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HiGH&LOW THEWORST Xを本気で見た

とんでもなくお久しぶりでございます。お元気でしょうか。
noteを書けなかった間もキンポルシェという最高の裏社会タイBLドラマとか、日本統一をはじめとする裏社会Vシネなどを色々見てはいたんですが、時間と気力がアレでなかなかnoteに落とし込めずにいました。
そんな中、先日HiGH&LOW THEWORST Xの方を本気で見まして(2回)、アレ!?!?久々に昂ぶっちゃってて全然眠れてないな!!?!!?!というところで、noteに向かっています。見る前と見た後、睡眠時間が20%減ってて草。

「クロスバトルアクション超大作」と言うだけあって、アクションが超すごいです。本気で今存在している邦画の中でアクションは抜群にすごいんじゃないか説ある。
画面の中に入ってくる人と物の数が圧倒的だし、カメラワークがもうビュンビュンで、高揚せずにいられません。そのへんの遊園地のジェットコースターとかよりも「風を切っている感」を得られる。
これまでの作品もそうですが、キャストの中に特撮経験者、ダンスが上手い方、身体能力が高い方が多いということもあってか、とにかく身のこなしの美しさと魅力的な見せ方、そしてエ~~~~!?人間ってこのスピード感でこんなことできちゃうんだ!?!という気持ちになるような超絶エンタメです。私のような殺陣見るの大好き人間の方いらっしゃいましたらぜひ。
これまでの経緯、ストーリーとかが全然分からなかったとしても、アクションの凄さだけで十分推せてしまうので……。

ということで、表向きの昂りはここまでになります。
ここからはガチの昂りと、まあまあ強いネタバレも何でも披露いたしますので、嫌な気配を察した方とまだ見てない方は、できればこのnoteを見なかったことにしていただきたく存じます……こればっかりは自分で止めようにも止まらないので……本当に……。

瀬ノ門工業高校・須嵜亮と天下井公平について

いやはや……本当にどえらいことになりましたよね……っていう感じ。
赤い学ラン・瀬ノ門工業高校は今作より登場した新キャラなわけですが、嘘みたいな求心力を持って現れました。
通称「血の門」とも呼ばれる高校に、転校してきた2人の男・須嵜亮と天下井公平。この2人がSWORD地区で引っ掻き回していきます。
まず、須嵜亮という男がどんな人物かを3つのワードで表すと、寡黙・孤高・純粋。見た目はもう、あの、付かぬ事を伺いますが……出身は少女漫画、ですか?くらいのとんでもスタイルでバチバチに華があるにもかかわらず、表情には常にどこか影がある。そんな彼は、転校前にいた通称なみ高で負け知らずの誰とも群れない「孤高の天才」として名を馳せていました。
それが何でまたわざわざ瀬ノ門に……?といったところで、大きく関わってくる天下井公平という男。天下井グループ御曹司で、いわゆるボンボン(凶暴)な彼は、須嵜とは幼い頃からの知り合い。
ちなみに須嵜の父は天下井の使用人兼運転手をしているという関係性です。事業に失敗し路頭に迷う須嵜の父を天下井グループが拾ってくれたということから、とにかく強い恩義を感じている。
そして須嵜自身も、天下井に救われた経験があり「天下井の役に立つ・天下井のために尽くす」っていう気持ちを持っている。とても純粋に。そんなわけで、天下井の後を追うようにして転入させた(もしくは須嵜自身が転入を希望した)という経緯でした。
口数も少なく上手く周りと馴染めなかった須嵜は、天下井を通して見た優しさと光をずっと大切に胸に抱き、天下井と交わした約束を実現することだけを考えて強くなり、そしてついには天下井の隣に立っている。脇目も振らず天下井一直線男の道を歩んでいる。
いやいや、あなた、いくら純粋でもここまでくるとぶっ飛んじゃってませんか……?という感じなんだけど、彼は久々に天下井のそばに舞い戻ったことによって、今までになく感情がぐわんぐわん揺さぶられ、その結果、泣いちゃいます。
あのビジュアル見る限りは嘘みたいな話なんですけど、泣いちゃうんです。あの孤高の天才が……本当に罪深いやつだな天下井公平………!!!!!!
須嵜を演じているのはネオカルチャーテクノロジーことNCT127のYUTA NAKAMOTO。
前にLDHがマ・ドンソクとなんかやるかも!エージェント契約!みたいなことになってまして、これはな~んか韓国界隈とドデカイことやるんじゃないの……と思ってたらNCT127から抜擢されて激アツ。
ちなみに中本さんはこれが俳優デビューらしいんですけど、ゑゑ?マジで言ってる?って感じでした。派手な表現はないのに超絶エモーショナルで繊細な目線と表情がすごく人を引き込みます。魅力満点男だった。

