の組み合わせが多い総合譜面で、極端な難所はないが全体難。細かい配置が多く光らせづらい。高速鍵盤に慣れてこぼしが少なくなってきたら挑戦してみよう。
※類似譜面:Innocent Floor

・Innocent Tempest / Diceros Bicornis / PHGUASE
過去に或帝滅斗の1曲目だったこともある、17上位を代表する曲。曲中何度も登場するつまみ出張に加えて縦連、鍵盤出張など初見では厳しい配置が多い。こればかりは何度もやって覚えるほかないが、覚えて取れるようになると今後さらに上の難易度にも通用する配置ばかり。

・紅の剣舞 / かねこちはる / Ether99
スペインの伝統芸能・フラメンコ風の曲。雪女などの冷たいイメージの曲が多いかねこちはるには珍しい曲調かも。ハネリズムが主体で、前半の鍵盤からリズムに乗って稼がないと痛い目に遭う。後半の『FIRE FIREは電気スウィングの夢を見るか?』のような、ハネリズムでの片手処理がとにかく難しい。こちらは高速かつそれなりに長いので、ポロポロこぼしているようだとあっという間にゲージが溶ける。片手はエラーを出さないように耐えて、前半とつまみ、ロングで稼ごう。
※類似譜面:FIRE FIREは電気スウィングの夢を見るか?(16)、Dharma

・超越してしまった彼女と其を生み落とした理由 / Ayatsugu_Otowa / TEK-A-RHYTHM
前半はつまみ出張や放置、ロング拘束がいくつかあるが、他の鍵盤は比較的簡単なので稼ぎにできると心強い。問題は中盤で、様々なパターンの縦連が何回も降ってくる。ここでゲージを溶かさないよう、16の『オニユリ』のような対策を取りたい。縦連を抜けても後半の鍵盤は一気に密度が上がって難しくなるので、やはり前半の稼ぎが鍵になってくる。
※類似譜面: 到達してしまった僕らと夢と希望の最之果(18)

・エンゲージ〆ント / Crorie / フォックスロット
終盤にBPMが加速する。加速地帯も短くはないので、普段の適性ハイスピのままで始めると、見切れなくなってゲージを溶かしてしまうケースが多い。全体難だが、最初からハイスピ遅めで始めるか、加速前わずかにある時間でギアチェンするか、といった対策が必要。譜面内容も17としては難しい片手が多く、対策を取ってようやくスタートラインに立てる。
※類似譜面:U.N.オーエンは彼女なのか?haru_naba Remix、神にした彼女が示す世界線

・香港功夫大旋風 / Daisuke Ohnuma / SCライオット
曲の後半に、つまみと鍵盤でそれぞれ極端な難所が待っている譜面。前半は17でも易しめな方な配置なので、しっかり稼ぐこと。さて、赤譜面が登場した当初は中盤のつまみが発狂扱いされ、つまみ譜面とまで言われていた。現在はつまみインフレが加速して完全に稼ぎの配置になっているが、この重譜面ではその地帯が大幅に強化された。『VOLTEXES Ⅲ』のつまみ発狂の一番難しいところがずっと続いているような暴れ方で、17を完全に逸脱している。つまみが得意な人でも全て繋ぐのは困難を極める。そしてこの発狂を抜けても、終盤には『デストロイマーチ』のような縦トリルが容赦なく降ってくる。後半の内容は完全に18で、前半の稼ぎがあるおかげでかろうじて17最上位で留まっているような譜面。

・2 MINUTES FIGHTERS / P*Light / 月刊♦マシーン
変な癖がない総合譜面の中では、間違いなく17最上位。鍵盤つまみ共に全体的な配置こそ素直だが、かなり忙しくて難しく、ほとんど休憩がない。ブレイク地帯でさえしっかりと片手力が問われるので、全く隙の無い純粋な地力譜面となっている。『見世物ライフ』が17の入門譜面なら、これは17の卒業譜面。これを乗り越えられるのであれば、簡単な18をクリアする力は十分に付いている。
※類似譜面:Candy Colored Hearts

