見出し画像

生成AIがもたらす未来:教育から犯罪まで


Twitterメディア「#トレンドクリップ」編集・発行人の計盛です。
今週のまとめを貼らせて頂きます。

————————————————————
生成AIがもたらす未来:教育から犯罪まで
————————————————————
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
#トレンドクリップまとめ  2024/06/28
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

今週の話題は、生成AIの急速な進化とその広範な影響です。東大松尾研究室が公開した「ChatGPTの活用資料」は教育界で注目を集め、生成AIのユースケースをわかりやすく解説しています。また、最新の生成AI「Claude3」が人間の専門家集団に匹敵する学術的な成果を挙げる一方で、AI詐欺の進化が示すように、新たなリスクも生まれています。さらに、生成AIの普及が進むエッジAIや犯罪への応用、そして広告付きの無料動画配信サービス「FAST」の国内初放送など、テクノロジーの進化が私たちの生活にどのような影響を与えるのか、詳しく探ります。
(リード文はChatGPT無料版に加筆して仕上げました)


⭐️生成AI関連トピック

⚪︎教育
 今週のトップツイートは松尾研の「ChatGPTの活用資料」です。東大松尾研究室が公開している「ChatGPTの活用資料」で、原理やユースケース、今後の影響がわかりやすく解説されています。

⚪︎研究
 「最新の生成AI」はすでに人類の半数以上よりアタマが良いと報告されています。 Claude3は、数学や物理、歴史、医学など57科目の多領域の学術テストの回答を通じて、その言語モデルの正確さをはかるMMLUで、86.8%というスコアを記録しました。人間の専門家集団の平均回答率が89.8%なので、知識に関しては人間を超えつつあると言えます。
 AI開発の行列乗算をなくす「MatMul-free LM」で気がかりなことが提起されています。この研究のベースになっているのは、ニューラルネットのパラメータをfloat16から1ビット(正確には1.58ビット)に減らすことにより、コストの高い乗算をなくし、推論に必要な計算能力を減らす試みです。成功するとNVIDIAのGPUが必要なくなります。
 AIが作る3Dモデルの完成度が上がってきました。毎回異なるモンスターが生成されるゲームも実現する可能性があります。 中国系のAIスタートアップTripo AIの「Tripo」に注目です。Stable DiffusionのStability AIと共同開発した「Tripo SR」を発表。この技術で品質を上げているようです。今後に注目です。

⚪︎エッジAI
 オフィスユースへの生成AI普及をかけてPC連合は「Copilot+ PC」端末を提案しています。無償版「Copilot」では チャットボットが。有償版の「Copilot Pro」(月額3,200 円)ではさらにWord・Excel・PowerPoint・Outlook・OneNoteに組み込まれたCopilot を利用できます。もっともAppleの問題提起によって、生成AIの導入課題であるセキュリティに注目が集まっています。
 「生成AIアプリ」のプラットフォーム競う、Windows・Android・iOSが火花 とタイトルが踊っています。3社は現在、各社のデバイスやOSを生成AIアプリケーションの「プラットフォーム」に変えようとしています。生成AIを利用するアプリがデバイス上だけで稼働できる仕組みの整備を進めています。
 その結果Appleでは、Apple Intelligenceのハードウェア要件として「A17 Proチップ搭載のiPhone 15 Pro以降」とされており、その理由をApple幹部がイベントで説明したことが報じられています。
 エッジAIソリューションとして日本進出したGcoreが、AIインフラおよびソリューションプラットフォームの領域で新風を巻き起こそうとしています。さまざまなAI用途のイネーブラーになると断言しています。
 大きなAIクラウドの流れは、Appleの示す、クラウドと端末の連動が鍵になりそうです。

⚪︎犯罪
 テレビ会議相手はフェイク動画、40億円被害が示す詐欺AIの進化とのニュースです。英エンジニアリング大手のアラップは、詐欺グループが仕組んだ偽の社内テレビ会議にだまされ、2億香港ドル(約40億円)の詐欺被害に遭ったことを明らかにしました。今後も生成AI応用の詐欺犯罪に気を配る必要がありそうです。


⭐️放送・通信・SaaS関連トピック

⚪︎放送
 米国先行の広告付きの無料動画配信サービス「FAST」が国内で初めて放送開始されました。ソフトウェア開発会社「BBM」と大阪ガスなどは「FAST」を国内で初めて放送開始しました。チャンネルを選択するだけで番組が次々と流れ、テレビを見るように楽しめる仕組みです。現在は有料のスマイLINKTVの利用者向けの限定サービスです。

⚪︎検索エンジン
 生成AIを活用した検索エンジン「Perplexity」が日本に上陸しました。ソフトバンクと提携し、ソフトバンク、ワイモバでもLINEMOでも1年無料サービスです。 有料プランは月額20ドルまたは年額200ドル。久々のソフトバンクの「孫さんマジック」が生成AIで成功するか実物です。

⚪︎著作権
 全米レコード協会は、音楽生成AIサービスのSunoとUdioを著作権侵害で提訴しました。RIAAは、SunoとUdioが原告の両社がサービスをトレーニングするために、著作権のある録音物を数十年にわたって無断でコピーし、取り込んだとしています。レンタルビデオの時と同じように、AI利用料のようなものが決まってビジネスとして同意されて行く流れでしょう。