続いて、天下井公平を3つのワードで表すとすれば、凶暴・傲慢・孤独。
人間は見上げるか、見下ろすか。そして生まれながらにして自分は人の上に立つ人間だ……などと平然と言い放つプライドの高さ。
そして御曹司がゆえに有り余るお金をばら撒くことで人を従わせていくという、人として底辺も底辺の思想でSWORDのテッペンを取ろうとします。まあ人をお金で繋ぎ止めているわけだから、人望はゼロ。孤高ではなく孤独。
ここで言及したいのは、天下井の自己肯定感について。
あんなにプライド高くて傲慢なのに、ものすんごく自己肯定感が低い。
自分に人が群がる理由は金だとか人を駒だというセリフから、これまで何度も「仲間」に裏切られたり傷つけられてきたのではないかと推測しました。自分を守るために人を寄せ付けないように「駒」と言って突き放す……。
まぁ、やってることはとにかく卑劣であんた一人で滝行とかで精神叩き直してきな!!!って感じだけど、背後に猛烈な寂しさと焦りが付きまとっていて途中から私の中の切なさが止まりませんでした。
そして、周囲(主に父親?)からのプレッシャーとかに押しつぶされそうな中でもがいたり、思い通りに行かずに焦ったりする人間臭いところがいっぱい見えてくる。それはあまり人間味がない(※対・天下井以外の人間に限る)須嵜が隣にいるから余計にそう見えたかもしれない。
感情のゆらぎが声や表情にとても良く表現されていて、天下井に共感はできないけど感情を共有できると思います。RYOKIくんはすごい。全てにおいてのアウトプットがとんでもなく上手い。アーティストってこういうことかな……。
なんかこう、キャラクターの感情とかを自分のものにする力に長けていると思う。世界サバ番大好き女としてTHE FIRST拝見してたんですが、今回の役とRYOKIくん本人のギャップが超面白いです。天真爛漫の笑顔きゅるんきゅるんボーイ。

というわけで新キャラの2人をちょっとだけ掘り下げてみました。
まぁ初見はさすがにキャパオーバーになったよね。マジで映画館出てからしばらく瀬ノ門のことしか考えられなくなるくらいのインパクト。この役で俳優デビューしたYUTAさん、私が知る限り最高の船出。
しかしまあ、外野からするとこれまで孤高の天才とまで呼ばれた須嵜が、急に天下井の下について従順に動く様子はちょっと異様ですよね。
何か弱みとか握られてんのか……?よっぽど金が欲しいのか……?といろんな憶測が飛びますが、当の須嵜は天下井と同じ高校に通ってから生き生きとしているし、家庭も明るくなった(須嵜父・談)。
改めて考えると、須嵜は言うまでもなく天下井一直線男なのですが、天下井も須嵜だけは見る目が違っている。「二人だけの世界」が超強いんですよね。
今回の作品では、まず小学校から疎遠になったことで二人の世界が崩れて、そして今回再会したことで歪な形(主従)に再構築され、それがまた崩れてっていう繰り返しだったかなと思います。
個人的に、このストーリーがハイローで見られるんだ……となんだか感動しました。
男と男が拳でぶつかり合う系のシンプルな関係性だけじゃない、もっと湿度のある複雑化した関係性で魅せられるハイロー。女性の目線が結構介入しているような気もする。その辺は全然分からないけど主要なスタッフの方に女性が増えたとかか……?
とにかく、また新しいハイローの一面を見ちゃった!!!と大変アガりました。本当にありがとうございます。あとはスピンオフをお願い。15分とかでもいいから!!!!お願い!!!!

