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サンドイッチ中毒

私はサンドイッチが極端に好きで、なにかしらのタイミングでよくサンドイッチを作っている。サンドイッチは作り置いたり、お弁当に持って行くものじゃなくて、出来立てをすぐ食べた方が断然美味しい。そういうわけで、朝ごはんによくサンドイッチを作っている。

これも好みの問題かもしれないけれど、断然、トーストしたサンドイッチがいい。トーストしてサンドしても、ホットサンドにしてもいいのだけれど、焼いた方がなんだかおさまりが良いような気がするのだ。

最近流行りの具沢山で切り口が写真映えするような、派手なサンドイッチでは決してない。私が作るのは極端にシンプルなものばかり。お気に入りはハムと葉っぱ一枚をはさんだサンドイッチ。あとは、ハムときゅうり、という組み合わせも好き。塩をして、ちょっと下味をつけつつ、水分をだしたキュウリとハムの組み合わせ。歯ごたえもシャキシャキするし、味のバランスがとにかく良い。キュウリが旬の安い時期には、サンドイッチ用に、この薄切りにして塩もみにしたキュウリを常備している。

ハムは買ってきたごく普通のロースハムでも良いのだけれど、個人的にはイタリア産のプロシュートとかスペインの生ハムだとさらに美味しい。やっぱり市販のハムより塩分量があるので、パンにはさむとしっくりくるし、バランスが良い印象。日常的に食べるには原価がちょっと高すぎるのが悩み。

そういえば、ミラノのホテルに泊まった時に、朝ごはんのブッフェにはさまざまなパンが置いてあって、私は無難にクロワッサン(しかもピスタチオクリーム入りとかのいかにも甘いやつ)とか食べていたのだけれども、ヨーロッパ圏の方々は丸パンに切れ目を入れてハムやチーズをサンドして食べていた。

そこでやっと、私はその丸パンの食べ方に気がついたんだよな。イタリアは、ハムもチーズも安くて美味しくて、前菜で頼んでもどっさり付いてきていて、そういう文化圏の食べ物なのだなと、うっすら思った。シンプルなサンドイッチはそこからさらに好きになったのかもしれない。

朝起きて、10分少々で作れるサンドイッチの幸せ。いつになったら飽きるのかなと思いつつ、もう何年も食べているから、たぶん、一生食べ続けるんだと思う。


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