見出し画像

英語はなぜ難しいか?    (multilingual編)

 Hey guys, what's up?
 Are you enjoying English sound?

 「英語ペラペラ」「English speaker」を目指して、「音声としての英語」を考察する、「英語はなぜ難しいか? 音声編」。皆さん、音声練習を続けておられるだろうか? 練習を続けるのは本当に辛いことだ。私も経験がある。今でこそ全く苦痛なく日々練習しているが、かつての私も「先の見えない、成果を感じられない練習」に延々苦しみ続けた。本記事は、皆さんに継続する「希望」をもってもらうための企画である(偉そうに言ってスミマセン🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️)。
 なお、本記事を最後までお読み頂くと、サムネの意味が理解できるようになっている🤗。本記事は大長文だが、オチを楽しみに読んでほしい。

 あらかじめ断っておくと、本記事は

①基本的にネタ記事です。いつもの記事とは違って、気楽にお読みください。大変長いので、流し読みを推奨します。

②私の記事の愛読者が抱いているであろう、疑問にお答えします。そのために、自分の記事を読み直してきました。

③内容を分かりやすく伝えるために、一問一答形式にしています。こう断ればお分かりでしょうが、完全に自作自演です😝。

④読者にとって「耳が痛い」内容も多いため、ダメージを和らげるために敬体(です・ます調)でお届けします。「余計ダメージだろ!」という方には、ここでお詫びしておきます🙇‍♂️🙇‍♂️。

⑤本記事は、「読者はこういう感情を抱いているだろう」という想像・妄想をもとに書いています。言い換えれば、「かつての自分はこう感じていた」ことを書いているのであって、貴方自身の感想とは異なることも多々あるでしょう。「俺はこう感じている!」「この質問をさせて!」という方は、コメント欄(記事の一番下にあります)にどうぞ🤗 。
他の方のコメントを批判しなければ、何を書いても自由です。コメントには必ず返信します(たとえ、どんな罵り言葉であっても😅)。

⑥本記事の性質上、要約は無意味ですので、割愛します。


警告‼️
 くまりん19のここまでの記事内容を理解していない人にとっては、不快・苦痛な内容が多く含まれています。少なくとも、↓  の記事を読んでから、本記事に挑戦してください。
 また、「英語を話せない」英語指導者にとっては「耳が痛い」内容が満載です。「言語習得は音から」「英語習得は発音練習から」というマインドができていない方は、ここでお引き取りください。
 「そのマインドはできていないけど、英語を話せるようになりたいから敢えて挑戦する」という、10年前の私のような勇気(蛮勇?)ある読者は、大歓迎です

言語学習を音から始めるべき理由とは?

「英語を話せる」ってどういうこと?


 Then, why don't we get started?
(Let's startよりもイイ感じの表現だそうです。今回調べました😄)。



Q: ぶっちゃけ、くまりん19さんの記事って、「俺は英語を喋れるぞ!」っていう自慢ですよね?

A: その通りです。So what?(それが何か?)。私は30年間英語を勉強してきました。ガチで「話せるようになりたい」と思って音声練習を始めてからに限定しても、10年の歳月を要しています。自慢くらいさせてください!



Q: 英語を話せるなんて、ネイティブか留学生だけでしょ?

A: いつの時代の認識ですか?  私は日本から一歩も出たことがありません😅。ネット上に様々な練習ツールが揃っているのですから、有効活用しましょう。
 あと、留学・海外生活するだけで英語が使えるようになったりはしません。皆さん、必要に迫られて練習した結果なのです。コチラ ↓ もご覧ください。



Q: 英語ペラペラの人は「頭がイイ」というイメージがありますが?

