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#トレンドクリップまとめ 2023/9/15


Twitterメディア「#トレンドクリップ」編集・発行人の計盛です。
今週のまとめを貼らせて頂きます。

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#トレンドクリップまとめ  2023/9/15
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⚠️Twitterメディア「 #トレンドクリップ」ではトレンドの波及び潮目、時代の変化のサキガケなどの視点でネット情報をウォッチして日々発信しています。そして今週のTweetからユーザー反響の高い25項目のTweetに絞って、分析して、本号の「まとめ」を発行しています。全てのTweet及び情報ソースを確認したい方は最終行に記載のURLリンクでTwilogにアクセスしてご確認下さい。


 今週のポイントは、仮想通貨が日本で再び注目を浴びています。大手銀行が参入です。先行する米ではSECが仮想通貨の規制強化を進めます。メタバースが再び盛り上がりつつあります。新たな職業や経済圏が形成されています。AR技術も進化し、軽量かつ高性能なARグラスが登場しています。時流トピックでは、若者たちが報酬の高い海外で働く動きが広まっている事が報告されています。キャリアマネジメントにおいては、キャリア安全性の低下に対処するためのアプローチが紹介されています。モバイル通信では各社が衛星通信への参入に動いています。App Storeのダウンロード数が減少していますが、生成AI技術によるアプリ開発での参入が増える可能性があります。テレビ受像機がネットサービスの視聴に利用される傾向が強まり、先行する米国では広告付きのストリーミングモデルも進化しています。教育業界では、スキルチェンジと生成AI技術による変化が進行中で、個別進捗学習やコーチングの重要性が高まっています。医療関連では、オムロンが医療ビッグデータを活用する動きが注目されており、生成AIによる未病対策が期待されています。AI関連トピックでは、日本企業のChatGPT利用禁止方針が報じられる一方、ノーコードツールと生成AIの組み合わせが注目されています。基幹システムの変更やデジタル敗戦の課題も取り上げられています。自動運転とロボット関連では、Googleが大規模言語モデルを用いてロボットをリアルタイムに制御する成功例が報告されており、ホンダもロボットの遠隔制御技術を修練中です。


⭐️Web3・AR・空間コンピューティング関連トピック

⚪︎仮想通貨

 仮想通貨は日本では、まさに大手金融ブランドの参入で、昇龍の如く再度の盛り上がりになろうとしています。一方、世界では厳しい選別の流れとなっています。
 三菱UFJ・みずほ銀行がデジタル通貨で連携です。 24年にも実用化する運びです。 参入の狙いは、まずは国際送金です。現状は国際銀行間通信協会(Swift)のシステムを通じて決済し、相手に届くまで2営業日以上かかる他に、200ドルで手数料率も約10%もかかる状態です。これがデジタル通貨になると瞬時に決済が完了し、コストもほぼゼロになります。
 世界初の暗号資産ビットコインは、誕生から15年になります。金融行政への不信から生まれましたが、今や投機目的のものばかりで昨秋には大手交換所が破綻しました。この混乱に終止符を打つべく米証券取引委員会(SEC)が動き出しました。SECのゲンスラー委員長が狙うのは、ビットコイン以外の仮想通貨を株式や社債のように規制の下で登録制にし、従来の取引所のような場で取引されるようにする事です。情報公開ができないような仮想通貨は日の目を見なくなるでしょう。

⚪︎AR・空間コンピューティンング・メタバース

 この夏にはメタバースがオワコンと、度々登場していましたが、ここに来て逆に再度の盛り上がりムードです。コンシューマーに普及する為にはタブレットなどの一般デジタル機器での3Dデザインツールの充実が不可欠です。ここには生成AI技術の導入が期待されます。経過に注目して行きましょう。
 日本発のメタバースのプラットフォームで「100兆円経済圏めざす」と53億円の資金調達を達成したクラスターが叫んでいます。そのために必要なのが、教育と見ている様です。今回新たに教育機関によるメタバース利用に関するガイドラインを作成して公開しています。
 方やユーザーサイドでは、仕事を辞めVRタレントで生計を立てるという、仮想世界に新たな職業と経済圏ができつつあります。 VR空間では「VRタレント」や「VR建築家」といった職業が生まれています。先進的な企業も宣伝や販売を目的に、VR空間を目指し始めました。例えば、僅かながら、車の販売実績などが出て、現実の経済活動が虚構空間と地続きになり始めています。
 メタバースを実現する1つの手法としてのAR技術ですが、ARグラスにブレイクスルーが起きそうです、発売前のARグラス「Rokid Max Pro」の体験レポートが出ています。 広い視野角、かつ6DoFの回転・移動の認識を実現しながら、グラス自体を76gまで軽量化していたのが一番の感動ポイントらしいです。やはりグラスデバイスにおいて「軽さは正義」との意見に賛同します。もちろんQuest Proに近い精度でハンドトラッキングも実現しています。普及機では6万円前後の市場価格ですが、Pro版の販売時期と価格が気になります。Apple Vision Proへのプレッシャーになりそうです。


