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絵を描くのが怖いようという話

最近絵を全く描かなくなってしまった。 

「でも久しぶりに描いてみたー」と言える範囲はとうに超えて描いてない。

するとなにがおきるかというと下手になるに決まっている。

もともと独学でうまくもない絵と言ってしまえばそこまでだが好きな絵を楽しく描いたり死にそうな自分を生かすために自画像描いたり脳の減圧すなわち自分のためだけの絵を描けていたのにいつのまにかそれができなくなってしまった。

たぶん入院中に絵をほしいと言われたのがきっかけだったと思う。

その人は自分よりずっと本気で絵を描いている人で暇さえあれば道具を広げて描いていた。コンクールに落選してしょげているのをみて「応募できるだけでも凄いじゃん」とものすごく志の低い感想を持った自分などとは比べものにならない本気だった。  

その人に絵を欲しいと言われて「あ、これってそういう見方もされるんだ」と思ったのだと思う。

その後も何人かからリクエストをもらったけどリクエストで描いた絵は全然だめでもう渡すか食べるか二択なら食うしかないような代物ばかりだった。
本当に「絵が描けるひとのいう『下手』」とかではなくて描かない人でもわかる本物の下手だった。

救済措置として微妙すぎる絵を写真に撮ってもらってなんとかその場は収まったが、「人にあげた絵が下手」いやあげてないな、写真を撮ってもらうというパフォーマンスでなんとかその場が取り繕われた経験は自分の中で充分トラウマになっていたらしい。

どうやったら元の感じに戻れるの?

全部一からやりなおすか。
野菜とか果物とかを小さなスケッチブックに描くか。でも自分野菜とか果物描きたいか?

野菜も果物も描きたくありません。

なら好きなものを描けばいいのに好きなものこそ失敗するのが怖くて描けない。

今の自分に必要なのってなんだ。

「ほどほどに好きだけど失敗しても凹まない」モチーフ探しか。

いやそのライン自分でもわかんねえよ。

でもこのまま描かないと本当に描けなくなりそうなので来週は絵を描く。

ちなみにもともと描いていたのはこんなの。

ドガ
ムンク
AKIRA
シーレ
シーレ
ルドン

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