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あいどんわなだい-10年越しに北山宏光に落ちた人の話-

わたしは本当に分かりやすいオタクをしていると思っているけれど、何が怖いって、直感が囁くまでは、好きになる「その人」に気づきもしないことだ。だから、ある日突然、底抜け沼に、あっ、って瞬間に落ちる。え?ロンハーの落とし穴ドッキリ?くらい嵌る。
近日中に起きて、呪いのように解けなくなってるのが、そう、Kis-My-Ft2の北山宏光さんだ。

11年前、ぶっちゃけると、「今更ローラーかよ…」と思いながら、「この星のチャンピオンとは…」と感じながら、遅咲きのデビューをMステか何かで見ていた。
その時は、昔MYOJOで見た事のある人達(特に玉ちゃんやガヤさんやニカちゃん)だなあ、くらいにしか本当の本当に興味がなかった。まして、北山さんになんて、目もくれない状態だった。(冷静に考えてここから今では毎日彼のソロ曲聴いて過ごすくらいに気持ちが育ったの、ある意味凄いし、ちょっと自分が気持ち悪い勢い…)
究極を言ってしまえば、きっとわたしはキスマイのことを好きになれない、と、10年間思っていた。

そんなわたしが北山さんに落ちたのは何だったのだろう?
思い返しながら推し語りしたいと思う。

恐怖を覚えた表情

元々わたしがキスマイに再び興味を出したのは、他ならぬ、最推し自軍のSnowManの存在だ。
彼らは6人時代、長くキスマイのバックを担当していたので、その当時の円盤を持っていた友人に薦めてもらったり、鑑賞会をするうち、何故か1枚もCDがないキスマイのライブBlu-rayだけが増えていた。
そこでキスマイがそこまで遠くなく、かつ、毛嫌いをする程のグループでなくなった時。
ふと見たのが2022年3月に放送されたキスマイ特集のRIDE ON TIMEだ。
それも、たまたま友人が通話中に見ると言うので、じゃあBGM的に流そうかな、的な、かっる〜い、うっす〜い動機だった。
わたしが見たのは忘れもしない、3月4日の初回。
北山さんが主演のドラマ『ただ、離婚してないだけ』の主題歌『Fear』のMV制作の舞台裏を流していた映像を見た瞬間、霹靂が体を巡った。

な、な、なに、そのすっっっっっっっごい甘美な表情!??!?????!!!!!

とても好きな表情だった。薄く目を閉じ、二重線がくっきり浮き出て、虚ろげに前に視線を構え、それでも絵になる、セクシーかつ、"""癖"""に刺さる表情(かお)。
我が担当、佐久間大介さんもよくやる表情だけど、佐久間さんとは違う「色気」と「悲哀(悲壮)感」がとんでもなかったのだ。
…ここまで書いておいて、誤解なきよう言っておきたいのだが、テレビで実際のMVが流れたわけでは無く、あくまで撮影中の北山さんを違うアングルで撮影している映像が5秒ほど流れただけである。(稀に見る気持ち悪い注釈)
ここでわたしはポツリ、「え、今の北山の表情何?好き」と言ってしまった。返された言葉は「あ〜…うん、北山宏光の沼は深いよ」だった。

後日、というか、そこから1週間くらい、わたしは苦悩した。
あの日、あの瞬間的に見た5秒ほどの彼の表情が忘れられなかったからだ。
それでもずっと興味が無い・持てないと反発して(?)いたグループに、ころっと気を奪われている自分が悔しくて、YouTubeにある例のMVを見ようか、見まいかで悩んでいた。(他のことで悩めよ)

まあ、結論として見た。そして、ケータイをぶん投げてしまうほど""刺さって""しまった。
「この表情、やっぱり好きだ、この人何?」と、思った。

「キラキラ」が備わって生きる男

そこからは早かった。何せ、座右の銘のひとつとして「鉄は熱いうちに打て」があるわたしだ。
まずは音源とライブ映像の見直しと新たなる発掘だ!
と言わんばかりに作品をかき集めた。
現時点でも全てを集めた訳では無いが、いつの間にか棚の1/3くらいはキスマイ作品があるようになった。
(余談だが、デビュー後の年数も年数だが、彼らもエイベックス(現:MENT RECORDING)所属なので、楽曲数が半端ない)(この話はまた別の記事で)

そこで、わたしはある事に気づく。
「あれ?北山さんって、めちゃくちゃ「陽」の者じゃない…?」
めちゃくちゃ広義的な使い方をしていて申し訳ないが、ここで言いたい「陽」とは、常に中心で輝いている人、ということだ。
デビュー当時から所謂、「センター3人組」の1人で、歌割りが有り得ないほど多く、なんなら藤北コンビでのユニ曲もあるほどのメインボーカルぶり。
これだけでもアイドルとしては目立って仕方ないけど、加えて、英語も堪能、クリエイターとしても才能を発揮、演技力も高く、ボイスパーカッションの技術も習得し、
何より、ハチャメチャに高いコミュニケーション能力でジャニーズ(というか芸能界入り)を果たしていることを知ったわたしは