⭐️時流関連トピック

 この情報は拡散希望ですね。“安いニッポンから海外出稼ぎへ” ~稼げる国を目指す若者たち~ と題してNHKのクローズアップ現代が特集しています。オーストラリアの農場で働く男性は1日6時間の作業で月収50万円との事です。その他にも色々な出稼ぎ情報が紹介されています。経済成長と同時に賃金を上昇させている先進国のトレンドに日本だけが取り残される現実がこれを招いています。政治体制と経済システムの総取り替えが必要ですね。もっともその差異を利用して、メタバース空間に収入の高い国の出島として遠隔ワークステーションを開くのもアリでしょうか。


⭐️キャリアマネジメント関連トピック

 新カテゴリーになりそうな勢いの「キャリアマネジメント」です。終身雇用の崩壊と、ジョブディスクリプションへの移行が始まりつつあり、先行するUSなどの実情が聞きたくなります。
 組織マネジメントコンサルタントの「さかいふうた」氏の情報が話題です。「キャリア安全性」が低いとは何か? 簡単に言い換えれば、「今の職場で働き続けた場合に、自分がキャリアの選択権を保持し続けられるという認識」となります「終身雇用」が前提ではない中で「よその会社では通用しなくなってしまうのではないか…」という不安等です。との指摘、どう対策すれば良いのか、その先を分かり易く教えて下さい。
 転職に関する調査レポートが出ています。年収500万円以上での転職が高まっているのと、リスキリングで賃金増加を狙っているようです。 経済財政白書は転職について低、高所得層で増える傾向にあると指摘しています。総務省の就業構造基本調査をもとに所得層ごとの転職者の割合を分析したとの事です。リスキリングして実績を積んで転職して所得を上げて行く時代です。


⭐️映画・TV・音楽・通信・SaaS(BtoC)・コンテンツ関連トピック

⚪︎モバイル

 モバイル通信の主戦場は衛星通信になりそうです。既にKDDIがスターリンクと協業を発表しているのに続いて、ソフトバンクが衛星通信サービス展開に向けてOneWebとパートナー契約を締結しました。 OneWebは英Network Access Associates Ltd.が提供する衛星通信サービスです。昨秋にはインド宇宙研究機関がOneWebのインターネット衛星を36機打ち上げており、今後、衛星の打ち上げが加速すると見られます。ソフトバンクとしては、いきさつならボーダフォンに並んでAmazonの衛星通信サービスと協業したいところでは無いでしょうか。最後のNTTは、勿論日の丸印の衛星を使います。先日のJAXAのロケットに実証実験衛星を載せましたが、国際的には出遅れ感があります。
 モバイルコンテンツには変調の波が来ているようです。米国のApp Storeのダウンロードが減少しているそうです。 App Store全体の収益が増加しているにもかかわらず、多くのアプリはダウンロードが減少しています。調査会社のデータは、市場最大のアプリのいくつか徐々に魅力を失い、インストール数を引き下げていることを示唆しているとか。生成AIでアプリ開発の敷居がグンと下がるので、ここへの参入が相次ぎカンブリア爆発が起きると予想しているのですが、どうでしょうか。

⚪︎放送・通信

 テレビ受像機はテレビ放送を見るための機器では無く、ネットサービスを見る為の機器の時代が来つつあります。 先行する米での「NetflixからFAST」へとの記事が話題です。 「テレビ放送」という言葉で捉えられる視聴の仕方が、全体の半分を割り込んでいますが、一方のストリーミングにも変化が来ています。Netflixのような有料中心から無料広告付きモデルFAST(Free Ad-supported Streaming TV)へと進化しているとの事。日本も5年後にはそのようになると予測されます。もっとも、電通・博報堂にその広告を営業開拓する力が残っているのかが疑問です。

⚪︎生成AI技術活用

 Midjourneyを使えば悲しいくらいの貧弱な画力から、本格的な漫画を作れるとのレポートが話題です。 ①手書きをアップ、②プロンプトで補正、③何回か補正を繰り返す、④Canvaで文字入れる。と出来上がりです。4コマ漫画程度ならChatGPTでネタとセリフも考えたら画力が無くても漫画が作れそうとの事です。正に生成AIはクリエイティブの民主化を実現します。やる気があれば、コンテンツやモバイルアプリなども1人で作れるのです。
 生成AIで作った肉眼で確認できる3D画像も話題です。 見る人の目の位置に反応して、2次元の画像が3次元の立体画像に早変わり。ARエンジンのMetaSpark上で実行できるため、AR広告としても活用できそうです。


