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tomekantyou1
ずっとあいつのことが気にかかっている。あの頃からずっと。
あいつに近づきたいけど近づけない。あいつのことを見かけたこともあったが、やっぱり私の意地っ張りな性格なせいで、あいつを遠ざけてしまう。この性格をなおさないと、いつまでたってもあいつとよりを戻すことはできない。
これは、あいつと私が同棲していた頃の話だ。
あいつは私を裏切った。あいつが浮気をするような奴だったなんて。
ある日、いつものようにあいつが話しかけてきた。例の件で腹が立っていたわたしは、いつものようにあいつを遠ざけた。普段はこの辺で諦めるあいつが、今日はしつこく近寄ってくる。何かを訴えるように…。今思うと、あいつはわたしに告げたいことがあったのだろうと思うが、今さらそれに気づいても、もう遅い。
そんなことにも気づかなかった私は、ついカッとなってあいつを家の外へ追い出した。
あいつは、あれから家に戻ってこない。
あぁ、今頃あいつは何をしているのだろう。例の女の部屋にでもいるのだろうか。
「ねえねえ、明美!きいて!
この間ね、長年うちに住みついてたGを追い出したの!
ずっと住みついてたやつだから、変な愛着湧いちゃった〜」
「何言ってるの〜Gに愛着って!私なんか最近また家にGが出ちゃって
困ってるんだから〜!最近多いのよね〜」