A: 記事で何度も書いていますが、私はまだ「英語ペラペ」の段階です。自分が話せることについては、mother toungue speakerと意思疎通できる自信はありますが、様々な話題についていけるかどうかは極めて怪しいです。練習あるのみです。
 「頭がイイ」が「IQが高い」のようなことを意味するのならば、私は「頭がイイ」人間です😝。しかし、ぶっちゃけ、英語ができるかどうかと頭がイイかどうかは、何の関係もありません。もし関係があるならば、私はとっくの昔に英語ができるようになっていたハズです(笑)。中学数学の方程式も怪しい女子高生が英語ペラペラなのに、置換積分ができる自分は英語を話せない。それが英語(というか言語)の世界です。



Q: くまりん19さんが特別なだけで、ほとんどの日本人は英語を話せるようにならないと思いますが?

A: 先程も言いましたが、私は「特別に頭がイイ人間」です😝。English speakerになってから、多くの先輩達の記事・動画を拝見しました。ほとんどの方が、「自分は特別に頭がイイ訳ではない」「自分は英語が苦手だった」というトーンでした。実際そうかもしれないし、謙遜かもしれない。私には判断できません。ただ、「自分はこんなに頭がイイのに、長らく英語をできなかった」という記事ならば、オリジナリティが出せるかと思いました。
 確かに私は「特別」ですが、英語が話せるようになるかどうかとは何の関係もありませんでした。「日本人がなぜ英語を話せないのか?」については、様々な研究がなされているし、多くの方が動画や記事をあげています。私の記事でも度々扱っています。それらに共通するのは「マインド」です。



Q: つまり、英語が話せるかどうかと、頭の良さ・学力は関係がないと?

A: その通りです。英語力を学力と混同しているから、多くの教員・講師は「自分は英語力が低い」ということを認められないのだと思います😅。もちろん、以前の私もそうでした。
 英語は「言語」「スポーツ」です。生徒の方が自分よりも英語力が高いのは、単に環境・習慣・練習量の差です。恥じることではありません。悔しいならば、自分も練習すれば良いだけのことです。



Q: でも、「英語ができる人=学力が高い人」というイメージがありますが?

A: それは20年前のイメージです。当時の大学入試は、英語力よりも学力・日本語力を問うものでした。「国語ができる人は英語もできる」とよく言われたものです。何を隠そう、私も国語力の高さで大学入試をクリアした人間です😅。
 同じことが現在でも通用するかどうかは、実際の入試問題を見てみれば分かることです。ちなみに、「英語は得意だけど、国語は苦手」という生徒は近年増えています。それはそれでどうかと思いますが・・・。



Q: 「文法学習は必要ない」という話を聞いたことがありますが?

A:  まさか‼️。文法は単語配列の規則なのですから、言語習得において不要な訳がありません。日本の英語教育の最大の強みは、文法指導が充実していることだと思います。私も、多言語習得の過程において、「sound imitation(音声コピー)」できるようになった後で、文法を学ぶようにしています。非ヨーロッパ言語の場合、その前に「文字を覚える」必要があります(タイ語、韓国語、ヒンディー語。ちなみに、ベトナム語はアルファベットを使っています)が😅。その際、「英文法をしっかり学んでおいて良かったなぁ」と、何度思ったか分かりません。英文法の本当の意味での重要さは、英語習得の過程ではなく、多言語学習においてこそ実感できると考えます。

 問題は、言語習得の極々一部でしかない文法学習に、学習時間の大半を割いていることです。文法の理屈をいくら理解しても、実際の英語の音声・文章に触れなければ、言語を「使える」ようにはなりません。
 料理で喩えるならば、文法はレシピです。新しい料理を作ろうとする際に、レシピは有効なツールです。レシピを軽く眺めてから、貴方は実際に料理を作り始めます。よく分からなくなったら、レシピで確認するでしょう。間違っても、いきなりレシピ全体を覚えようとはしませんよね?
 英文法全体を体系的に学ぶことは、それと似ています。私自身も経験したことがあるし、できるようになったら素直に嬉しいです。ただ、「英語を使う≒料理を作る」ためには、実際にやってみるしかないのです。



Q: くまりん19さんの言うことは分かります。でも、同じ話を今まで聞いたことがありませんが?

