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場面緘黙症について④

 私は学校で、一言も声が出ません。

 最近は、担任の先生に、「さようなら」と言えるまでになりましたが、まだそれも3分の1の確率です。友達とは、筆談で雑談すらしたことがありません。でも友達は優しい子がたくさんいるので、教室に入るときに背中を押してくれたり、手を引いてくれたりします。

 なのに、私を教室に入れると、「終わった終わった」という感じですぐに自分の席に戻って行ってしまいます。私は患者さんだと思われているみたいです。だから教室に入るのが怖いのです。

 こんな感じなので、授業はほとんど受けられませんでした。書きながら、落ち込んでしまうほどです。

 でもなぜ学校には行っているのかというと、高専には、先生ごとに研究室が1つあって、担任の先生や教科の先生が私を入れてくれるからです。そこではクイズを出したり、雑談したりして、とても楽しい時間を過ごせます。

 だから、学校に着いたら教室に荷物を置いてすぐに先生の研究室に向かいます。その方が、教室にいるよりはるかに楽しいんです(決して友達が悪いわけではありません)。

 最近は、2年生の倫理の先生のところによく行きます。私は1年生なので、その先生との出会いも普通ではありませんでした。でも、その先生に1回だけ、さようならを言えたこともあります。

 さようならを言うときの気持ちは、また次回書きます。 
 最後までありがとうございました。

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