〇鍵盤譜面
・Justitia Gladius / kanone / kamuy noko
17上位の鍵盤入門。影が薄いのは「ユースティティア」という読みがわからなくて探しづらいせい(たぶん)。恋刃ちゃんジャケットの曲どれもいいよね。中速で癖のない16分鍵盤が忙しく降ってくる。一部セツナ押しやBoF押しが入ってくるが、基本は16分BT階段なので、鍵盤譜面をしっかり触っていれば特別難しくはない。

・snowstorm -euphoria- / Yooh / TEK-A-RHYTHM
スノスト。くの字トリル、縦連、片手トリル、32分螺旋階段と、前半は間違いなく18に両足を突っ込んでいる。サビに入ってからようやくつまみ複合のやや強めの17に落ち着く。が、ラスサビには交わりそうで交わらないつまみトラップが仕掛けられているので、引っかからないように。外さなければ大きな稼ぎだが、外すと致命傷になるので復帰が最優先。異常に早ニアが出るし、異常に癖が付きやすい。連奏厳禁。

・Stleq / ぬゆり / レッドホットスクリューズ♦TEK-A-RHYTHM
8bit風の速いピロピロ音に合わせてひたすら16分鍵盤を捌いていく譜面。結構なリズム難。ロング拘束やセツナ押しなどもそこそこ入っているので、18に挑むための鍵盤地力を鍛えたい時にオススメ。サビ後半からは、メロディではなく裏で小さく鳴ってるピアノに合わせているので、さらにリズムがわかりづらい。

・Lancelot ~Flame of the Rebellion~ / ぺのれり / 亡国の電撃ロブスター (Ω Dimension 7で解禁)
はいぺのれり。他のぺのれり曲と違って大げさなつまみ処理は少なく、12分・16分の縦連や階段が中心の鍵盤譜面。エンゲージ〆ントみたいな終盤加速するタイプの譜面だが、上昇値はさほど大きくない。低速は難しくないので適性ハイスピのままか、上に合わせてやや下げぐらいがちょうどいいだろう。

・雪月花 -さわわRemix- / さわわ / Ether99
17鍵盤上位の中でもかなり上の方で、18に感じるという声もちらほら。序盤からロング拘束がえぐかったり、左右両手できつい片手処理を長々と叩かせたりと容赦ない。ホームポジションでの16分もこぼしやすい配置が多く、17の鍵盤譜面をしっかり触ってきていないと、まるで歯が立たない。

・Sakura Mirage / Ryu☆ / Sammy/A rejected by 赤パステルくん
セツナ押しを大幅に強化して大量に置いたような譜面。交互に取れるものが多く、BoFよりは個人差は出ないが、それでもBC同時をしっかり片手で取る力がないとクリアは難しい。しかも同時ラッシュのないフレーズも結構難しいので、稼ぎらしいところがほとんどなく、17最上位とみて構わない。しっかりとリズムと自分の打鍵音を聞いて捌くことがポイント。

・大 宇 宙 ス テ ー ジ / 黒魔 / TEK-A-RHYTHM
個人差オブ個人差、アンド個人差の乱打譜面。超絶癖が付きやすいので連奏厳禁。弐寺経験者とかで乱打が得意な人は、何が難しいの?って感じで雷電ぐらいでクリア付く人もいるし、鍵盤が得意にもかかわらず金枠或帝滅斗になってもまだ付いてない人も見る。幸い自分は乱打が比較的得意、かつやり込む前にクリアが付いたのでよかった(17初クリアがこれだった)が、ダメな人は本当にダメ。中埋めてから一度でも触ってできなかったらすぐに逃げよう。こんなに呪いの曲なのになぜ勧めるのかというと、同じような配置が18以降にも結構出てくるからです。まあ他の譜面余裕でこれだけできないって人もよく見るけど...完全に癖が付いてるか長さで認識難に陥ってるかだと思います。イメージとしては、一つ一つのノーツを目で追うのではなく、なんとなく全体像をぼんやりと視界に入れながら、反射神経で指を動かす感じです(感覚論)。あと普段のホームポジションで捌こうとすると、どうしても薬指とか動きづらい指があると思うので、自分は人差し指・中指・薬指の3本をまとめて動かすようにしてます。重譜面だとこうはいかないけど、赤はこの方が安定する。