A: それは、貴方自身や周りの人達が、現代の大学入試を受験生と同じ条件で解いていないからです。慶應義塾大学(一部の学部を除く)・国際教養大学の長文問題、東京外国語大学のリスニング問題に挑戦してみてください。「文法が〜」「文構造が〜」「単語を推測して〜」「音のつながりが〜」などと頭で考えていたら、あっという間に試験時間が終了してしまいます。
 これらの項目が不要なのではありません。それどころか超重要項目です。ただ、イチイチ考えているようでは話にならない、ということです。条件反射でできるようになるまで、反復演習が必要です。残念ながら、反復演習から逃げることはできません。「効率の良い練習法」は存在しても、「練習をトバす方法」は存在しないのです。
 しかも、この過程においては言語センス(後でもう一度登場します)がモノを言うため、習得スピードに大きく個人差が出ます。同じフレーズを1回で覚えられる人もいれば、100回やっても覚えられない人もいます。貴方が後者ならば(私もです😱)、101回やればイイだけなのですが、精神的にキツいのはよ〜く理解できます。逆の言い方をすれば、101回目の挑戦をツラいと感じないマインドを身につけることによって、私はmultilingual speakerになったのです。
 また、皆さんも薄々気づいているように、圧倒的に女性の方が言語センスが高い(もちろん、全体的な傾向として、という意味)です。英語をペラペラ話す女子を横目で見ながら、「俺の方が頭イイのに‼️。コイツ数学できないくせに🤬🤬」と心の中で罵る高偏差値男子、というありふれた構図です(現在はそうでもない?)。まさに高校生の時の私ですな😭。
 不思議なことに、日本社会において英語の教員・講師になるのは、男子の方が多いのです。日本の男社会が英語教育を歪めている面はあるでしょう。



Q: 大学入試で一番重要な科目は、英語だと思うのですが?

A: ペーパーテストとしては、英語を「科目」と捉えるのもそこまで間違いではないでしょう。「学力」を鍛えて強引に入試を突破することは可能だったし、私もそうしました。現在でも、レベルが高くない私立大学入試や、昔ながらの形式・傾向の延長上にある国立大学入試ならば突破することは可能でしょう。しかし、そのことと「言語として英語を使う」ことは別物です。分かりやすく言えば、前者は「勉強」、後者は「スポーツ」です。



Q: くまりん19さんの記事を読んでいると、英語を教えているのに話せない自分が悲しくなってきます。やはり、話せるようになるべきでしょうか?

A: 話せるようになるまでには、長い時間と膨大な練習量が必要です。「話せるようになるとイイなぁ〜」などというお花畑のノリも必要ですが、長くは続きません。「悔しい」「情けない」「ツラい」という感情と、素直に向き合うことが大切です。
 母国語習得の過程において、幼児は周りの世界とつながろうと必死です。第二言語の習得は、日本語という言語を既に持っているにも関わらず、「もう一度幼児をやり直せ」と言われるようなものです。キツくない訳がありません。
 言語習得に必要なのは、特別な才能でも、難しい技術・理屈でもありません。ただひたすら練習あるのみ。地味で苦しい作業の連続です。大丈夫、話せるようになれば、それらは全て良い思い出に変わります🤗(二度とやりたくないし、その必要もなくなりますが)。もちろん、途中で諦めても問題ありません。大切なのは、続けることです。
 
 「英語を教えているのに話せない」は、日本の大半の英語教員・講師にあてはまります。安心(?)してください。私自身、20年間そうでした😅。それで何も問題ありません。ただ、言語指導としてはやはり、どう理由をつけてみても異常です。貴方も薄々気付いていますよね? 悔しいならば、その感情を英語上達に向けてください。英語習得を続けるための「マインド」については、コチラ ↓ も参照してください。



Q: くまりん19さんは、10ヵ国語以上話せると聞きましたが?

