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お餅屋さんになった理由

はじめまして。
富山県魚津市のお餅屋源七、窪田祐司です。
note登録2年後にやっと初投稿です。

自己紹介
1991年2月2日生まれ
富山県魚津市出身。
高校中退、通信制高校をなんとか卒業
お隣、石川県金沢市に住んでみようと思い、竪町ストリートをふらふらしていると、古着屋"スピンズ"という店に出会う。
どこの店よりも活気があり、楽しそうな空気を感じ、アルバイト募集しているかを聞く。
大して書く欄の無い履歴書を書き終え、パンチが無いな、と思い、最後のコメント欄に一文。
「365日24時間働きます。」
無事に合格し、金沢市へと引っ越す。
このお店との出会いが自分の生き方のベースとなりました。
スピンズにアルバイト入社。
翌2年半後、金沢店店長になり、社員面接を経て、
(株)ヒューマンフォーラムへ入社。
更に翌1年半後、神戸三宮に新店舗、"スーパースピンズ三宮ビブレ店"の開店が決まり、オープニング店長を任せていただくことに。
2年、店舗を任せていただいた後に退社。
累計6年間お世話になりました。
その後、実家に戻り、起業を考えながら家業のお餅屋を手伝い始める。
やり出したらハマってしまい、そのまま家業を継ぐことに。
現在、お餅屋源七の三代目見習いとして地元富山県魚津市へ。
スピンズ6年、源七3年。
今の自分のベースはスピンズから来ています。
noteを書こうと決めたのは
[スピンズの6年と源七の3年]この折り返し地点に立った今だからこそ、書きたいことが溢れてきたからです。

家業を継ぐキッカケ
お餅屋。どんなイメージでしょうか。
まぁ、正月に餅は食うよね。冬は繁盛してるかな、ぐらいのイメージでしょうか。
大方のお餅屋さんは確かに冬に本腰入れて商売されてるかと思います。
現代では特に、食べるタイミングは正月というイメージが定着しきっています。
ですが、お餅屋で生まれ育った自分としてはそんなことは無くて。
家業を手伝いながらふと思ったんです。
なぜ、食べる意味合いが抜けきってるのか、なぜスーパーに売ってる量産品で済ませるのか。意味もなく、周りがやってることを一緒にやってるだけという人がたくさんいるのか。
疑問がたくさん出てきたんです。
"食べ物"としてしか捉えられてない
"文化"としての捉えられ方が忘れられてる
これがお餅屋という商売を考える起点になりました。
もしかして、この疑問を解決させていくことはおもろいことかも。
起業してやりたい事をやりたい放題やるよりも大変そうだし、おもしろいかも。
そんな事を頭に入れながら、まずはお餅屋源七のベースを強くすることから始めていきました。

七色のお餅をつくりたい
スピンズというお店で当時大切にしていたことの1つに、"全く新しく、とんでもなくおもしろい"というのがありました。
このキーワードが頭から離れなくて、これを考えることにしました。
お餅屋の新商品開発をはじめます。
そこで考えついたのが"七色のお餅"。
地元の魚津は海から山まで25キロという急勾配な地形で、コンパクトだからこそ、色んな食材が揃ってます。
それが色とりどりで、しかも地元で調達が完結する。
それをうまく加工して七色のお餅を作る。
色とりどり、地元の色で地元の味で。
この特徴が出た商品ならイケそう。
そんなことができる場所は無いかも。
お、これなら全く新しく、とんでもなくおもろい物ができるかも。
少なくとも両親が発想せんやろうし。自分が県外いったからこそ見えた商品だろうし。
イケそう。と、いう安易な考えからある機械を導入することになりました。

食品乾燥庫の導入
1つの問題がありました。
それは、どうやって食材を餅と掛け合わせるのかということ。
餅つき機とミキサーと、セイロ。これだけで七色の餅にするには食材の加工が済んでいないとできない。
処理済みの物を仕入れると既製品と同じ物しかできあがらない。
そこで加工の幅を広げる手段として考えたのが"乾燥"でした。
地元の食材の色をなるべく自然のまま残すには乾燥加工が最適でした。
更に長期保存が可能なことで保存食の餅との相性が良い。
そして、乾燥したものは粉砕するとパウダーにもできる。最適な加工ができる。そう思いました。
この事を両親に話しました。が、反応はイマイチ。七色のお餅はボツになりかけました。
イメージしにくいということでしょう。
なので、説得材料にわかりやすいものを言いました。
「乾燥庫あったらお餅をおかきにできるよ。」
おかき。これが両親に響いて乾燥庫を買うことに決定。
乾燥庫、50万。
うちの会社の規模でこの投資はデカい。
なにせ、商品単価100円、500円、1000円という価格帯です。
50万を稼ぐには100円の商品を数千点売らないといけないからです。
首を縦に振ってもらうだけの見通しを示していかないといけない。
機械1つゲットする為にたくさん勉強しました。
あらゆるイメージを持っておく。何かを始めるには大切なことです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
ここで一旦区切りをつけ、続きは次の記事へ。
次は新築工事の話を書かせていただきます。
#お餅屋 #学び #企業 #事業継承 #継承 #自己紹介


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