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あの秋とスクールデイズMVが好きだってだけの話なんだけどね


そう、ただそれだけが言いたいnote。


ありがたいことにおいしくるメロンパンに関する記事のマガジンをフォローしてくださっている方がいるのに、最近あまりかけていないことをもどかしく思っていました。


季節外れだなんてレベルじゃないのだけれど、せっかくだから今回は私がいちばんだいすきなMVについて、ただただ話していくだけのnoteにします。


今回の楽曲は「あの秋とスクールデイズ」


https://youtu.be/71narokpy1I



私この楽曲のMVがめちゃくちゃ好きで(もちろん曲もだいすきですが)、ああ本当に本当にこの曲が愛されて作られてんだなって思えるんですよね。



1.イントロ開始前の爆破力



いやまず言わずもがなでしょ。まぁ言っちゃうんですけど。

まるで秋空の下体育祭の練習をしていたら、ふと快晴を飛行機やヘリコプターが横切ったような。


三人にゆっくりとズームされていく中で聞こえる街の雑音、あの瞬間ひとつで私たちはもう「あの秋」に居てしまっているんです。


どのような意図があったものであれ、あの最初の数秒でその場に持ってかれちゃうような、あの瞬間がだいっすきです。


そしてなんつってもナカシマさん口パクの『あの秋とスクールデイズ』。


あ~~~~~~~すき~~~~~~~!
なんちゅうパフォーマンスなの!!!!!


間髪いれずに始まるイントロも、「待ってる間なんて与えねぇけど???」って感じがしてド・ド・ド・良いです。まってくれ。俺を置いていかないでくれ。



2.切り替わりのタイミングの独特さ


あの秋とスクールデイズのMVではたくさんの短い動画が細切れになって切り替わっていくのが特徴的。


個人的に、その切り替わりのタイミングが何回観たって掴めないところも中毒性のひとつなのかな〜なんて思います。


おいしくるのMVってものによるかもしれないですが、「あの秋とスクールデイズ」のようにたくさんのムービーをどんどん切り替えて作られるMVが全体として印象的ですよね。あれそんなことない?


歌詞の息継ぎやメロディーのテンポに合わせてリズムよく切り替わっていくのではなくて、「あの秋とスクールデイズ」もなんだか独特なタイミングでひとつひとつのムービーが移り変わっていくんです。


ちゃんと音ハメされてる部分もあるんですよ、
例えばイントロから歌詞へ入る冒頭部分は、峯岸さんの前を通過する電車のタイミングとメロディーが合っていますし気持ちよささえ感じます。


でもサビに入るまでの間で切り替わりを意識してみると、
「ここで?」「あ、その長さまで引っ張るんだ?」
みたいなタイミングが私の中でちらほらあるんですよね。


大まかな部分は全体のテンポに合わせつつも、細かい背景のムービーなんかはあまりテンポを意識した切り替わりではないように感じます。


決してこちらにMVの進み方を握らせることなく、畳みかけるように進む…そんな印象です。


息継ぎがうまくできない子どものように。

このMVは進みだしたらだれも途中でなんか止められない、そんな独特さを感じて好きです。



3.散りばめられた「あの秋」


先述したように「あの秋とスクールデイズ」には多くの短いムービーが差し込まれているのですが、私はそのひとつひとつがだいすきでだいすきで堪らないんです。


古い教室のかび臭さ、あるいはスッと通った秋晴れの町、あるいは薄寒い夕暮れのそよ風、あるいは…


誰もが記憶の奥にもっている「あの秋」が、このMVにはたくさん詰め込まれているんですよね。


ひとつひとつがあの日の私達にとっての「日常」で、「当たり前」で、でももう二度と帰ってこない寂しさもある「あの秋」。


タイトルに「あの」とついているところも、どこか他人事のような、遠いものを見るような印象を受けます。


そんな遠く懐かしく寂しい「あの秋」が、こんなにもたくさんMVの中にちりばめられている…そう思うと、その1ページ1ページが愛おしく感じます。



しかもすごいなぁと感じるところが、「秋っぽさ」を感じるムービーの少なさなんですよね。


ひとつも秋っぽいシーンがないのに、切り抜かれたものたちを見ると「ああ、これあの秋の空気だ」と思えるんです。これってめちゃすごくないか?