⚪︎衛星通信
 「スターリンク」の運用がインドネシアで5月に始まり、波紋を広げています。政府は通信環境の改善などを期待して歓迎していますが、地場の通信会社は競争の激化を懸念しています。そのスターリンクの小型アンテナも話題です。Mini版アンテナは、縦横が29.85cm x 25.9cm。標準アンテナに比べて小型化されており、16インチMacBook Proに近いサイズ感です。アンテナの方向調整は手動となっています。ネット未開地が地球上から消えることになります。もっとも中国やイスラムなどの文化の壁を越えるのは難しい問題です。

⚪︎本屋
 全国の自治体の4分の1にはすでに書店がありません。なぜ「街の本屋」は消えているのか、本当の原因は「日本人の活字離れ」ではありません。「街の本屋」がどんどん消えているビジネスモデル上の理由です。それは「出版流通が『雑誌配送のついでに本を運ぶ』という構造だったからとの事です。小中学におけるGIGAパソコンにより、将来は電子書籍が一般的で、紙の書籍はレコードと同じようにコレクションとしての嗜好品になると予想されます。

⚪︎ジャーナリズム
 田原総一朗に聞いた、朝生で天皇の戦争責任を取り上げた時の衝撃。 天皇、ナショナリズム、朝鮮問題、左翼、右翼、部落問題、核兵器、安全保障、メディア規制、日本国憲法、原発、援助交際、新宗教など、あらゆるタブーに切り込み、激しく論争を繰り広げてきました。コロナからの4年振りの旧セットでの放送が話題になっています。

⚪︎タブレットPC
 今秋リリース「iPadOS 18」でできるようになる5つのことに期待です。1)手書き計算機能、2)手書きメモが取りやすく、3)フリーボードでのプレゼンがしやすく、4)新しいアプリUI、5)iPadの遠隔操作が可能になります。Mチップ搭載の端末では、Apple Inteligenceも使えるようです。こちらも楽しみです。既にマジックキーボードとマウスを使えば拡張モニターも使えるので、PCは不要です。

⭐️EV・自動運転・ロボット関連トピック

⚪︎ロボット
 ロボットにはまったがロボットは作らない…手を使わず金を稼ぐエヌビディアと、釣りタイトルです。エヌビディアの次の視線はすでにロボットコンピューティングに向かっています。タラ副社長の言葉通りならばロボット学習・推論用チップ市場は単純計算でも現在の3倍以上大きくなる事になります。これに自動運転にもニーズがあるので、ウハウハですね。
 日本の産業用ロボットの一角、デンソーが全自動収穫ロボット『Artemy』を欧州で受注開始です。 「Artemy」はオランダのセルトン社と共同開発した全自動収穫ロボットで、ミニトマトに限らず他の果物へも応用できるとの事です。

⚪︎EV
 米新興EV「テスラの次」育たず 。3強の一角・フィスカーが経営破綻とのニュースです。 米国のEVの新興企業が苦境に陥っています。米市場の減速に加え、米政府による補助金政策が北米生産限定で、中国製バッテリーなどの部材で国内産に切り替えが遅れる新興勢には逆風となっています。

⚪︎車(中国市況)
 日本車、中国で値下げ競争耐えきれず。日産は一つの工場を閉鎖とのニュースです。 中国で日本車の合理化ドミノが広がってきています。現地勢の低価格攻勢に押され、日本車の販売台数はピークだった2020年から2割落ち込んでいるようです。
 中国で日本車の販売が落ち込む中、日系部品メーカーの中国事業も苦戦が鮮明になっています。

⭐️Web3・メタバース・AR関連トピックス

 グリーは、新作ブロックチェーンゲーム『クリプトキャッチ!釣り★スタ』を全世界配信開始しました。シンガポール子会社であるBLRDが主体となっての公開です。釣り竿をNFTとして他のプレイヤーと交換や売買ができます。さてさて、仮想通貨が普及するのか経過確認です。
 完全フルリモートの会社がバーチャルプラットホームMetalifeにバーチャルオフィスを導入してみての現在地の共有をしています。 数値で見る現在地は、社員数:40 ~ 50人ほどの規模。Metalife常時ログイン人数:15~20人程度。現在も続くMetalife利用活性化の施策。おでん屋、看板運用。などで交流促進策を継続しています。今後は開発プロジェクトのメインコミュニケーションツールとして活用したいそうです。交流促進策は一般メタバースの普及にも参考になりそうです。

⭐️EC・小売・マーケティング関連トピック

 ニトリも頼った仏EC基盤「ミラクル」、対アマゾンで世界が“同盟”とキャッチーな話題です。欧米を中心に雪崩を打ったように、自前で「マーケットプレイス」を運営する小売り大手が増えてきています。彼らがよりどころとするのは、フランス発ユニコーンのMirakl(ミラクル)です。今後の動向に注目です。



⚠️Twitterメディア「 #トレンドクリップ」ではトレンドの波及び潮目、時代の変化のサキガケなどの視点でネット情報をウォッチして日々Twitterで発信しています。そして今週のTweetからユーザー反響の高い25項目のTweetに絞って本号の「まとめ」を発行しています。


▶️全てのTweet log及びニュースソースの確認を希望される方は以下のリンクでTwilogにアクセスして下さい。閲覧無料です。
https://twilog.togetter.com/dzd02664_2

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?