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#トレンドクリップまとめ 2023/12/8


Twitterメディア「#トレンドクリップ」編集・発行人の計盛です。
今週のまとめを貼らせて頂きます。

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#トレンドクリップまとめ  2023/12/8
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⚠️Twitterメディア「 #トレンドクリップ」ではトレンドの波及び潮目、時代の変化のサキガケなどの視点でネット情報をウォッチして日々Twitterで発信しています。そして今週のTweetからユーザー反響の高い25項目のTweetに絞って本号の「まとめ」を発行しています。全てのTweet及び情報ソースを確認したい方は最終行に記載のURLリンクで無料公開のTwilogにアクセスして、ご確認下さい。

 今週のポイントは、AmazonがAI開発支援の「Amazon Q」発表、OpenAIのQ*はAES-192ビット暗号解読可能性示唆。バイトダンスのMagicAnimateやPika 1.0が注目の動画生成AI。人型ロボット「カレイド」を川崎重工がデモ。量産を目指すベンチャーが登場。GAIA試験でGPT-4のAI能力15%、日本生命が介護最大手ニチイ買収発表。都市油田として注目される「廃食油回収」、NTTがProject KuiperでKDDIに対抗。大手企業がITフリーランスに熱視線。生成AIを活用した教育の個別最適化や非侵襲的な脳深部刺激技術も進展中。(リード文はChatGPTが執筆しました)

⭐️生成AI関連トピック

⚪︎開発
 今週の生成AIのトップ話題は二つの”Q”です。たまたまなのか、狙ったのか、不明ですが。Twitterの反響は同等程度でした。ひとつ目のQは「Amazon Q」 です。システムの開発業務を支援します。 開発方法やトラブルシュートの支援・コードやテストの生成・古いJavaのコードの書き換え・各ツールと連携し業務支援などなど。17年分のAWSの専門知識によってトレーニングされたAIです。
 二つ目のQは、OpenAIが開発したとされる”Q*”です。量子コンピューティングを超える暗号解読能力を示しており、通常解読不可能とされるAES-192ビット暗号をAIで解読する可能性があるとされています。この技術は、従来量子コンピューティングにのみ可能と考えられていました。

⚪︎自動化

 GPTsで自分のPCを動かす事が出来るそうです。例えば、1. ルームメイトとの iMessage チャットを読んで、2. 苦情を要約して、家主のメールを見つけ、メールの下書きを書くなどが実現します。便利GPTsでAI 版のRPA(Robotic  Process  Automation)が実現しそうです。

⚪︎生成

 今週の生成ネタは3つです。ひとつ目は、バイトダンスから,MagicAnimateという静止画からの映像化手法が出てきました。先日には棒人間から静止画を動かすAnimateAnyoneが話題になったところですが、続いてTikTokのバイトダンスから,MagicAnimateという静止画からの映像化手法が出てきました。商用サービス時期が気になります。
 二つ目は、映画並みの動画が一行の文章から生成可能になります。動画生成AI「Pika 1.0」が公開されました。テキスト→動画・動画の拡大・画角変更・動画をテキストで一部修正などが実現します。ティザーを見るにRunwayより精度が高そう、との紹介です。
 最後も、テキスト入力だけでショート動画が簡単作成できるアプリです。「Knight」キャラアバターが喋ってくれて、YouTube、Twitter、TikTokに最適化された動画が簡単に作成可能。ChatGPTでショート動画の構成を作成する流れと相性が凄く良い、との事です。

⚪︎評価

 今回、AIの日常能力を試すテスト『GAIA』が発表されました。正答率は人間92%に対してGPT-4は15%との結果です。一般的なニーズに応えるAI開発の指針になりそうです。AIの能力評価における新たな基準を設ける試みとして、Meta、HuggingFace、AutoGPTの研究者たちによって開発されました。


⭐️物流・EV・自動運転・ロボット関連トピック

⚪︎人型ロボット
 調査レポートによれば、人型ロボットの市場規模は2028年には2兆円になるとの予測です。 人間のようなロボットは長い間、SF映画の世界のものでしたが、テック企業はそれを日常的な存在へと近づけつつあります。人型ロボットはAIの次の大ブームになるかも知れないと言われています。
 来年に人型ロボットの量産を目指すプロジェクトが登場しています。身長1.65m、体重55kg、関節40個、最高歩行速度5km/h、耐荷重50Kgの汎用人型ロボットを年間500~1000台の量産を目指すとの事です。日本も負けていません。 川崎重工のヒューマノイド新型「カレイド」が災害避難所で人と協働で活躍するデモを公開しました。介護などへの適用には耐荷重100Kg程度は必要と思われますので、今後の機能アップに期待です。

⚪︎遠隔制御
 建設会社の鹿島は秋田県の成瀬ダムの工事現場で自動化施工システムによる「現場の工場化」を実現しています。 自動ダンプトラックによる運搬・荷下ろし作業の最適化実現と遠隔管制システムの現場運用開始しました。工事現場は将来、頼みの海外からの人材が不足する見込みです。自動化・ロボット化を進めるしかありません。