〇つまみ譜面

・Into The Madness / Yuta Imai / Akizuki Nagomu
つまみ特化譜面。一度見たら忘れられない怖いジャケットが印象的。全体を通して細かい直角が繋がったような配置が多い。これらは直角全てに細かく入力を入れるのではなく、切り返すタイミングと方向にだけ気を付け、直線だと思って回し続けるとよい。ただし直線つまみと違って、譜面とエフェクト音がごちゃごちゃしているので、切り返しのタイミングがわかりづらいのが難しいところ。

・悪戯センセーション / 森羅万象 / サイバーガスタンク
はみ出しつまみと片手が難しいダブルレーザー譜面。前作剛力羅のBye or notと同じコースの2曲目。サビ前の片手からやや覚え要素があるが、覚える前からでもべちゃ押しでなんとか食らいつきたい。やはりレーザーを外さないことがとても重要だが、つまみ→鍵盤に移ってすぐに細かい処理ができる着地力も大切になってくる。

・Milk / モリモリあつし / 月刊ミズタニ
グラスを弾いたような効果音に合わせた、跳ねるような半回転演出が特徴のつまみ片手譜面。片手処理自体はさほど難しくないが、上記の演出中のつまみや逆始動、はみ出しが存分に出てくるので、とにかく認識難。初見でも対応できなくはないが、慣れるまで難しい。

・Chocolate Parade / Freezer feat. 紀苺 / 七色Chocolatière
つまみ譜面というよりは、難しめの地力譜面にいやらしくつまみが絡んでくる譜面。逆始動やはみ出しは当然で、放置がロングに重なったり、直角が交互じゃなかったりと初見難要素が盛りだくさん。終盤には『Chocolate Planet』を連想させる地帯がある。

・放課後ストライド / Last Note. / NOX
混フレやロング片手に激しくつまみが絡んでくる技巧派譜面。赤譜面から正統進化を経ている。リズムをしっかり聞いて捌かないと崩れやすい。ラストには、初見ではまず難しい出張ロング片手+つまみの処理があり、最後まで気が抜けない。

・Sharkbait / ryhki / ディープブルーコールドハリケーンズ (respect HM)
つまみ超特化かつ超個人差譜面。『Into The Madness』に曲線を混ぜてさらに強化したような内容で、つまみ地力がもろに出る。あちらと違って、両つまみが何度も重なりながら処理を強いる配置が多いので、かなりの認識難になっている。操作も特有のものが多く、18弱のつまみ特化譜面と比べても遜色ない難易度。前作剛力羅の2曲目に選ばれていたが、18相当に感じる人も多いはず。
類似譜面:Daisycutter


4. 番外編 できなくても仕方ない?超個人差譜面

16までにも確かに難しい譜面ってあるんですけど、極端に何かの属性に偏った譜面が多いのって17からだと思うんですよ。何を言いたいかというと、ここにある曲ができなくてもそこまで悲観することはないってことです。めちゃくちゃ癖が強くて苦手にする人の方がよっぽど多いので。もちろん得意で17でも最初の方に埋まっちゃう人もいるわけですけど、大抵の人は苦戦しますし、克服できないまま18以上に進む人も多いです。だから最悪避けても大丈夫。できるに越したことはないけど。

