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場面緘黙症について⑦
場面緘黙症を抱えている人には、緘黙が出る場面で「緘動」という症状が出ることがあります。緘動とは、簡単に説明すると、動くことができない状態のことです。
緊張が最大限に高まると、私も動けなくなります。動きたくなくて動かないのではありません。頭の中は、すごい速さで考えが渦巻いています。コンピューターがフリーズするようなものです。
喋れないのに加え、動けないとなると何も意思が伝わりません。もし、周りに場面緘黙症の人がいて、動けなくなっていたら、少し1人になれるところに連れて行ってあげてください。動かないでいることは、体に負担がすごくかかります。肩や腰が痛くなります。
だから、少し1人になれたら、体を伸ばしたいです。私は学校では、1人になりたいときにトイレに行って、背伸びをします。この時間が、私にとってはとても大切な時間です。
緘動のしんどいところは、うなずいたり、筆談をしたりして意思表示ができないところです。もともと、よく考えてから動く場面緘黙症の人の特徴があるのに、動けなくなって、動くタイミングを失ってしまえば、1時間でも2時間でもそこで動けないままです。少しだけ、手をとって動くように促してください。
今回は、緘動について紹介しました。久しぶりにこのマガジンを更新します。よろしくお願いします。
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