2019年7月度 ヘビーローテーション曲

家で母親に命令されるたびに「〇〇、動きます」って言ってたら家族から解雇されそうになったのがこのワタクシなのですが、新しいシリーズものを書いてみようかなと思いました。

 今年の1月から5月まで、アメーバブログにて5カ月分の「振り返りシリーズ」なるものを書いていたのですが、さすがにめんどくさくなりました。そこで、そのシリーズ内で好評を博していた(?)[要出典],、その月よく聴いていた音楽を紹介する「今月のヘビーローテーション」のコーナーを、独立させようと思います。とんねるずのみなさんのおかげでしたから細かすぎて伝わらないシリーズが特番化したような感じですね。ぶっちゃけ、このコーナー書く時が一番気合入ってたので。どんな感じかわかんない人は、振り返りシリーズを読んでみてください、では。
さらっと、どんなコーナーかを。

基本的に曲は年代を問いません、かなり前に発表された曲でも私がハマったのならばそれは今月のヘビーローテーションです。その曲についてちょっと感想とか見解を述べたり述べなかったりするやつです。



①POSE/odol (眺め/POSE - single 2019/06/19


odolですね、ギターの早川さんが脱退するということで、現在の6人体制をぜひ一目と思い参戦したのが7月5日と6日にわたって兵庫県の六甲山で開催された「ROKKO SUN MUSIC」。odolは2日目に出演。とはいっても彼らを初めて目にしたわけではないんですよね、去年の3月に梅田シャングリラで開催されたodol主催のライブ「O/g」でも既に彼らのライブを見ているが、そのときはどうも自分にはハマらなかった。が、独特の世界観を持つバンドだということはそれとなく認識していた。

 さてライブ当日は梅雨真っ盛りにも関わらず見事に晴れ。青空の下で聴くodolのメランコリックな音楽は幾分ミスマッチだったような気もするが、ボーカルのミゾベさんの声は、晴れにも雨にも室内にも野外にも似合う気がする。shazamでなんの曲か調べながら聴いていたところ、ビビッときたのがこの曲だった。

 イントロから感情を煽るようなピアノですでにくぎ付けだった。歌詞はわからなかったが、曲調的には暗い感じ、歌詞もそこまで明るいものじゃないな、そう思いながら聴き惚れていた。家に帰ってから歌詞を見ながら何度もリピートするうち、曲の全体像を掴めてきたような気がする。

 世の中に対する漠然とした不安や焦燥、自分一人がどうこうしたって世界は何も変わらないけど、世界はゆるやかに変化していっている、みんなそれに気づいているけど気づかないフリをしている、そして自分も。みたいな感じかな、中二病まっさかりの思想を高度な表現にした感じやん!と思っちゃうが、odolのメロディーと声に乗せると、それが切なさや悲しさを含んだ悲哀に満ちた曲になっている。

 なんかこう、人とか建物に囲まれた開放的だけど閉塞的な場所で聴いてみると雰囲気出るよ。ちなみにTwitterでこの曲について呟くとボーカルの方からリプが飛んでくるよ、とてもいい人だよ。

 

②サノバ・ビッチェ/モーモールルギャバン (僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ 2012/03/21)


ここに来てようやくハマったのがモールル。最近気持ち悪い(褒め言葉)スリーピースバンドにハマっていたので、その流れで聴いてました。

バンド構成が気持ち悪い!ドラムボーカルにキーボード女性ボーカルにベース。常軌を逸しすぎて好き。ドラムのハイハット異常に刻むとこも好き。キーボードのエグい音作りも好き。それが調和してるのがイイネ。

この曲もイントロで心を掴まれた。キーボードとは思えないゴリッゴリのサウンド、ゲームのバグ画面で出る音みたいだ。歌詞はよくわかんないけど、曲を通しての暗めの中にある明るさみたいな雰囲気は大いに好き。イントロで惹かれたけど、なんだかんだ気持ち悪いベースラインとハイハットをずっと聴いてたりする。

この前、BAYCAMP KOBEで初めてお目にかかりました。本当にパンツ一丁でドラムぶっ叩いてて笑いました。生とは思えないほどの音圧とクオリティ、圧倒されました。キーボードのユコさんが可愛い。京都には変態バンドがいっぱいいる。

③漂流劇団/ズーカラデル (夢が醒めたら 2018/11/21)

泥臭いというか、正統派というか、真っ直ぐというか、そういう音楽がどうにも受け入れ難い人間だ私は。なんでかっていうと、そんなに真っ直ぐで泥臭い人間じゃないから、全部馬鹿らしく聞こえてしまう。そんなこともあってあんまり進んで聴くことはないのだが、ズーカラデルは一味違った。

「あなたを笑わせたいのだ」っていうサビの歌詞。何故かここにすごい感動してしまって、気がついたらずっと聴いている。嫌味がないシンプルなサウンドなのもいいね。

④シカゴ/クラムボン (クラムボン・ベスト 2003/07/24)

 クラムボンこの前初めて見たんですよ、この前っても3月の話なんですけど。3人だったことにすっげぇ驚きました。いろんな楽器陣でオーケストラみたいな布陣かと思ってたんですけど、まさかの最小構成でしたね。かなりベテランのバンドだとは聞いてて、お友達が口々に「イイ」「良い」というので、ライブの時聴いて一番印象に残ったこの曲を。

 なんでシカゴなんですかね、調べてみたけどあんまりこれって答えはなかった。でもなんかシカゴっぽいのはスゴイ、私シカゴ行ったことないんですけど。不思議な歌詞ですよね、まっくろなアイツとまっしろなアイツって何なんでしょう初代プリキュア?でもちょっと怖さもある、最後の「もどらないから」がちょっと不気味。

 意外とベースがゴリゴリしてて、鍵盤とベースで引っ張ってく感じがイイ。ロックて感じの音楽でもないしどちらかというとchillめの音楽なのに、イイ感じに調和してて、世界観を上手に作ってるなぁって思いました。もう16年前の曲なんだなぁ。

⑤Remember summer days/杏里 (Timely! 1983/12/5)

 少し前、VaporwaveやFutureFunkという音楽ジャンルに傾倒していた。音楽やBGMなど既存曲をピッチを少しいじったりして全く違った雰囲気にする手法である。Vapor(蒸気)と表すように、ちょっと気だるげで独特な、さながら蒸気に包まれるような不思議な音楽になる。また、そのサンプリングに使用される曲というのが、日本で80年代から90年代にかけて発売された、当時の意味でのシティポップや、歌謡曲といったジャンルが多い。例として、竹内まりやや山下達郎など、杏里もそのうちのひとりだ。

 キャッツアイの人だと言うのは知っていたがほかの曲はあまり知らなかったので、いい機会だと思い聴いてみたのだけど、80年代音楽独特の懐かしさというか安っぽさがあって好き。安っぽさつっても悪い意味じゃなくて、なんかこう良い意味でのチープさというか。

 なんせ自分が生まれていない時代の音楽ってのは不思議な魅力がある。その当時の世相とかいろいろ想像しちゃうからかな。昔のひとは夏をどうやって過ごしてたのかなぁって。リメンバーサマーデイズ。

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