⚪︎ホビーロボット
 シャープがChatGPTを活用したロボホン向け対話アプリ「AI会話」を提供開始しました。 ロボホン本体を起動して話しかけると、ロボホンが幅広い話題に応えてくれます。「ChatGPT」から導いた回答をロボホンらしい言葉遣いで返答するようにしたのがポイントです。

⚪︎監視カメラ応用
 バスが迷惑車両を「取り締まる」デジタル戦略とは Hayden AI創業者に聞く、とのタイトルに注目です。 駐車禁止区間への駐車などの問題の解決に向け、Hayden AIは、バスなどに取り付けた高性能カメラとエッジAIを用いて、街中の交通違反を自動で検知するソリューションを提供しているとの事です。


⭐️時流関連トピック

 まずは、大企業による買収の話題です。日本生命が介護最大手のニチイ学館の買収を発表しました。 脱・生命保険依存へ勝負手です。 加入者からの保険料を金融商品や不動産などに投資運用していましたが、今後は着実にニーズが広がる介護業界に投資するという流れですね。介護サービスと保険を連動させた商品が出れば話題になる事でしょう。
 「大阪万博で日本を元気に、とか言っているうちは、日本が元気にならないワケ」との識者の解題です。 日本が元気だったのは、人口ボーナスで「日本人が爆発的に増えた」からに尽きます。今、日本が元気がないのは人口が激減しているから。これに拠れば日本経済は今後、右肩下がりの縮小経済になります。その中でも経済を循環して行くにはリサイクル経済に注目です。
 セブン&アイが注目する「都市油田」 外食・スーパーで廃食油回収とのタイトルに注目です。 イトーヨーカドーやデニーズが家庭で出た廃食油の回収を強化しています。処理を施して車や飛行機の燃料にする需要などが高まり「都市油田」とも呼ばれ始めています。都市鉱山に続く「もったいない」の精神です。この先には巨大なファッション事業のリサイクルへと続きます。EUは世界に先行して動き始めています。
 最後の話題は、日本文化のバックボーンである明かりについてです。
「バカみたいに明るい日本の家を何とかしたい…建築家が照明が暗いという家主のクレームを無視し続けた」とのタイトルに注目です。明治から昭和への社会変容を描いた、谷崎潤一郎の書籍「陰翳礼賛」が参考になります。現代の明るすぎる和室では、掛け軸など、どんな日本の美術品を置いても、日本文化固有の陰影のバランスを壊してしまうとの警句です。


⭐️出版・放送・通信・SaaS関連トピック

⚪︎衛星通信
 「モバイル宇宙戦争、スマホと通信衛星はいつダイレクトにつながるのか?」との気になるタイトルです。米国ではiPhone 14などによる通信衛星とのダイレクトなテキスト通信がすでにはじまっており、日本でもauや楽天モバイルなどが2024~25年にかけて開始する予定との事です。先行してKDDIはスターリンクとの協業体制を発表していますが、追随してNTTがAmazonの衛星ネットワーク「Project Kuiper」を日本で提供へする事になりました。 ソフトバンクの動きに注目です。

⚪︎エンターテインメント
 自宅でもリアルなスポーツ観戦ができる画期的技術が登場しました。テレビに映った試合をVRで立体的にリアルタイムで表示する技術です。今までは何百万ドル、何週間もかかっていたことがAIの進歩でリアルタイムで低コストで可能になります。商用化が楽しみです。システム提供はAppleでしょうか、メタでしょうか。もっとも、スポーツに劣らない音楽コンテンツもVR化が進んでいます。バンド「キッス」がライブツアーをアバターとして今後も続けるとの事です。 ABBAも同じ技術を使って過去18ヶ月間でデジタルアバターを使ったツアーで$150Mほどの売上を達成しています。VRコンテンツ化されれば、ライブ会場の大型モニターで見るか、VRゴーグルで自宅で楽しむか、コンテンツウインドウが広がります。

⚪︎書店
 有隣堂の生活提案型店舗。雑貨やカフェを融合。集客拡大の契機に書店員の偏愛、共感力活用。との事ですが、Amazonのロングテールの対応力には敵わないでしょうね。来店の度に発見のあるような、書籍のウエイトを下げて、ポップアップショップを全面に打ち出すような展開が良いのではないでしょうか。


⭐️キャリアマネジメント関連トピック

 大手企業が「ITフリーランス」に熱視線を送っています。DX実現に向けて“欠かせない仲間”とする企業も現れています。人材事業のレバテックの調査によると、フリーランス人材が急激に増加しており、前年同月と比較して155%増加、2年間で約3.3倍になったといいます。IT業界の多重下請けからの脱却の契機になると見られます。


⭐️教育関連トピック

 茨城県つくば市では、パイロット校においてAIロボットと対話しながら調べ学習をする授業が実施されています。教育の個別最適化を生成AIで支援します。悪影響を認識しつつ空いた時間を高次の活動へ向けています。生成AIを授業に生かす試みは既に始まっています。


⭐️ブレインインターフェイス関連トピック

 ヒトの脳深部を非侵襲的に電気刺激することに成功したとの事です。 異なる周波数の電流を組み合わせる時間干渉法という手法を利用して実現されました。現在の脳磁計で活動を読み取る段階から、情報を送り込むというSF映画「トータルリコール」のような事が起こるかも知れません。




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