『アンティーク~case.オンブル~』(1・2話ロング)

 :―海辺の倉庫街―
女:「はあっはあっ(走っている)」
オンブル:「どーこーかーなー!小鹿ちゃーん!」
女:「とにかく、逃げなきゃ殺される!!」
オンブル:「ねえ、どこーー」
女:「あの角を曲がれば出口だ!」
女:「あっ・・・・」
オンブル:「みーつけたっ!」
女:「・・・・(恐怖で震えている)」
女:「ピエロ・・・・」
オンブル:「そーだよー。ぴえろだよー」
 :―女、逃げようとする―
オンブル:「ほーら、ダメだよ~」
女:「やめて、お願い・・・・来ないで!!」
オンブル:「ブルブル震えちゃって、かーわいい。本当に小鹿じゃん」
女:「いやっ・・・・死にたくない」
オンブル:「なんで、なんで?ゲームに負けたのは小鹿ちゃんでしょ?」
女:「い、嫌(恐怖で震えている)」
オンブル:「それじゃあ、せーの!!」
女:「いやあああああああああああああああ!!!!」
 :
 :コンテナの上に人影がある(コンテナの上で両手を広げてくるくる回っているイメージ)
オンブル:「あーあ、アイスピックって使いづらいんだなー」
オンブル:「まー、いっか!!」
オンブル:「んふふふふふ・・・・あはははははは!!」
オンブル:「今宵は楽しい楽しい月夜だよ!」
オンブル:「今はボクだけの世界だ!!アハッ、あはははははははは!!」
 :オンブルの左手には血の滴るアイスピックが握りしめられていた
 :
 :
 :―場面転換―
 :
 :
 :【アンティーク店内】
 :―店の扉の開く音がする―
静:「いらっしゃいませ」
 :―そこにはピエロの面を着けた人影が立っていた―
 :―慣れた足取りでカウンター席に着く―
オンブル:「コーヒー・・・・」
静:「かしこまりました。いつもの甘いコーヒーで大丈夫でしたか?」
オンブル:「・・・・(頷く)」
オンブル:「苦いのキライ・・・・」
静:「オンブル、相変わらず苦いものが苦手なんですね」
オンブル:「静、うるさい・・・・」
 :オンブルは面を外し、頬を膨らませてむくれている
静:「すみません、つい(クスリと笑う)」
 :
 :
 :―間―
 :
 :―オンブルのお腹が鳴る―
オンブル:「・・・・」
静:「はぁ・・・・、また暫く何も食べていなかったんですか?」
オンブル:「・・・・知らない」
静:「分かりましたよ。それではカレー、食べますか?」
オンブル:「カレー!食べる!!」
静:「おや、元気が出たようですね(微笑)」
 :
 :
 :―間―
 :
 :
オンブル:「ねえ静、カレーまだ?はーやーくー」
 :―カウンター席の下で足をバタバタさせている―
静:「もう少しですよ。少し待てを覚えなさい」
静:「カレーの後でコーヒー出しますから」
オンブル:「は~い」
 :―オンブルはまた頬を膨らませる―
オンブル:「・・・・ねえ静」
静:「どうしました?オンブル」
オンブル:「さっきからずっと不思議だったんだけど」
静:「?」
オンブル:「お客さんがボクだけって変だよね」
静:「何故そう思うのですか?」
オンブル:「だって、いつもお客さんいっぱいいるから」
静:「静かな日もありますよ。あなたが来る日はお客様が多い・・・・そういう事が多いだけですから」
 :―カレーが完成する―
静:「お待たせしました」
 :―※(サ・ソン・ボンの意味は「美味しそう」です)―
オンブル:「わあ!!(目をキラキラ輝かせている)」
オンブル:「上にウインナーと目玉焼きのってる!!」
オンブル:「Ça sent bon(サ・ソン・ボン)」
オンブル:「いただきます?」
静:「ちゃんと合ってますよ(クスリと笑う)」
静:「温かいうちに食べてしまいなさい」
