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ひとりぼっちの狼くん。

狼くん。
狼くんは、いつも一人。

「ぼくは、一人で生きていく。」
これが僕はこうやって生きていかないといけない。
そうだと心に言い聞かせ、毎日一人で狩りをし、ご飯をたべ、寝る。

いつも周りから煙たがられて、いつも一人ぼっち。

でも、小さな時はちがったんだ。
お友達はたくさんいた。でも、みんなはいなくなった。
いつのまにか怖がられるようになり、
少し近寄っても攻撃されたり、警戒されたり。

そうしているうちに、狼くんはだれにも自分から誰にも近寄っていかなくなってしまった。
そう、怖くなってしまった。
ぼくは、そういう運命だと思ってしまった。

小さなころは、寂しい気持ちなど素直な気持ちに向き合っていた狼くんは
いつのまにかそんな自分の心の声も分からなくなってしまったのだ。



そして、毎日生活をしている、狼くん。
あきらめちゃったというか、そういうもんだと思ってしまった。
運命だと思ってしまった。



狼くん。
一人で寂しいことを紛らわしているうちに、その気持ちすら忘れてしまった。

そんな狼くんの物語をすこしずつ少しずつ書いていこうかと思う。

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