鈴蘭男子高校について

鈴蘭はみんな超すごいんですけど、ラオウのキャスティングが大成功しているということを第一に申し上げたい。
ガチの格闘家の三上ヘンリー大智さんがラオウ役をやられていて、今回演技初ということなんですけど、すごい良かった。大成功です。なんかVシネ四天王の竹内力さんのような雰囲気を感じるし。
なんかもうラオウは見た目もオーラも何もかもが気高い。顔を見ればすぐに分かりますけど、魂が澄んでるんですよね。その美しさが分かっちゃうわけ……。
へその緒がつながったまま施設に捨てられて、引っ込み思案な幼少期を過ごし、そんな中で自分のフィジカルの才能に気付いて……っていう流れで鈴蘭最強。普段はにこにこして施設の子供達と遊ぶ心優しいラオウ。私は完全にリア恋状態。
ラオウは鈴蘭にたどり着く前に、マーシーというラオウ一派のナンバー2と中学時代に出会っているんですけど、このマーシー様がまた大いなる沼。
公式ページのマーシー様の紹介をぜひ見てほしいんですけど、もう最高なの。超頭キレるのに自らの直感を信じて自分に合う偏差値の学校に行かず、ラオウと鈴蘭に進学しちゃうんだからさ……最高でしょ……。その情報を聞いた後にもう一回見て、あの知性ある色気がもう超刺さっちゃってただのリア恋状態(パート2)でした。
それでまた、ラオウたちと同じ中学で後輩のカムイ。情報収集を得意としているカムイは絶対マーシーに気に入られて超可愛がられてたんだろうな~とか勝手に考えてワクワクが止まらない。後半にカムイの見せ場があるんですけど、そこで「ぎゃ!!!!!」とマスクの中で絶叫しそうになりました。
顔きれ~~。
ビンゾーちゃんも良かった。初見でビンゾーちゃん呼びしたくなる魅力があります。あのゾンビのようなタフさは村山さんか日向と近しい部分で、なんかの拍子に3人が出会ったらと思うとゾッとします。達磨一家にいるビンゾーちゃんも全然アリだな……なんちゃって……。
あと、これはビンゾーというよりは演技がすごくチャレンジングな感じがしました。ビンゾーとして派手な一発決めてやる!!!!という心意気的なところがすごく好感だった。ビンゾーちゃん超爪痕残せたと思う。
そして最強用心棒の孫六さんはラオウにタイマンを挑んで負けた過去があり、その後鈴蘭で再会してからラオウ一派の用心棒として活躍する。そんなに出番が多い方ではないですが、孫六のヤバさというか凶暴性は十分に発揮されています。声の質感がめっちゃいいですよね。そして顔が用心棒の風格を醸し出している。ガムが主食そうなところはかわいい。あと完介との関係性を……掘り下げたい……。

といったところで、ラオウ一派がすごく魅力的。全員が並んだ時にこんなにも絵になる??とびっくりする。
もうね……どうかスピンオフをお願いしたい。
個人的にはマーシー様の日常を追うだけのストーリーとかでもいいから本当にどうかお願いします。

轟洋介は留まらない

なんかジョジョみたいなタイトル付けちゃったんですけど、映画を見た帰り、深夜日テレ連ドラで轟洋介を初めて見たときの高揚感を思い出しました。
本当にあれは鮮烈だった。実際に脳天に一発くらっちゃったのでは?くらいの勢いで、轟洋介に人生を狂わされていったあの日……。
もとは不良嫌いだった轟が、格闘ゲームを手にし、トレーニングを重ね、ガンガン不良に戦いを挑んで、鬼邪高に乗り込んで全日を制覇。
そこで村山と出会って人生プランが大きくかき乱されて、そこから彼は壁にぶつかりまくって強くなっていく。
この成長が見られただけでももう最高に胸熱だったのに、花岡と出会ってからまた新たな知見を得て人としての成長・変化していく。
今回の映画の中には、私がガッと心を奪われたときの轟ではありません。
もはや全然違う人じゃないのって感じなんだけど、私はそうやって轟が色んな人と関わって、自分にない考え方を受け入れて、恐れず、頑なにならず、どんどん変化していくっていうところが血が通ってて最高にいいなと思った。やっぱり轟ちゃんは賢いから……フィリア(友情・親愛)の本も読むし……。
劇中で辻と芝マンとの絆を見せつけられたのも最高、鳳仙の小田島との繋がりも、これからも轟の世界がどんどん広がっていくんだろうなと思って嬉しくなりました。
轟ちゃんが今後の人生を振り返る時、この高校生活が最高の宝物になってる!っていう感覚がたまりませんでした。
轟洋介はまだまだ留まらない。

あと、鮫岡が超いい仕事してたとか色々言及したい部分はまだまだ細かい事がたくさんあるんですけど、ちょっとあまりにも昂ぶりが先行しすぎてる自覚があるので、もう一度見に行って記憶を新たにしたいところであります。
見れば見るほど新しい魅力が見つかっていく映画、それがハイロー。マジで私これから何回見るの……?
でも色んな思い出とか感情が呼び起こされて、とっても心が潤いました。ありがとうハイロー。BIG LOVE。

というわけで、瀬ノ門と鈴蘭のスピンオフ絶対欲しいという私の強烈な念が、LDHと日テレHuluあたりにがっつり届きますようにと願いつつ終わりたいと思います。
いつになくとっ散らかってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました~!

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