 :
 :
 :―オンブル、カレーを食べ終わる―
オンブル:「ごちそーさま!おいしかった!!」
オンブル:「ねえ静」
 :―静洗い物をしている―
 :
静:「何ですか?」
オンブル:「ボクって変なのかな?」
静:「急にどうしました?」
オンブル:「ボクね、いつもここに来るまでのこと覚えてないなって」
オンブル:「楽しい気持ちは覚えてるのに、その時のこと覚えてないの」
 :―洗い物の手を止める―
静:「そうですね。大丈夫ですよオンブル」
 :―オンブルの表情が冷たくなる―
オンブル:「どういうこと・・・・静。何か知ってるの?」
オンブル:「いや、知ってるよね」
静:「ええ、知っていますよ」
静:「それがあなたの代金ですから」
オンブル:「代金ってどういうこと?」
静:「この説明は何度目でしょうね」
オンブル:「いいから、はやく説明して」
静:「分かりましたよ」
静:「まずはじめに、この店にはルールがあります」
 :
静:「アンティークのルール
静:1、入店の可否は店主が決める
静:2、店内での殺傷を禁ずる
静:3、店のルールは絶対
静:4、店内で起きたことは他言を禁ずる
静:5、代金はその罪の一部を戴くこと」
 :
オンブル:「・・・・」
オンブル:「そのルールっていうのが、ここに来る記憶・・・・いや、楽しい時間の記憶が無いのと関係があるの?」
静:「ええ」
静:「オンブル、あなたの仕事は何ですか?」
オンブル:「ボスに言われたことをする」
静:「そのボスに言われたことの主な内容は・・・・」
オンブル:「殺すこと」
静:「では単純な話ではありませんか?貴方の罪、それは「殺人」ですよ。私は代金として、その殺害時の記憶を戴いている。それだけですよ」
オンブル:「だからか。一番楽しかったはずの記憶が無いのは」
静:「そういうことです」
オンブル:「ねえ静」
静:「何ですか?」
オンブル:「僕がもし、静をお店の外で殺したら記憶は戻るの?」
静:「さあ?それは私にも分かりませんね」
オンブル:「じゃあ、試してみてもいい?」
静:「ええ、どうぞご自由に」
オンブル:「それじゃあ店の外に出てよ、静」
静:「ええ・・・」
 :―アンティークの外―
静:「外は雨・・・ですね」
オンブル:「そうだね。雨だね」
オンブル:「今から殺されるっていうのに余裕そうだね」
静:「余裕、そうですね。余裕ですね。貴方は私にとって赤子同然ですから(笑)」
オンブル:「静って僕をイライラさせるの得意だったんだねぇ・・・」
オンブル:「じゃあ、死んで!静っ!!」
静:「カッターですか。スピードはそこそこありますが、動きに隙がありすぎますね」
静:「腕を大きく動かしすぎですよ、オンブル。そして、踏み込みも甘い!」
オンブル:「ちょっとはハンデくれてもいいんじゃないかなっ!!」
 :―オンブル、足技を使う―
オンブル:「じゃあ、これはどうかなっ!!!!」
静:「おっと、足癖が悪いですね」
静:「貴方に私はまだ殺せそうにありませんねー」
オンブル:「そんなことないっ!!」
オンブル:「まだ、ボクは諦めない!!」
静:「(溜息)お遊びは一旦終了しましょうか。先ずはみぞおち!」
オンブル:「がはっ」
静:「次は頸椎!」
オンブル:「っ!・・・」
 :―オンブル倒れる―
静:「あなたはもっと学び、吸収し、強くなりなさい・・・オンブル」
静:「取り敢えず、店内へ運びましょう」
静:「起きたらまずは、甘いコーヒーでも出しましょうかね」
静:「さて、キセルを出さなければ。面倒な決まり事ですね」
 :
 :―繁華街、路地裏―
ナナ:「寒い・・・・」
ナナ:「ここ、何処?」
 :―物音がする―
