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スクーリング報告

 まず、あっという間の5日間でした。全体を通してとても楽しかったです。できたら1日ずつ、詳細を書きたいところですが、個人情報でいっぱいになってしまいそうなので、あったことを順番に書いていきます。

 1日目はほぼ移動でした。最後に1時間だけ、クラスで顔合わせがあっただけです。食堂で、担任の先生にクイズを出しました。

 2日目は、午前中にたくさんクラスの子と関わって、私が言えなかったり動けなかったりしても、その都度みんなが助けてくれて、自分だけ自分を受け入れられないと悲しくなって泣いてしまいました。教室の外で休憩していたら、生物の先生が来て、「俺もここにきた最初の頃は、みんなフレンドリーで自分は合わないと思って閉じてた」と教えてくれて、自分だけじゃないんだと元気になりました。そこで、私の抱えている場面緘黙症についてクラスで話したいと伝えられて、担任の先生が午後に伝える時間をくれました。

 緊張して覚えていませんが、ノートに最初の一文だけ、これだけは言いたいということを書いています。「私は、今はこうして話せますが、1年前まで13年ぐらい、家族以外の人と全く話せませんでした。」これはちゃんと言って、「だから会話の経験がないというか、場面緘黙症っていうんですけど、」とも言って、座っているのに膝が震えながらも、最後まで1人で言い切りました。拍手と同時に、隣に座っていた子が、「伝えてくれてありがとう!」と言ってくれて嬉しかったし、あとで担任の先生に、「言うって決めたとき、俺から言おうか?って提案したけど、(私)が自分から言うって決めてくれてよかった。あれは自分で言ってこそ、みんなに伝わったと思うよ。」と言われて、自分で言えてよかったなと思いました。

 3日目は校外学習でした。いろんな場所に行って、担任の先生の声が高専の実験の先生にめっちゃ似ていたので、電話したときの「はい、◯◯です」と言ってもらって、あとは1人友達ができたので、その子と夜の自由時間に会う約束も自分からできて、うまく行っていたのに、夜にしんどくなって授業に出られなかったから、約束したのに守れませんでした。

 翌朝、その子に「昨日はごめんね」ということと、「今日でもいい?」ということを書いて渡して、朝の自由時間に担任の先生に手紙も書きました。そのときに頭に流れていたのが、米津玄師の「vivi」という曲で、お別れにぴったりだったので歌詞も書きました。渡す前に、動画で「はい、◯◯です」という声も録音させてもらって、とうとうお別れか、と悲しくなりました。実は2日目から、帰りたくなかったです。

 最後にクラスの時間があって、改めてクラスの子に「自分のことを話してくれて嬉しかった」と言ってもらえたり、普通に喋れるようになっていたりして、成長したと思えたし嬉しかったです。担任の先生は、「いい曲だね、これからヘビーローテーションする」と言っていました。最後に担任の先生と話して「言うのが最難関な言葉だけど…お世話になりました。ありがとうございました。」と言って、「(私)の担任になれてよかったよ」と言ってもらったけど、人が多かったので泣けませんでした。

 最終日は、忙しくて誰ともゆっくり話せませんでした。でも、最後まで担任の先生が傍にいてくれて、絶対来年もまた来ようと思いました。

 最初にも書いたけど、楽しかったし、あっという間でした。でも疲れていたようで、今日は正午まで寝ていました。たくさんの先生にお世話になって、いつものキャンパスでは大人は冷たいなって思っていたけど、5日間だけでも、あの場所はあったかいなって思いました。本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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