A: 「話せる」のではなく、「相手の言葉を正しく聞き取れる」「自分の口から正しく言葉を出せる」ですね。私は15ヵ国語について、それができます。逆に言えば、それだけです。知らない表現を言われても理解できないし、知らないことは言えません。練習あるのみです。
 言語「習得」に終わりはありません。私は、15ヵ国語習得の入口に立てた、というだけのことです。



Q: でも、そんなに多くの言語を口から出せるようになるものですか?

A: 日本語にも、貴方が知らない表現は沢山ありますよね? それが別の言語の表現に置き換わっただけです。多くの日本人は「◯◯語」と言われると身構えてしまいますが、その心理の壁が取り払われてしまえば、何ということはありません。日本人が漢検1級に挑戦するのと同じことです(多分😅)。



Q: それにしても、色々な音声を聞くのは大変じゃないですか?

A: 英語という「音声が異常な言語」を聞き取れるようになった苦労に比べれば、どうということはないです。先程も言いましたが、「新しい言語」を学んでいるのではなく、新しい音と表現に触れているだけです。幸いなことに、ヨーロッパ言語は音と表現が互いに重なり合っています
 私の場合は、さらにアラビア語という武器があります。例えば、オランダ語の「g」は、「喉を震わせて出すh」ですが、私は一発で出せるようになりました。アラビア語に似たような音があり、すでに練習(初めのうちは、喉を軽く握って練習しました)していたからです。
 英語という「日本人にとってのラスボス」を倒せれば、他のボスは容易に倒せます。日本人が英語の音をマスターするのは、冒険を始めた勇者がいきなりゾーマを倒すのと同じです(喩えが古くてスミマセン🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️)。その後に、「カンダタ(スペイン語)を倒した」「ヤマタノオロチを倒した(ドイツ語)」「ボストロールを倒した(ロシア語)」「バラモス(スウェーデン語)を倒した」と言われても、貴方は「そりゃそうだよね」となるでしょう。(若い読者には通じないでしょう😅。詳しく知りたい方は、ドラゴンクエストⅢをプレイするor調べてください)。
 より適切な喩えを用いるならば、私は強くてニューゲームをプレイしているようなものです。必要プレイ時間が短縮されるのはもちろんですが、クリア後の喜びを知っていることが、私の足取りを軽くします。複数回天鳳位を獲得されている方がいますが、似たような心理だと推測します。



Q: くまりん19さんは、言語センスがあるからできるのではないですか?

A: 私に言語センスがあるのならば、とっくの昔に英語を習得できています(笑)。センスがないから、今になって言語習得の道を歩き始めているのです。
 複数言語の学習にも、同じことが言えます。本当に言語センスがある人は、いきなり特定の言語にシンクロできます。私はそれができなかったから、英語を習得する際に、アラビア語という「補助ツール」が必要だったのです。およそ1年前にtrilingual speakerになった私ですが、bilingual speakerにならなかったのではなく、なれなかったのです。
 私の同僚に、7ヵ国語をマスターしている女性がいます。私の「口から出る」とは異なり、「言語として使いこなす」レベルです。その7ヵ国語は全て、私の15ヵ国語に含まれていますが、「彼女より私の方が言語習得が進んでいる」とは思いませんよね? レベルが違い過ぎて、比べるのもバカバカしい😅です。というか、言語習得は他人と競うものではありません。英語の成績・資格でマウントを取ろうとする気持ちは良く分かるし、自然な反応です。私もそうでした😝。ですが、そういう感情はtrilingual speakerになる過程で消えてしまいました。



Q: でも、くまりん19さんの記事も、マウントを取りにきてますよね?

A: 確かに😅😅😅😅。英語を使いこなせること自体ではなく、そこに至る道を歩いたことに関しては、ドヤッ‼️ と思いますね。貴方も同じ道を歩いたら、今の私の気持ちが理解できるでしょう。
 言語習得を経験して実感したのですが、時間をかけるしかないことは確実に存在します。私は、大学受験も授業スキルも頭の良さで切り抜けました😝。 そういうことは、自慢しようとは思いません。というか、思えません。でも、膨大な時間をかけたことは、素直に自慢できます



Q: 英語に関する記事なのに、なぜそれ以外の言語の話を度々しているのですか?