ナナ:「っ!嫌!怖い!」
 :―ナナ、よろめきながら歩きだす―
ナナ:「ここに居たくない・・・・。どこか静かな場所に行きたい・・・・」
ナナ:ここから私の記憶は途切れた
 :
 :【アンティーク店内】
静:「オンブルはバックルームで横にさせましたし、その内起きてくるでしょう」
静:「では、髪も乾いたので、フロアに戻りましょうか」
 :
 :―バックルームの扉を閉じ、フロアに戻る―
 :
 :―静、何かにつまづく―
静:「えっ?おっとっととと。ふぅ、ギリギリ倒れずに済みましたね」
静:「さて、粗大ごみですかね?いや、人間ですね」
静:「私が入店を許可していないので、お客様ではなさそうですね。ふむ、どうしたものか・・・・」
 :
 :―ナナ目を覚ます―
ナナ:「ん・・・・」
ナナ:「っ!?」
静:「おや、目を覚ましましたか。粗大ごみさん」
ナナ:「粗大ごみって誰ですか?」
静:「貴方のことですよ」
ナナ:「粗大ごみじゃないです!!」
静:「まあ、どうでもいいことですね。では、質問です。貴方は何処から来たのですか?」
ナナ:「どこから?」
ナナ:「すみません、分かりません」
静:「そうですか、では次の質問です。貴方の名前は何ですか?」
ナナ:「名前?名前、なまえ・・・・」
ナナ:「すみません。それも分かりません。というより、何も分からないんです・・・・」
静:「ふむ。何も分からない、と」
静:「しかし不思議なものですね、ここは私の許可が無いと入店できないというのに」
ナナ:「許可?」
静:「ええ、ここは『罪を犯した者だけが入店できる』のですよ。そして、その入店の可否は私が決めます」
静:「その様子では、貴方の罪も分かりませんね。さて、このイレギュラーをどうしましょうかね」
ナナ:「イレギュラー・・・・」
 :
 :―間―
 :
静:「それでは、貴方の記憶が戻るまでこの店のバイトにでもなっていただきましょうか」
静:「あ、拒否権はありませんからね」
ナナ:「・・・・は、はい」
静:「それでは、呼び名を決めなければいけませんね。では・・・・」
 :
 :―バックルームの扉が勢いよく開く音がする―
 :
オンブル:「静、死んでっ!!」
静:「おっと、いきなり殴りかかるなんてまだまだお子様ですね、オンブル」
オンブル:「うるさいな!!ってあれ?後ろの人誰?」
静:「ああ、あれですか?私も知りません」
オンブル:「静が知らない・・・・そんなことあり得るの?」
静:「あり得ませんね。ですが現に、入店を許可していないのにここに居る」
オンブル:「これは偶然?必然?」
静:「恐らく、必然でしょうね」
 :―恐る恐るナナが2人に話しかける―
ナナ:「あ、あの~」
オンブル:「なに?」
静:「何ですか?」
ナナ:「お2人はご兄弟なのですか?」
オンブル:「・・・・」
静:「・・・・」
オンブル:「ぷっ、はははははは!!」
オンブル:「あー面白い!!キミ、面白いこと言うね!」
オンブル:「僕と静が兄弟?そんな訳ないじゃん」
ナナ:「でも、仲が良さそうに見えたので・・・・」
静:「ただの客と店主ですよ」
ナナ:「そうですか・・・・」
静:「そういえば、貴方の名前がまだでしたね。そうですねえ、うーん」
オンブル:「それじゃあさ、『ナナ』は?名前が無いからナナ!」
静:「そうですね、簡単な名前ですし、記憶が戻るまで貴方の名前は『ナナ』です」
ナナ:「私はナナ・・・・はい」
オンブル:「この子、記憶無いの?」
静:「そうらしいですよ」
オンブル:「へえー」
静:「そして、記憶が戻るまでの間はアンティークのアルバイトです」
ナナ:「はい、よろしくお願いします(深々と頭を下げる)」
ナナ:「あの、しずかさん?とお呼びすればよろしいのでしょうか?」