もうこの人バケモンじゃん……………

としか思えなかった。
勿論、そこには想像に及べないほどの努力や何やらがあるだろうことは、わたしもわかる。
しかし、あまりに、サラッとこなしてしまっているように見えてしまう、そのスマートさ。
わたしはそういう種類の人間がとても、それはもうとても好きなので、
順調に体は沼に浸かっていた。

その時に見たのが、『LIVE TOUR 2019 FREE HUGS!』だった。

時間指定が出来ているか不安なので、もし出来ていなかったら1:30:20辺りから見て欲しい(というかチャプターで飛べる)のだが、北山さんのソロ曲のライブ映像である。
そもそも、疫病禍中の企画としてYouTubeでほぼ本編フルサイズのライブ映像を解禁してるのが未だ残っているのが恐ろしい話…ではあるが恩恵は有難く受け取ろう!

このライブでは各メンバーのソロ曲披露の時間が設けられている。それぞれがそれぞれのアプローチで曲をパフォーマンスするが、
北山さんの恐ろしいところは、
マジで装置も演出もバックのJrも無い ことだ。
身1つと、まあ装置を挙げるなら、光るマイクコードとムビステと照明くらい。
なんだその潔さと度胸。
言っておくが、会場は東京ドームである。5万人ほどの人が一気に視線を彼にしか向けられない状態なのだ。
それを難なくこなしてしまうこのアイドル性。というか、目立ちたがり屋男の最終形態とも取れる、状況。をまた、楽しんでいる感じ。

「全世界のキラキラが彼に味方している…!?」

その強さに戦いたのは想像に易いことだと思う。
さらに言うと、そこで歌われているのは、『Baby,もう引き返せない場所まで 深入りしてるみたいだな』から始まる歌詞だ。
「本当に引き返せないんだけど…!?(あなたに)深入りしてるのがなんでわかるの……!??」
という恐ろしさでも、また戦いた。

そして、現場で見た姿。

わたしは本当にタイミングがすごい人間だと常々思うことがあるのだが、これだけ彼に心奪われている時に、なんとキスマイはドームツアーを行うというのだ。
行くしかない、そう思って、即入会していたFCで申し込み、結果当選。ウキウキで現場に行った。ちなみに2日間連続で行った。(めちゃくちゃハマってるじゃん)

初日はスタンドの一塁側で、全体がよく見渡せる席。
個人的にファンサは貰わない方が有難い性格なので、演出とか全体像が見れて良いかも、と思って楽しく見た。
Luv Baisの水演出が生で見れたことや、Fearでしんどい表情の北山さんを実際に見れたこと、I Scream Nightのステップが見れたことなど、収穫は沢山あった。
それだけでも幸せだったのに。

翌日、わたし名義のチケットの日。
当日にならないと席が分からないシステムのドキドキ感はいつになっても慣れない。めくった瞬間、白目を剥いた。
アリーナの前方だったのだ。
どんな辺りだったのかは伏せるが、メンステ・花道一部がくっきり見えるところだった。
いや、待ってくれ。
歴代担当してきた人間のうち、こんな短期間でハマって、こんないい席で見させてくれるなんて、無かったぞ。
わたしは決意した、野鳥に徹すると。
結果、とっても北山宏光の魅力に取り憑かれてしまった。
ライブでの彼は、映像で見るより全然可愛くて、かっこよくて、(物理的に)小さくて、でも、凛々しくて、めちゃくちゃアイドルだった。

ライブの感想を語ると途端に語彙力が死ぬことでお馴染みのわたしなので、折角の良席だった感想がそれか!って感じだが、
ライブ以降、毎日北山さんの歌声を聴いて過ごすようになった。し、自軍の担当でもやっていない推し語り記事をこうして書いているので、それくらいの威力だったことは、申し訳ないが察して欲しい。

まとめ

3500字を超えたので、そろそろ結びとする。
本当は彼のクリエイティブな面のことも書きたいのだが、それはまた別の記事で。
あとこれは書いておきたいことだが(わたしの意思の宣言にもなるので)、
わたしの最担当で一番は別の方です。
北山さんも素敵で、胸を張って担当と言えるプレイヤーだけど、一番は違う…ということだ。
その辺の意思の整理も今度したいな…。

とりあえず、北山宏光という男は、本当に恐ろしく器用で魅力的なアイドルなので、
ぜひ、おすすめしたいけれど、刺さる人には容赦ないので、気をつけて欲しい…
という話でした。

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