・Booths of Fighters / RoughSketch + DD"ナカタ"Metal / MAD CHILD
避けても大丈夫とか言ったけど、こいつだけは例外。或帝滅斗になるために避けては通れない登竜門で、運営側もそう認識しているのか、5作連続で剛力羅ボスに君臨してます。自分も嫌というほど苦しめられましたし、自己紹介でも書きましたが夢でうなされたこともあります。で、譜面の話ですが、例の地帯より前が捌けないのは普通に地力不足です。これまで触った片手譜面の経験を存分に活かしましょう。ブレイク前にはゲージ赤くなってないとまず厳しいです。そして例の地帯の対策も、ひたすらこいつ以外を触って地力を付けることです。17が全部クリア付いてから初プレイでも全く遅くないです。こいつに関しては癖を付ける前に地力を付けて、上から一発で殴るのが正解。地力がないうちは絶対にやらないようにしましょう。地獄を見ます。ただし、今作のBoF回に関しては歴代最弱レベルとの声も多いので、前作あとこいつだけだったのに...って人は1回だけやってみるのもいいかもしれません。前座2曲が剛力羅課題曲としてはかなり簡単な方になってます。
このBoFに関しては、本稿とはまた別に記事を書いているので、よろしければそちらもご覧ください。

・Chocolate Planet / Freezer feat. 紀苺 / 七色Method
チョコプラ。前作はこれがBoFの前座だったんだから恐ろしい。サビ以外は17らしい素直な地力譜面なんですが、サビのBTロング+FXチップ(通称チョコプラ地帯、そうめん地帯ともいう)が、まあ癖が強い。曲中通じて8フレーズも飛んでくるので、1回やっただけで癖が付きかねません。他に練習曲というと、上で挙げた『ヒトリゴト』や16の『Burn Everything』、『三つ数えろ』ぐらいしか思いつきません。とにかく癖が付きやすいので、できないと思ったらすぐ逃げる。これ大事。

・The world of sound / Music by Ryuwitty, Vocal by Kuroa* / TEK-A-RHYTHM
なんとこれも前作剛力羅の課題曲2曲目でした。なんでこう剛力羅って癖の強い譜面多いんですかね。譜面はとにかくトリルトリルトリルトリル。鍵盤強者からすれば稼ぎ以外の何物でもないですが、苦手な人からすれば地獄です。んでおまけ程度に付いてる片手もかなり難しいときた。そんでこの後ろには、ほおずきとかいう17のやべーやつがいたんだよなぁ...

・Pet Peeve / Hiraysu Matsudo / Hirayasu Matsudo
曲名意味を調べてみると「人をいらつかせること」とあり、まさに曲名通り人をいらつかせるつまみ譜面です。香港みたいな激しい発狂は全くないんですが、つまみがとにかく見づらすぎてバカみたいに外れます。やってみればわかりますが、なんで外れるのかすらわかりません。認識難の極みという感じ。ただしゲージはかなり軽いので、クリアだけなら適当に回してても付いちゃうかも。そこから伸ばすのが地獄だけど。

この他にも縦連が頻発するBioslaves、デーレデーレが捌きづらくてとにかく光らないJoyeuse、Σ型つまみのHexennacht、上で紹介した大宇宙ステージ、Sharkbaitなどが超個人差譜面として知られています。母数の多さを考えても、他のレベルにはない多さです。


5. おわりに

いかがだったでしょうか。17は全難易度の中で一番曲数が多いので、選ぶのも書くのも大変でしたが、挙げた曲はマジでどれも楽しいです。ぜひ一度触れてみてください。もちろんこれ以外にも楽しい17は数えきれないくらいいっぱいあります。

書いた後に見返して思ったけど、譜面紹介というかほぼ解説になってて、楽しさが全然伝わってない気がする!が、まあ実際にプレーしてもらった方が早いよね。というわけでこのシリーズはここまでにしたいと思います。

今後の予定は未定ですが、これだけ愛着のある17なのでまた何か書きたいなと思います。勝手に譜面定数つける企画とかね。

それではこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございました!

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