静:「ええ、その呼び方でよろしいですよ」
ナナ:「あの、もう一つお聞きしたいのですが、ここは何処ですか?」
静:「ここは・・・・」
オンブル:「(被せて)アンティークっていう喫茶店だよ!あとここにはね、ルールがあってね・・・・」
静:「(被せて)オンブル、そこから先は私が説明しますよ」
オンブル:「はーい」
 :―オンブルは頬を膨らませてふてくされている―
ナナ:「ルールですか?」
静:「ええ、この店にはルールがあります」
静:「(小声で)今日2度目の説明は面倒ですね・・・・」
オンブル:「静、何か言った?」
静:「(咳払い)いいえ。それでは・・・・」
 :
静:「アンティークのルール
静:1、入店の可否は店主が決める
静:2、店内での殺傷を禁ずる
静:3、店のルールは絶対
静:4、店内で起きたことは他言を禁ずる
静:5、代金はその罪の一部を戴くこと」
ナナ:「ということは、私はルール1に反しているということですか?」
静:「ええ、そういうことです」
オンブル:「だからナナはイレギュラーなの」
オンブル:「ここにアルバイトって初めてじゃない?」
静:「ええ、そうですね。必要が無かったので」
静:「ではナナ、先ずはその、粗大ごみと判別がつかない容姿を何とかしましょう。オンブル、シャワールームを教えてあげてください。私はナナの服を買ってきます」
オンブル:「はーい」
ナナ:「オンブルさん、よろしくお願いします」
オンブル:「それじゃあナナ、こっちに来て」
ナナ:「はい」
 :―バックルームを歩く2人―
オンブル:「こっちがスタッフルームでこっちが倉庫、でこっちが・・・・」
ナナ:「あの、オンブルさんはお客様なのですよね」
オンブル:「そうだよー」
ナナ:「何故、こんなに詳しくお店を知っているのでしょうか」
オンブル:「んー、たまにここに住んでるからかな」
ナナ:「住んでる?」
オンブル:「ボク、色んな国に行くこと多いからお家無いの。それで、おせっかいの静がここに仮住まい?させてくれてる」
ナナ:「そうなんですね」
 :―ナナが震えている―
オンブル:「ナナ、大丈夫?すごく震えてる。怖い?」
ナナ:「・・・・はい」
オンブル:「そうだよね。今すごく泣きそうな顔してる」
 :―シャワールームの前に到着する―
オンブル:「はい、ここがシャワールーム」
オンブル:「あのねナナ、ボクのこと信じられないと思うけど聞いて。静は優しい人で怖くない人なの。いきなり知らない場所に来て、何も分からなくて怖いと思うけど、何かあったら静を頼って」
オンブル:「それじゃあ、いっぱい泣いてきれいにしておいで」
 :
 :―ナナ、シャワールーム―
ナナ:「何でこうなっちゃったのかな。・・・・あ・ああ・・・・うわあああああああああああああああ!!(泣き叫んでいる。声にならない感じで叫んでも可)」
ナナ:「そりゃ怖いよ。自分のこと分からないし、いきなり知らない場所に居るし、粗大ごみって言われるし。もう嫌だよ・・・・」
ナナ:「何で私は何にも分からないのかな・・・・」
ナナ:「もう何か考えるの疲れた。今日は、考えるの止めよう」
 :―シャワールームの外から静の声―
静:「こちらに着替え置いておきますよ」
 :―静フロアに戻る―
 :
オンブル:「静が店内でそれ吸ってるの珍しいね。それ、何て名前だっけ?」
静:「キセルですよ。たまには使ってやらないとですからね」
オンブル:「キセルねー」
静:「あと、今日はもうお客様は来ませんよ」
オンブル:「なんで?」
静:「私が今日はもう誰も入店させないと決めたからですよ」
オンブル:「そーゆーことね」
オンブル:「そういえば静、甘いコーヒーまだ飲んでない!」
