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去年、私が成人式に行かなかった理由。

 先日「成人の日」(1月の第2月曜日)を迎え、各地で「成人式/二十歳の集い」が行われたようですが、私は二十歳を迎えた去年、成人式には参加しませんでした。その理由を一言で申し上げると、私が海外の日本人学校出身だったからです。

 誤解を招くといけないので一応申し上げておきますが、出身中学が海外の日本人学校であっても居住している自治体の成人式に出席することはできます。ゆえに、決して私が参加したかったのに行政のせいで参加できなかったわけではありません。

 ではどういうことかと言うと、一緒に参加してくれる友人がいなかったからです。というのは、成人式では出身中学ごとに区分けされている中、海外中学出身の私は中学を共にした友人は誰一人いなかったのです。(各々全国各地に散らばっています)

 ここで、一緒に参加してくれる友人がいなかったというのは正確には間違っており、失礼な発言です。それはそういった事情を愚痴っていたところ、高校のとある友人(※高校は日本で卒業しました)が一緒に参加しようと事前に誘ってくれてはいたからです。

 大変ありがたい話ですが、結局、私はその誘いには乗りませんでした。なぜなら、その友人もまた会いたい中学の友人がいるだろうからです。友人が自身の中学のグループに私を連れて行ってくれたとしても向こうの人たちはやりにくいでしょう。
 そういうことが想像できると、当日友人にも気を遣わせると思ってしまい、その気にはなれませんでした。良い友達だからこそ、、、と言う感じです。

 さらに、そもそも海外生活が長かった私にとって、その自治体に郷土愛と言うような郷土愛を有しているわけでもありません。
(決して嫌いなわけではないですよ。単に上記の事由を覆すほどのという意味です。)

 そんな私に成人式に参加する理由は見当たりませんでした。

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 実は、私も当初はすごく参加するのを楽しみにしていたんです。勝手に成人式は高校単位で実施されるものと勘違いしており、久しぶりに高校の友人に会えると思っていたので。それゆえ、楽しみからの落差はすごかったですね。まあ、結果的には別の集まりにて高校の友人に会うことは叶ったので、その点は良かったですが。

 地元から下宿先には成人式の日の正に成人式が催されている時間の電車で帰りました。その時間、何とも言えないモヤモヤを抱え、それを口実にダラダラと一日を過ごし、最終的に同じ日本全国の「二十歳」が楽しい時間を送っている中、自分だけは一人無駄な時間を過ごしてしまったと後悔する未来が容易に想像できたからです。

 今、後悔しているかと聞かれたら、難しいですね。色々考えた末の決断とは言え、やらない後悔よりやる後悔という言葉がありますからね、、、。
 とりあえず、後悔はしていない、ということにしています。
(法律の条文によくある「~とみなす」です)

 その当時、大学の期末レポート・考査が迫っていて、成人式なんかに参加していたら単位を落としていただろうから(実際、結構ギリギリの成績で単位認定された科目が幾つかありました)、成人式のチケットで俺は単位を買ったんだと自分自身に言い聞かせています。
 こうでもしないと自分の中に一人でもいいから参加すれば良かったのにというほんの少しだけ残っている靄をきりばらいできませんから。


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源 勝芳(法学部生ブログ)
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