放射線技師1年目のしくじり3

春の生活

明記されている勤務時間は
8:30~17:00でした。

私は7:30に病院に着き、準備を済ませ
7:40には担当部門の装置の電源を入れ、
立ち上げている間に各検査室内を掃除し、
始業点検、当日の検査の確認(前日にもしてるので再確認)
8:20から朝のミーティング というような朝でした。
ほぼ1番乗りでしたが、どんだけ早く出勤しても絶対に先に出勤されてる先輩や上司がいました。

あ、もちろん手当て付きません。

診療が始まると、患者さんが嵐のように流れ込んできます。
特に一般撮影は、診察前に検査をする方も多く、
また当日の診察で、検査を受けることになる方もたくさんいらっしゃいます。
なので、整形外科の初診の日は地獄です。
先生によっては、
「右の手首が痛い」という患者さんに対し
左右手関節4方向(正側両斜位)、左右前腕2方向、左右手2方向
みたいなオーダーを出されるので
右手と左肩と膝が痛い、とかの患者さんは、
もうほぼ四肢フルオーダーなわけです。
そんな患者さんがわんさかプラスその他の診療科からも、もちろんオーダーはあるわけで、1時間待ちはざらでした。
技師が休憩に行ける時間がないので、60分の休憩が
30分に短縮されてました。
8:30~17:00の勤務で、休憩30分ってアウトですよね。
後程改善されてましたが。

15時ぐらいまでバタバタと撮影し、
その後は入院患者さんの撮影があり、
17時ぐらいにはほぼ終了です。

いえ終わりません。
むしろここからです。

ボス補(2番目ににえらい人)が、
新人に向けて研修を行います。

まずは一般撮影のポジショニング。
とにかく件数が多い&放射線科として画質を担保する必要があり、各撮影に対し基準が定められていました。

例えば、
膝側面撮影の側面性のずれは5ミリ以内
足関節の内果と外果のずれは2,5mm以内とか。

そもそも我々の仕事は、標準化(誰が撮影しても同じ写真が撮れる)されていないといけないため、
多忙きわまりない施設において高い水準での写真の質を担保するため、ポジショニングを統一し基準を厳しく設定してたわけです。

厚さ3cmはありそうなポジショニングのマニュアルは、早急に暗記することが求められ、撮影した写真に対しオッケーかどうかの判断また修正方法も理解する必要がありました。

このための知識とポジショニングの技術を習得するための研修が、勤務後に行われていました。
19:30ぐらいまででしょうか。
19:00に病院の正面玄関が閉まりますが、その玄関から出た記憶はあまりありません。
いつも時間外入り口から出てたような気がします。

研修後に翌日の予習を行うため(検査内容の確認)、
20時まで病院いるなんてことは当たり前でした。

もちろん、手当ては付きません。
‘業務’ではないので。

う~~ん今なら色々アウトな気がするが、
当時は比較する病院もないので、こんなに大変なのか…という感じでした。

一般撮影のポジショニングと平行して、
CT、MRIも研修がありました。
毎日、何かしらの研修でした。

GWが終わり、技師免許が手元に届いたら
本格的に撮影業務が始まりました。

さぁ~~どうなるわたし?

(既にストレスとご飯食べる元気がなくて、体重4キロ減)

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