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海外Vtuberのすゝめ①

 初めまして、当方一之瀬楓と申す俗物です。

 さていきなりですが本題に、などと申し上げた所で読者の方々からは
「誰だよてめーは」「いきなり現れて好き勝手言ってんじゃねーぞ」と猛烈なラブコールを頂くか、そっ閉じ(そっとブラウザを閉じるの略)されるかの二択なのは明白でございましょう。
 ですのであらかじめ私の身分を公にしておきますと、私は2018年にバーチャルYouTuber(以下Vtuber)と呼ばれるコンテンツに触れ、あれよあれよと言う間につま先から頭頂部までどっぷりと沼にハマった憐れな一般市民です。
 どのくらいの沼かって言うと日本語以外不自由な典型的日本人でありながら、台湾、韓国、中国、インドネシア、タイ、ロシア、あと英語圏のVtuberの動画や配信を漁っているくらいには沼です。

 底なし沼かと思ったら沼自体が膨張してやんの、宇宙かよ。

 まあ早い話そんな日本国内Vtuber沼と海外Vtuber沼を泳いで行き来する私が、皆さんに海外Vtuberさん達の魅力を少しでも伝えられたら良いなって思いで書き始めたnoteです。拙い所もあるかと存じますが何卒よろしくおねがいします。


1. バーチャルYoutuberって日本国外にもいるの?どれ位いるの?

 めっちゃいます。(結論)
 私の登録しているYoutubeチャンネルを軽く漁るだけで、中国、韓国、台湾、タイ、インドネシアなどのアジア圏だけでなく、アメリカ、イギリス、ドイツ、スペイン、ロシアなど様々な出身のVtuberさんが見つかります。正直全部リストアップして書き出そうとしたら相当大変です、私が。
 勿論全ての海外Vtuberを把握している訳ではありませんので、
「どの国が多いの?」と言う疑問に関しては答えが曖昧になってしまうのですが、やはり東アジアは多い印象です。地理的な近さや、以前から他のサブカルチャーの輸出入が頻繁である事が強く影響しているのだと思います。

 日本人にも有名な海外Vtuberと言えばやはりDD君虎妮(フーニー)ちゃんでしょうか。2017年のVtuberブーム初期に活動開始した両名もそれぞれ中国と台湾出身ですね。

2. なぜ海外Vtuberがオススメなの?

 うん、これが一番書きたかった。理由は主に2つです。

  ・海外の文化や言語を楽しく学べる!
  ・魅力的な「推し」に出会う可能性が上がる!

 んー?なんか悪徳なセミナーの宣伝文句みたいになりましたね?……まあいいか。
 まず1つ目、海外の文化や言語を楽しく学べるについてです。いやいやいや、そうは言っても海外Vtuberさんも配信は母国語でしょう?と思ったあなた。半分正解です。でも半分間違いです。
 海外でVtuberとして活動されている方は結構な確率で日本語が読めたり、話せたりします!特に企業と契約して活動している、いわゆる企業勢の方々には多いです。
 理由として絶対にコレ!と言う説は有りませんが、おそらくVtuberブーム発祥から現在までの間、Vtuberの市場の大半を日本が占め続けている事が影響しているのではないかな、と。
 海外の企業がVtuber業界に参入しようと考えた時、最も大きい市場を持つ日本に存在をアピールして、Vtuberファンの日本人から注目を集める事を視野に入れる企業が多かったのでは?と考えています。(多かった、と過去形な理由はまた後々別のnoteで触れると思います。)
 初めてその国でVtuberをプロデュースする時に、Vtuberと言う文化が国内で受け入れられるかどうかは未知数です。それなので、既に市場が完成している国にアプローチ出来るように、母国語以外にも外国の言葉が使えるアクターを採用しているのではないかな、と言った感じです。まあ、この辺はいくら考えても結論は出ないのであんまり気にしないでください。

  (字幕翻訳も含めて)日本語で視聴出来る海外Vtuberさんも結構居るよ、とだけ知って頂けたら幸いです。
 でもどうやって学ぶの?配信中に日本語で訊くの?と思う方も多いでしょうが大丈夫、海外Vtuberさんの中には自分の国の言語や文化を日本語を用いて教えてくれる人も多いのです。一例を少し紹介しますね。

