
法学部あるある。日常会話で法律用語を使って格好つけがち。
YouTubeで、になにさんの動画を見、たまたま以下のシーンを目にしたのですが、「構成要件該当性」、「同時履行の抗弁権」、「片務契約」といった文言から鑑みるに恐らくこの人は法学部生ないしその卒業生でしょう。
ちなみに、これらの用語は以下の意で用いられています。

① 構成要件該当性
刑法に規定された犯罪成立要件の型を充足していること。
ここでは自分の恋愛対象に入っているとの意。
② 同時履行の抗弁権
相手方が債務を履行するまで自分も債務の履行を拒絶することができる権利。売買といった契約の当事者が相互に対価的な債務を負担する契約(=双務契約)において認められる。
ここではギブアンドテイクの意か。
③ 片務契約
売買といった双務契約の対義語。贈与など一方の当事者のみが債務を負う契約などを指す。片務契約では同時履行の抗弁権は認められない。
ここでは自分だけが尽くし続けるの意か。
他に、善意・悪意なんかは法学部入りたての頃にしばしば使われますね。一般用語と違い、法律用語では善意=知っている、悪意=知らないという意味で、他学部の人が「悪意??」って反応をすると「悪意とはね、~~」って流れです。
こんな感じで、法学部生は格好つけたいがために日常会話に法律用語を絡めがちな気がします。もちろん全員ではなく、ごく一部の人たちだけですが。
これはなぜなのでしょう。他の学部の人が専門分野の用語を日常会話にてひけらかしているという話はあまり聞きませんから。
一つ思うのは法学部を法学それ自体を学びたいという理由で志望する人は珍しく、単に法律を学んでいれば就活で有利になれそうといった社会的地位や名声を求めて入る人が少なくないからだと思うのです。
そして、そういった人は承認欲求が強そうですから、周りに知識を披露したがるのかなぁ、と。
もちろん、他学部にも学んだ知識をひけらかしてくる人はいます。ただ、他学部生の場合、授業で印象に残った単語を会話に絡めてくるといった浅い感じではなく、もっと難しい内容を長々と語ってくる印象です。
大分、ネガティブなことばかり書きましたが、いかんせんあまり個人的には好きな行為ではなかったので。
ただ、他学部生との会話だとマウントを取る感じにはなるのであまり好きではないですが、法学部生同士でやっている分には全然良いじゃないかと思っています。現に私も知らない法律用語を急にふっかけられ、それが自分にとって勉強になり、結果的に試験に役立ったこともありましたから。
つまるところ、上記の動画のように非法学部生まで巻き込むせいで世間から「イタい」と言われるわけで、うちわで留めて置けば良いのになという話です。
冒頭写真:Pixabay(2024/3/10)
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