静:「そうでしたね。今から淹れますよ」
オンブル:「わーい!ありがと!」
オンブル:「今日はミルクもいっぱい入れてね!」
静:「はいはい」
オンブル:「ん?連絡?」
オンブル:「ふーん。次はこれなんだ」
静:「お待たせしました」
オンブル:「ありがと!静!」
オンブル:「やっぱり静のコーヒーが一番おいしい」
 :―オンブル、コーヒー飲み終わる―
オンブル:「おいしかった!ありがとう、静!」
静:「どういたしまして」
オンブル:「あ、ナナ戻ってきた!」
オンブル:「おかえり!ナナ!」
ナナ:「あの、シャワーと着替えまでありがとうございます・・・・」
静:「やっと人間に見えますね」
オンブル:「静、それ失礼って言うんだよ!ナナ、かわいいじゃん!」
オンブル:「少しは落ち着いたみたいだね!震えが止まってる(微笑む)」
ナナ:「オンブルさん、ありがとうございました(深々と頭を下げる)」
オンブル:「ナナ、ぎゅー」
ナナ:「え?あの、オンブルさん?」
オンブル:「ぎゅーってハグするとね、ボク安心するんだ。だから、ナナにも安心のおすそわけ」
ナナ:「あ、ありがとう、ございます・・・・」
静:「それはそうと2人とも、晩御飯にしましょうか。今日はもう誰も来ないので」
オンブル:「今日のご飯は何?静」
静:「今日は中国式のお粥ですよ」
静:「具材は好きなものを選べるようにしてあります」
オンブル:「それ!美味しそう!!」
オンブル:「でも辞めとく。またどーせ代金取るんでしょ?」
静:「いいえオンブル、今回は特別に代金は取りません。ナナのこと、ありがとうございます」
オンブル:「それならオーケー!」
オンブル:「ナナもはやく椅子に座って!」
ナナ:「はい。あの静さん、何かお手伝いできることはありますか?」
ナナ:「えっと、私はここのバイトなので・・・・」
静:「今日は気持ちだけで充分ですよ。明日から働いてください(ニコッ)」
ナナ:「でも・・・・」
静:「それでは、具材をテーブルまで運んでいただけますか?」
ナナ:「はい!」
静:「それでは準備が整いましたね」
オンブル:「ボクあれ言いたい!!」
ナナ:「あれ?」
静:「では、お願いします」
オンブル:「それじゃあいくよーー」
オンブル:「いただきます!!」
静:「いただきます」
ナナ:「い、いただきます」
 :
 :―食べ終わる―
オンブル:「ごちそうさまでした!」
ナナ:「ごちそうさまでした。あの、すごく美味しかったです」
静:「それはどうも(少し嬉しそう)」
静:「ナナ、今日はもう疲れたでしょう。スタッフルームの奥に仮眠室があるので、そこで休みなさい」
ナナ:「何から何までありがとうございます。明日から、よろしくお願いします」
静:「ええ、明日からよろしくお願いしますね」
 :―ナナ、仮眠室へ行く―
 :
オンブル:「静、ご飯ありがと。あと、また仕事行ってくる。ボスから連絡来た。早くて1か月くらいで終わりそう」
静:「そうですか・・・・」
静:「オンブル、いってらっしゃい。あと、必ず生きて帰って来なさい。私との約束です」
オンブル:「約束・・・・うん、ありがと」
 :―オンブルの表情が消える―
オンブル:「静・・・・それじゃあ、またね」
オンブル:「さあ、楽しい時間の始まりだ」
 :―オンブル、ピエロの面を着ける―
静:「ええ、また。オンブル」
 :―静、キセルを吸う―
静:「アンティークのルールとキセル、それが私の罪。ナナ、貴方はこの罪から私を開放してくれるのでしょうか?」
 : 
 :―続く―

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