⭐️教育関連トピック

 教育業界にも変化の波が押し寄せています。一つは制度疲労と、生成AI技術によるスキルチェンジです。 
 文部科学省は世界トップレベルの研究機関育成としての国際卓越研究大学の候補として「東北大学」を選定しました。候補に上がっていた東大デザインスクール案が落第したのです。とんがった切り口や独創性を嫌うのが、明治以来の日本組織が延々と温存する「護送船団方式」です。既に通信ビジネスでは護送船団方式は、携帯電話メーカーへの行政指導として失敗したとの結論が出ています。
 教育業界の専門誌「教育新聞」で教師向けのコーチングの連載が始まっています。今後、生成AIなどで AI教師ロボット が普及すれば、個別進捗学習が可能になり、落ちこぼれも拾えます。一方、教師はメンタルを含めたコーチングに役割が変わります。やる気スイッチはAIには押せません。


⭐️医療関連トピック

 オムロンの動きに注目です。医療ビッグデータのJMDCをTOBで子会社化しました。 JMDCは企業の健康保険組合からレセプトや健康診断のデータを集めて分析し、製薬企業や保険会社に情報を提供しています。国内300以上の健康保険組合から、約1200万人の健康診断結果やレセプトなどのデータを集めています。今後、生成AIによる学習データとして活用の流れでは無いでしょうか。未病対策サービスなどが考えられます。


⭐️IT・Sier・SaaS(BtoB)・AI関連トピック

 予想していた通りですが、日本企業の72%がChatGPTの業務利用を禁止の方針との調査発表がBlackBerryからありました。欧米企業は「変化」はチャンスと捉えますが、日本企業は「変化」をリスクと捉えて一気に尻込みします。一方、これは中小企業にとってはチャンスです。積極的にリスクテイクして、トライアルして行きましょう。大企業を出し抜けるチャンスです。
 グーグルクラウドの副社長が 「ノーコード」はシステム開発の垣根を下げると発言しています。ノーコードツールに生成AIの試験提供を始めました。ユーザーが「こんな機能がほしい」といった要望を書き込むだけで、AIがニーズに応じた業務アプリのプログラムを自動で書き上げてくれるそうです。自ら生成AIに尻込みする企業にシステムを価格破壊で売り込みましょう。
 DXの障害だった基幹システムのシステム変更のチャンスです。IBMが生成AIがCOBOLをJavaへ高速変換 する「watsonx Code Assistant for Z」を公開しました。 このサービスが上手く機能すれば、DX推進の弊害となっている基幹システムが改革の俎上に上げられます。もっとも結局基幹システムのベンダーに責任を持って貰わないといけない難点があります。
 GAFAMなどへの日本企業からの支払いが既に1.4兆円の赤字とか。このまま推移していくと2030年には8兆円の赤字の見込みです。エネルギー輸入の7兆円の赤字を抜くとの予想が出ています。デジタル敗戦の傷は大きい。AIはこれを更に拡大させるだろう。と国光宏尚氏。今後自動車を失うようなことになると更に危ないと紀信邦氏。それぞれ、識者からの苦言が出ています。
 ビジネスチャットシステムのSlackが対話型AIをネイティブ搭載しました。Slackユーザーであれば誰でもスマートに作業し、業務時間を短縮などを可能にします。主な機能は、「チャンネルの要約」「スレッドの要約」「回答を検索」など。早速評価してみましょう。


⭐️自動運転・ロボット関連トピック

 グーグルが大規模言語モデルでロボットをリアルタイムに制御する事に成功しました。もはやLLMは方策まで飲み込んでいます。 ロボットの腕や指などを局面に応じて適切に動かす「行動生成AI」としてLLMを応用しようとしてきましたが、ついにロボットをリアルタイムに制御し始めました。
 日本からはホンダのロボット開発状況の発表です。「よみがえるアシモの遺伝子」とタイトルが踊っています。VRゴーグルと少しごつめのグローブをはめると、離れた場所にあるロボットが動き出します。場所は問わない。生身の人間では激しい作業がしにくい空気の薄い高山でも、危険な場所でも、地球から遠く離れた月面でも。遠隔で動作ができるそうです。早く次のステップとしてGoogleなどに負けずに大規模言語モデルなどを導入して自律制御にも取り組んで欲しいものです。10年後の介護ロボットを待っています。



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