みなさんはどの秋の1コマがお好きですか?💭


4.俺が1番好きなシーン


私がこのMVで一番好きなところ、それはなんと言っても1:24~のこのシーン。


冷たい香り秋桜の道は続く
嗚呼 情けないな 情けないな


フェンスに引っかかった袖と、あの子がふいに掴んでくれた袖。


その二つを連想させて演出するなんて…もうっ、あ、好、好き^^


制服を着た女の子に袖を掴まれた記憶、あれはどの場所での記憶なんでしょうね。


たくさん細い柱?があって、右奥に青と黄色の何かがあって…屋外という感じも、屋内という感じもする。どこなんだろう。どっかのベランダ?


女の子にいつか袖を掴まれた記憶、
もう奥底にあったあの日の1ページを、
無感情に腕を引き止めるフェンスによって強引に記憶を指でなぞってしまったのだろうかなんて思います。

だってあまりいい思い出し方じゃない感じしませんか?

どこかフラッシュバックに近いような気さえします。


また2:28の地点、ノートに同じ沿線で袖を引っ張る女の子が描かれているシーンあるじゃないですか?


と思いきやそれは「僕」の「偶像」で。

その約10秒後のカットには、同じ沿線をひとりで歩く女の子の姿。



2:28の地点では、結果的に後から「僕」が描き加えられていたみたいです。筆致違いますもんね。


あんまり恋愛の方へ持っていきたくはないのですが、「僕」から女の子へ向けて、ある種の執着のようなものが感じられます。



ここで歌詞を見て欲しいんですけど、2番の

「部活帰り カーディガンの袖 教室の窓影二つ」


ここだけなんだか不自然に繰り返されています。

一回目は
「部活帰り カーディガンの袖 教室の窓影二つ
最後のチャイム 自販機前たむろ 肌寒い秋の夕暮れ」。


二回目は
「部活帰り カーディガンの袖 教室の窓影二つ
静かな空 冷たい香り 秋桜の道は続く」。



部活帰り、自販機前にいつもの友人達とたむろしている時、ふと見上げた教室の窓にあったのは見慣れたあの子の影と、もうひとつ…

私にはいつもそんな景色が脳裏に浮かぶんです。


「部活帰り カーディガンの袖 教室の窓影二つ」、
この出来事を繰り返すことでショッキングさというか切なさというか、そういう嫌に寂しい感情が重くのしかかる感じがします。



邪推にはなりますが「執着」なのか「羨望」なのか、あるいはなんだったのか、
でも一種のそういった気持ちがこの影の持ち主へ向けられているように尚のこと思います。

だからこそ帰り道、女の子に袖を掴まれた記憶が「フラッシュバック」したんじゃないだろうか、と。


無感情な錆び付いたフェンスによって、今、思い出すに苦しい記憶が強引に引っ張り出されたんじゃないだろうか、と。


このシーン、連想のうまさも単純にだいすきなんですが、そうやって歌詞の切なさや苦しさとリンクさせて観るとまた違った気持ちになります。





5.意味があるようでないようで、なMV


ただただこちらへ「あの秋」の情景を畳み掛けてくる「あの秋とスクールデイズ」のMV。

変にストーリーを掻き立てるようなものではなく、「あの秋」の空気をもう一度思い出させてくれる、そんな切なく冷たく懐かしいこのMVが私はだいすきです。



駄文オブ駄文ですが、ひとつでも共感して頂けたら幸いです〜!
今回はこの辺りで。では🍁

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