 (自称)世界初のパキスタン出身バーチャルYoutuberのKiran(キラン)さんです。彼女はパキスタン生まれ日本育ちなので問題無く日本語を扱えます。他にも英語とウルドゥー語も用いています。(すごい)
 彼女は朝活「ヒンディー文字を覚えよう」と言うシリーズをライブ配信していて、雑談を交えながらヒンディー語の基礎について解説してくれています。
 (2019.04.02 追記)
 残念ながらKiranさんは所属していたグループ、「WINKS」の日本グループ解散に伴い、2019年3月31日をもちましてVtuber活動を引退されました。
 彼女は今後も別の形での活動を継続される予定であるそうです。

 続きましてロシア人Vtuberのゆめいろゆめみさんです。
 彼女は動画では良くロシア語で喋っていますが、英語や日本語の字幕を設置している事が多いので日本人でも視聴しやすい事が特徴です。
 また彼女は日本語の声劇動画も投稿しており、そちらの場合は逆にロシア語の字幕が設置されているので、ロシア語に興味がある人には大変嬉しい内容になっています。

 最後に、にじさんじ台北所属の台湾人Vtuberの塔綾絲(タリンス)さん。
 ライブ配信がメインですが、日本語が上手な彼女は日本語オンリー配信もしてくれています。そういった日本語配信の中で台湾で使われる中国語(華語)についての解説をしてくれたり、最近だと台湾の1980年代を高度に再現したホラーゲーム、還願Devotionを日本人向けに解説しながら絶叫プレイする配信をしてくれています。

 以上のように、海外の文化など様々な知識を楽しく得られる事が、私が海外Vtuberをオススメする1つ目の理由です。


 続いては2つ目の理由、魅力的な「推し」に出会う可能性が上がることについてです。
 Vtuberを追っていて、好き過ぎて配信を見ることが生き甲斐に感じるようなそんな相手に出会ったことが有りますか?いわゆる「推し」ですね。この界隈のファンには聞き馴染みの有る言葉だと思います。
 動画が面白い、配信スタイルが自分に合う、見た目や声が可愛い、一目惚れ。理由は色々有ると思いますが、心から応援したい相手が見つかるのはとても素敵な事ですよね。

 私が初めて海外Vtuberに興味を持ったキッカケは、にじさんじ台北とにじさんじ上海の方々のデビューでした。最初は「へー、にじさんじって海外展開もするんだぁ」程度にしか考えていませんでしたが、何気なくTwitterでフォローした彼らが中国語や英語だけでなく日本語も織り交ぜて自己紹介をしていたり、日本人のファンと交流している姿を見て、私の中に彼らを応援したいと言う気持ちが自然と湧いてきました。
 そこからはもう坂を転がる石ですよ。
 Twitterで交流して、配信を見て、気が付いたら彼らは私の大好きな「推し」になっていました。
 言語の壁は決してそんなに薄い壁ではありません。なんとなく海外Vtuberさんの配信を敬遠してしまう気持ちもわかります。
 でも、それで日本国外のVtuberを一切見ないと決めちゃうのはとても勿体無いです。
 何気なく配信を覗いたり、Twitterをフォローしてみるだけで、一生に一度の素敵な出会いに出会えるチャンスが更に広がるのですから。

3. 今後について

 長々と語りましたが、ここまでが前置きです。
 あ、ごめんなさい、石は投げないでください、ごめんなさい。岩もやめてください、ごめんなさい。
 時間返せよって声が聴こえてきそうですが、私がやりたかったのは「こんな海外のVtuberさんもいるんだよ!」とか「この子可愛いよ!」とか、「この人、配信中に日本語でコメントすると返事してくれるからオススメだよ!」とか、そんな感じの純粋な布教なのです。
 正直筆が乗って語りすぎた感が否めないな……。
 そんな訳で次回からはシンプルにオススメの海外Vtuberさんを紹介していけたらいいなって思っています。
 私事ですが去年Vtuberにハマり過ぎたせいで今年にしわ寄せが来てめっちゃ多忙になってるのでどの程度書けるかわかりませんが、時間を見つけてチマチマ書いていこうと思います。
 ここまで読んで頂き、ありがとうございます。