AT限定解除を終えての感想とか

昨日、限定解除での修了試験を合格し教習を終えた。
限定解除を受けようと思った経緯は前回の記事

今から普通車の免許を取ろうと考えている方がもしいれば、最初に伝えたいのは
少しでもMT車に興味があるなら最初からMTの教習を受けるべき」
と言いたい。無駄な出費が抑えられて難易度も変わってくる。


教習時間の違い

まずは免許を持っていない状態で普通車(MT)で入校した場合。

第1段階は教習所コースの技能教習が15時限(ATは12)で、1日に2時限分まで受講できる。
更に学科教習が10時限ある。これらを受講して修了検定を合格すると第2段階へ移る。
第2段階は公道での路上教習で19時限。第2段階では1日3時限まで受講できる。
学科もあり16時限ある。
これらを受講して卒業検定を合格し、運転免許センターにて学科試験を合格すると免許を取得することができる。
※地域や教習所によっては教習時間に違いがあるかも・・・?

対してAT限定解除

学科教習は免除となり、教習所内での技能教習だけだがたったの4時限しかない。
先の「難易度が変わる」というのがこれになり、第1段階での技能教習15時限をギュッと4時限に凝縮されているのである。実際は、最後の4時限目は「みきわめ」という検定を受験しても大丈夫かという時間なので実質の教習時間は3時限分なのである

金額は教習所・地域によってバラつきがあるだろうがAT限定→限定解除のほうが出費が多いのが間違いない。時間に関しても余計な時間浪費が増えるうえに、やはり短い時間に凝縮されるよりも時間をかけて確実に習得していくほうが間違いない。

お金・時間・習得度を考えると、MTに少しでも興味があるなら最初からMT取得を目指したほうがいい。

教習所選びも大事

自分がAT限定の免許を取得した時の教習所は、学校が提携を結んでいる教習所だったので選択肢が無かったのでこの限定解除が初めて、自分で入校する教習所探しをすることになった。
自宅から近い所にいくつか教習所はあるのだが限定解除でも料金が全然違う。それも数千円レベルでなく高い所で3万も価格差があるので、探した中で最安値で施設が立派な所を選んだ。

今となっては良い教習所だったと思うが、入校当時は少し後悔していた。
というのも、入校の申し込みをしたのが4月の末なのだが、空いている日時が最短で5月の20日と、約3週間もの間は何もできなかったのである。教習生が多かったのだ。これは完全にタイミングが悪かった。
そして、教習所内のコースが全体的に小さいのも辛かった。教習生が多いとコース内に走る車も多く、通過を待ったり、進入を待つ時間がかなり多く、ただでさえ少ない教習時間で数をこなしたいのに待機時間が多かった。

教習生の多さは申し込み時に係員に聞けば教えてもらえるだろうがコースは外から見えるので、金額や施設も大事だがその他にも大事な見るべき所はあった。


AT限定解除の教習内容

  • 1時限:クラッチ・シフト(ギア)の説明→発進・停止→コース外周の走行(指定速度へ加速、安全な速度でカーブを通過する)→坂道発進

  • 2時限:断続クラッチ説明→交差点・S字・クランクの走行

  • 3時限:縦列駐車・方向転換

  • 4時限:みきわめ

  • 修了検定

御覧の通り、かなり詰め込まれている。自分は休日だけとはいえ運転しているのでシフトとクラッチが無いだけである程度は運転に慣れているが、あまり運転していないペーパードライバーがいきなり限定解除を受けるにはかなり厳しい内容となっているだろう。
これらを何十台もの教習車の合間を縫って行うので見た目ほど走れないのも分かってもらえるはず。
また、地味に苦労する点としてコースを把握することだ。教習中は教官からの指示が当然、あるのだが細かい点を覚えるのも難しい
教習所に通ったことがある人には分かるだろうが、ウインカーを出す位置、優先道路や徐行してから通過又は停止する箇所、障害物(車)など、全体図だけでなく教習所独特な癖のようなものも覚えなくてはならない。

また、普段のAT車の運転で独自の癖が付いてしまった人も苦労するだろう。教習所で教わった事をそっくり普段の公道での運転に用いるのが正しいのだろうが、どうしても自分のやりやすい運転操作を見つけてしまうとそれが染みついていく。
これも具体例を挙げると、車へ乗車し発進~駐車して下車するまでの一連の流れ、ハンドルの回し方、右左折する際の安全確認の仕方など、これらはAT限定を取ってから期間が空けば空くほどこれらの癖を戻すのが難しい。

4時限目の「みきわめ」、その後の「修了検定」だけに合格の可否があると思われがちだが、他の3時限にも合格・不合格は存在するらしい。教官から聞いた話では、1時限目の時点で不合格にもなる人もかなり多いんだとか。


教習が全て終わると「修了検定」がある。走るコースは当日の発表となり、同じ修了検定を受ける教習生を後席に乗せて行われる。
自分は実際に走った検定コースの内容は

  • 直線での指定速度への加速

  • 坂道発進

  • S字

  • 左後退の方向転換

  • クランク

  • 終着地点での停止位置・幅寄せ 

とい内容だった。恐らく日によって内容や順番はバラバラだろうが個人的には縦列駐車が無かったのはありがたい(笑)

また、検定前にも確認されたが「検定中止」となる行為にも注意したい。
公道を走る上でも犯罪等に該当する危険行為で、クランク等にあるポールへの接触、脱輪や縁石へ乗り上げた後に後退せず通過したり、「止まれ」の標識がある箇所で完全停止せずに通過する一時不停止などが該当する。

修了検定に不合格となってしまうと、補修の為の教習の1時限分と修了検定を受けなおす必要があり、これでも当然費用が掛かる。期限も設けられており「みきわめ」合格日から3か月以内に修了検定を合格しなければ教習自体が無効となってしまう。
仮にお金が無限にあったとしても、検定は毎日受けられるわけではない。先述したように混み具合によっては何週間も後になってしまう場合もあるのでさっさと合格してしまったほうが良い。

合格すると教習所を卒業したという証明書が貰えるので、それと免許等を持って住んでいる地域の免許センターに持っていくことで公道でMT車を運転できるようになる。


まとめ

冒頭での内容の繰り返しになるが、少しでもMT車に乗ってみたいなと思うのであれば最初からMTのほうを目指してもらいたい。自分も限定解除を終えてみて過去の過ちを後悔している。失ったお金も時間も貴重なものだ。

時代的にMT車は消えゆく物ではあるが自分で車を操る楽しさが味わえるはず。
この記事が免許取得・限定解除を考えている人の参考になれれば嬉しい。

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