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2021年は実りの多い年だった

#2021年の出会い  というコンテストがあり、私にぴったりだと思ったので、今年を振り返って書きます。

 私は、高専1年生です。今年の2月に受検して、受かったので(普通校は受けませんでした)今、高専に通うことができています。

 2021年の最初の出会いは、高専です。本当にいい学校だと思っています。

 でも、もうすぐこの学校とはお別れします。嫌だからではなくて、私の、場面緘黙症という症状が、私が高専で勉強するのを邪魔してきたからです。

 高専を受検したのは、私が大の理科好きだからです。それは今でも変わっていません。でも、受検してからは、高専に行く理由は違うものに変わっていました。

 それは、遠くの学校(60キロ離れています)で誰も知らない子ばかりのところに行けば、緘黙が治るのではないかということです。受検日に、案内の先生に何科なのか聞かれて、答えることができたので、その希望が膨らんでいました。

 実際、入学者説明会で自分の名前を何回も言えたし、治るんじゃないかと小さく期待していました。

 それが、入学式の日に、「隣の子に軽く自己紹介してみましょう」という時間があって、いきなりだったのでできませんでした。それからは、もう学校では話せなくなってしまいました。

 でも、そのおかげで、たくさんの先生に出会うことができました。普通に生活していたら出会えないような、授業担当以外の先生や他の学年、科の先生ともたくさん話したし、授業担当の先生とも、みんなよりたくさん話しました。

 2021年の次の出会いは、高専の先生です。

 そして今、私が大きく変わっています。そう、喋れるようになってきたのです。

 それは、これも普通に生活していたら出会えていなかった、違う科の先生が提案してくれた、リコーダーのおかげです。

 中3の3月(これも今年です)に、2人の先生にさようならと言うことができていて、高専に入っても練習していました。そして高専を辞めるときにみんなに伝えたいことを書いた作文も、合わせて練習するようになってから、提案があったのです。

 リコーダーは、こうかはばつぐんでした。自分から音を出すことに慣れて声も簡単に出てきたのです。

 そこから、初めて声を聞いてもらう先生にもたくさん挨拶に行ったり、作文を少しずつ読んだりしました。それで私も自信がつきました。

 先週、作文が全部読めて、質問に筆談ノートを使わずに答えられて、すごく成長しました。

 そして2021年も、あと少しというときに、1つだけ挑戦を残していました。

 それは、12月29日(今日)の部活でみんなに、おはようと言うことです。

 結果は成功でした。先輩にその旨を伝えたら、1人ずつ部室の外に出してくれて、10人ぐらいいたので10回ぐらい言いました。

 と、いうことで、2021年はとても成長したし、後悔はしなかった年でした。高専も、もう辞めてしまいますが、入って後悔したとは1ミリも思っていません。

 長くなりましたが、これが私の2021年の出会いです。ありがとうございました。

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