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大学の試験でカンニングをすると、、、

 大学の期末試験・レポートで不正行為をする人は誰かしら存在するようで、毎度学期が終わる度に『懲戒処分』と書かれた電子公告が学内ウェブサイトで公表されます。

 不正行為に対する処分はある程度の裁量が認められているため、最終的には事例毎の判断となりますが、一般的には初犯だと、当該科目を含む当該学期に履修していた全ての科目の単位不認定+停学という重い処分が下されます。

 体感的には単なる未成年飲酒が露見した事例(即ち、未成年者が自由意思に基づいて飲酒した事例等。上下関係を濫用した一気飲みの強要はこれに含まない)よりも厳しい処分が下される印象があります。
 まあ、大学が学生街で本格的に未成年飲酒狩りをしたら、摘発される個人・団体なんてキリがないほど出てくるでしょうから。

 なお、再犯となると、原則として退学処分となるようです。

 つまるところ、一度でも期末試験・レポートで不正行為をすると、4年間で大学を卒業することはほぼ叶わなくなります。

 ちなみに不正行為の類型はこのような感じです。試験だと、カンニング(覗き込みよりもスマホ使用が多い印象)・替え玉受験・持込規定違反・試験官による注意の無視が挙げられ、レポートだと、剽窃行為・レポート代行の利用が代表的です。

 ここで、不正行為がバレてしまった場合、どうすれば良いでしょうか。
 個人的には不正行為をしていないと無理に抗わず、その場で素直にそれを認めて担当教員に許しを請うのがベストな対応だと思います。

 というのは私の個人的な知り合いに大学教授がいるのですが、大学側に不正行為を報告するとその科目だけでなく他の科目の単位も吹き飛ぶため、結構その旨を報告するにも胸が痛むようなのです。また、教授としても単純に面倒な仕事を一つ増やすことにもなります。

 そのため、その場で真摯に謝罪してその気持ちが伝われば内々に処理、即ち、その科目だけ落単という扱いにしてもらえるかもしれません。
 また、仮に大学側に報告されたとしても反省の意如何によっては処分が軽くなる可能性があります。

 そういったわけで、不正行為をしないことが当然ですが、仮に不正行為に及んでしまった場合は下手に争わないのが賢明です。

不正行為に対する詳しい処分ルールが気になる方は
「○○大学 期末試験 不正行為 処分規定」
というワードで検索してみて下さい。
幾つかの大学は一般に公表しており、閲覧することができます。

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 余談。大学の語学の先生が過去、不正受験者ではなく「不正受講者」がいたという話をしてくれました。それも驚くことに学部1年生が春学期に、です。

 一般に第二外国語科目は単位認定の要件の一つに出席数があります。そして、先生曰く、その出席要件をクリアするために自身の彼女を代わりに履修させたらしいのです。

 その本来受講すべき学生の名前は「○男」、「○太郎」みたいな一般的には男性に付ける名前ゆえ先生自身もかねてから疑っていたようです。
 しかし、出欠をとる際にも当人(女性)は何ともないかのように返事をしており、そのような中で「名前が男っぽいけど、替え玉履修ではないか」と尋ね、もし替え玉ではなかったとき、逆に先生自身がハラスメントとして訴えられかねないため、本人確認するのをためらっていたそうです。

 そんな中、ある日中間テストをする際、机上に学生証を出させたそうなのですが(大学の試験では学生証で本人確認をします)、そのとき彼女が学生証がないとゴネたそうです。
 もちろん学生証を忘れても大学事務所にて本人確認を行い、これに代替することが許されているため、先生もそうするように言ったそうです。
 すると、その子は「でしたら単位はいいです!」とだけ残して退出してしまったようで、以降、授業に来ることはなかったそう。

 なお、秋学期に入ると”本人”だと思われる男性が何事もなかったかのように春学期にいた女性と入れ替わりで授業を受けていたようです。

 先生は「外国人だから名前で男女を区別できないだろうと侮られたのかな」と仰っていました。


冒頭写真:Pixabay(2024/2/21)

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