A: 一つは、先程と同じく、ドヤりたいということ。特に日本社会では、「口から出せる」と「話せる」が混同されています。私は前者(音を使いこなせている)、前述の同僚は後者(言語として使いこなせている)なのですが、どっちも「凄い‼️」と言ってもらえます😝。逆に言えば、「音声を真似する」という言語習得の基本がいかに日本社会で意識されていないか、ということです。
 もう一つの理由は、English speakerになった後の世界をお見せすることで、少しでも皆さんの動機づけをお手伝いしたい、ということです。何と言っても、英語習得は辛く、地味で、時間がかかります。ゴールの素晴らしさが見えないと、やってられません。I wanna share this beautiful view with you!
この素敵な景色を、貴方とともに見たいです‼️



Q: でも、この年齢になると・・・。言語習得には「臨界期」があるって聞きましたが?

A: critical  period hypothesisは、「hypothesis」であり「theory」ではありません。仮説段階に過ぎないのです。それに、一定年齢に達すると言語習得できないと言っている訳ではありません。あくまで、母国語レベルにはならないというだけです。English speakerの大半が非母国語話者である現代において、「母国語」であるかどうかなど、どーでもイイことです🤗。
 「日本人だから」「留学しないと」「歳をとっているから」というのは、英語習得が困難な理由ではありますが、不可能な理由ではありません。それこそが、本インタビューを通して私が最も伝えたいことです。40歳で漫才コンビを組んだ人が、10年後にM-1グランプリを獲得する時代です。古い常識(?)は捨てて、何かに挑戦する。そういう人の精神は若いままです。魂は歳をとらないのです。




Q: くまりん19さんが以前の記事で書いていた、不思議な体験がイマイチ理解できません。

A: 「英語はなぜ難しいか? 特別編」(本記事でも既に紹介済)で触れた体験ですね。trilingual speakerとして「音の世界」に生まれ落ちてから、およそ1ヵ月が経過した頃の私の心情を書いた、思い入れ深い記事です。まぁ、「何言ってんだ、コイツ?」となった読者も多いでしょうが🙇‍♂️🙇‍♂️。安心してください、私自身にも理解不能な体験でした(笑)。
 自分の中にある言葉を全て「音」として聴き直し、周りの音を全て聴き直し、並行して日本語の練習を(妻に相手してもらいながら)し、なおかつ日常業務にはいつもより時間がかかり(日本語の文章をスムーズに書けなくなったため)と、毎日すべきことが山積みでした😅。意識レベル(認知レベル?)が3〜4歳にまで下がり、それから徐々に実年齢に戻っていきました。1日に1年のペースで歳をとる感覚です。その1ヵ月は、私の主観時間としては40年だった訳ですが、その中で自分が経験したこと、考えたこと、気付いたことのうち、読者にも分かりやすい部分を選んで書きました。それでも相当難解な内容だったと思います。読んでいただいた方には、改めてお礼申し上げます🤲🤲。



Q: その記事の中で、「私の第一言語はアラビア語である」と書いていましたが?

A: アル ハムド リッラー。アッラーのおかげでtrilingual speakerになった私にとって、アラビア語が最も大切な言語であるのは当然のことです。「母国語」という意味ではなく、文字通り「一番目の言語」ということです。言語は自分を表現する手段なのですから、どの言語を用いるかはその人の自由です。同様に、どの言語を使いたいかという順位もその人の自由であると考えます。通常、「第◯言語」という呼称は習得順を表しますが、その常識も打ち破りたいと思います(笑)。
 私の「母国語」はもちろん日本語ですが、私にとって「最も大切な言語」はアラビア語です。今後、スペイン語に取って代わられるおそれがありますが、それもイン シャ アッラー。アッラーの思し召しでしょう😅。



Q: くまりん19さんが「ネイティブ」という表現を嫌うのは、なぜですか?

A: 「native◯◯」かどうかは、どこで生まれたかに依存します。本来、どこで生まれたかということと、どの言語の使い手であるかは別問題なハズですが、例によって日本社会では混同されています。
 英語を言語として使えるようになれば、「ネイティブ」という表現は使わなくなります。使う必要がほとんどないからです。乱用するのは、English speakerになっていない人か、広告目的(表現の不自然さは理解しているが、日本人に響く表現だから使っている)の業界人でしょう。覚醒する直前までこの表現を使っていた私が言うのですから、間違いありません😅😅。日本人の英語コンプレックスが生んだ、誤った言葉遣いだと考えています。「mother toungue speaker」(せめて「native speaker」)でお願いします🤲。



Q: ヨーロッパの人は、マルチリンガルが多いそうですが?

A: 島国の日本とは違い、様々な言語の使い手と接触する機会が多いこと、元々ヨーロッパ言語はラテン語・ギリシア語から派生したものであり、互いに理解が容易いことが理由です。
 ここまではどの書籍・記事にも書いてあることですが、私は今回の経験を通じて、もう一つ別の理由を見つけました。それは、彼らは自分達のことを「multilingual」だと思っていない(だろう)ということです。例えば私は、標準日本語の他に、関西弁・広島弁(出身地)・博多弁(なぜか知り合いに多い)の使い手と意思疎通ができます。英語の他に、ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・スウェーデン語の使い手と意思疎通できるというのは、これに近い感覚です。知識として持ってはいましたが、自身がヨーロッパ言語を学んだことで実感しました。
 「ヨーロッパの人々は複数ヵ国語を話せるのに、日本人は英語を話せない」という論調に対して、私は「大きなお世話(None of your business!)😝」だと繰り返し述べてきました。世界の主要言語の中で、英語と日本語は最も離れた言語です。English speakerにとっての日本語は、「Devil's language」であり、まさに「ゾーマ」です(喩えが古くてスミマセン🙇‍♂️)。「日本人は英語を話せない」と言われたら(言われることはないと思いますが)、「英語圏の人は日本語を話せない」と言い返せば良いのです。英語で言えると、なお良しです😁。
 You, English speakers, never speak Japanese!
 要するに、「ヨーロッパの人々は〜」などというのは、日本人の英語コンプレックスが生んだ幻想だというのが私の結論です。

 「日本語はDevil's language」については、コチラ ↓ を参照してください。
https://singaporeyoisho.wordpress.com/2018/07/23/is-japanese-the-devils-language/amp/



Q: でも、英語発祥の地であるイギリスも島国ですよね?

A: ハラショー‼️(素晴らしい)。その通りです。言ってみれば、東洋のガラパゴス言語が日本語、西洋のガラパゴス言語が英語です。だからBrexit(イギリスのEU離脱)も起きるのです。我々が英語を学ぶのに、彼らが日本語を学ばないのは、どう考えても不公平です😡。
 たまたまイギリス・アメリカ合衆国が覇権国家になったから、「英語が世界共通語」という幻想を押し付けられているに過ぎません。どの言語を用いるかは本人の自由であり、決して他人から強制されるものではありません。他言語を学ぶことで、母国語を大切にしようと思う。それが言語学習です。



Q: 大変長いインタビューになりました。読者の方々もお付き合い頂き、ありがとうございます。最後に、読者へのメッセージをお願いします。

A: 日本人は英語を強制されますが、英語圏の人達は日本語を強制されません。裏を返せば、最も距離が離れた言語である英語を強制されている日本人こそ、世界で最強の「言語学習者」であると考えます。意外と意識されていませんが、漢字という不気味な文字を習得しているのもプラス要素です。


日本人はmultilingual民族だっ!!!!
なめるなよーっ!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?