見出し画像

おひとりさま紀行@2021九州(佐賀、長崎~福岡)

前回、屋久島で太古の自然と触れ合った私は、その足で長崎へと向かうのでした。普段日本のサラリーマンとして働いている人間では中々できない、「2泊3日+2泊3日」の旅行と相成るわけです。だって有休消化なんだもん。

屋久島でのおもひでは以下に記しましたので併せて見てみてください。


■今回の行程

プレゼンテーション1

4日目
 9:00   新鳥栖駅 レンタカー受取・・・①
 10:30 吉野ケ里遺跡・・・②
 13:00 祐徳稲荷神社・・・③
 15:00 雲仙岳を展望
 16:30 長崎平和祈念公園/原爆資料館・・・④
 18:00 宿に到着
 20:00 スーパー銭湯
5日目
 9:00 軍艦島クルーズ
 11:00 出島
 13:00 大浦天主堂/旧羅典神学校
 17:30 宿に到着・・・⑤
6日目
 10:30 新鳥栖駅 レンタカー返却・・・①
 11:30 博多駅・・・⑥
 14:00 太宰府天満宮・・・⑦
 17:00 長浜ラーメン
 19:20 福岡空港 → 21:10 成田空港

屋久島遠征を含めると6日間にも渡る本旅の後半戦:長崎遠征では、「軍艦島」を見に行こうという主テーマを基に旅を展開しようと思っております!

軍艦島とは、長崎湾の外洋にある小さな島で、その昔島全体が炭鉱となっていたために多くの労働者とその家族が暮らしており、1960年代は東京よりも人口密度が高かったり、日本初の高層マンションが建ったりと、日本の高度経済成長を物語る島なのです。
現在は無人島ですが、明治時代からの日本の産業の跡を今に残す貴重なものだとして、世界文化遺産にも指定されている貴重な場所でもあります。本当の名前は「端島(はしま)」というそうですが、その見た目から軍艦島という名称で広く知られている場所です。

そんな場所に船に乗って近づき、しかも上陸できるツアーがある!ということで、一度はそのスケールを体感してやろうじゃないか。そう思い立ち、長崎を目指したという訳でございます。

もちろんそれだけではなく、小生初めて踏み入れる長崎の地において、新しい出会いや発見を心待ちにして、いざレンタカーを借りて長崎を目指したのであります!


4日目 肥前路を駆け抜ける

◆8:30 @鳥栖駅

画像2

Jリーグ・サガン鳥栖のホームスタジアム、「駅前不動産スタジアム」ではないか!結構良スタだからいつかこの中でサッカー観たい・・・

前夜、屋久島から船と新幹線を駆使して鳥栖へ上陸していた私。駅の目の前にあるホテルルートイン鳥栖駅前に潜伏し朝を迎え、本日からは長崎を目指す旅となります。

大浴場付きのホテルが周辺にココしか無かったので貴重なお宿です。朝食バイキングも無料でした。あとルートイン自体がJリーグのスポンサーなので館内でにわかにサガン鳥栖を推す感じもあり、サッカー遠征時の利用にも良き。

さて、これから3日間旅を共にするレンタカーを隣の新鳥栖駅にて拝借し、佐賀県内部へと侵入を試みます!


◆10:30 @吉野ケ里遺跡

画像3

屋久島では奇跡の晴天に恵まれ、快く観光できましたが、九州北部まで上がって来たらばそこはまだ梅雨真っ只中。頭上には重そうな雲が広がっていますが、車移動なのでぶっちゃけ無敵なのであります。

さて、最初は小学校の歴史の教科書でお馴染み、吉野ケ里遺跡にやって参りました。

この吉野ケ里遺跡は、日本に稲作・定住文化が根付いた弥生時代の遺跡で、その時代の遺跡の中では国内最大の規模を誇る遺跡なのです。確かにとにかくだだっ広かったです。

小学校で初めて歴史を勉強して最初に覚えるワードでお馴染みの「邪馬台国」は、正確な場所が不明なクニですが、この吉野ケ里遺跡の発掘されたエリアも邪馬台国の有力な候補なんだそうですよ。

ひろーい。

確かエリアが3つくらいありましたが、1つのエリア見て回り、資料館の見学のみで帰って来てしましました(雨もパラパラしてきたし)。資料館にはこの地域で出土した石器類の展示や、それらを基に当時の人々の生活や文化・信仰などが詳しく紹介されていました。平日の午前中だったのでお客もまばらで、弥生時代に思いを馳せながらもソーシャルディスタンシングは最先端という感じでございました。

最後に寄ったお土産ショップでは吉野ケ里羊羹と、ハニワのストラップも購入できました。

本日中、それも日没前までに長崎入りを果たしたいが故、本日もテンポアップして旅を進めて参ります。


◆13:00 @祐徳稲荷神社

吉野ケ里遺跡から次の目的地である祐徳稲荷神社へ向かう途中は、所謂ゲリラ豪雨にヒットしまして。車移動のありがたさを噛みしめながらのドライブになりました。

画像4

ここ祐徳稲荷神社は日本三大稲荷に数えられる由緒正しい神社で、商売繁昌、家運繁栄、大漁満足、交通安全等さまざまな事柄の祈願がされる場所なんだそうです。日本全国のナントカ稲荷って神社の親分的な感じなんすかね。

幸いにも道中の大雨はやんで外を歩けたので参拝してみます。

ステキな演出!風鈴の下のカラフルな短冊の部分にはお願い事も書いてあって、雰囲気を上げてくれます。

旅の成功を祈願します。"旅の成功"についてが祐徳稲荷の神様の守備範囲であることを願います。

画像5

土台の部分、かなり迫力のある造りになっていました。京都の清水寺の下の部分を彷彿とさせる見た目ですが、こちらは全部に赤い塗装がしてあってオシャレ。

さて、いい時間になってきましたので、ここの参道にあるお店でお昼ご飯を頂きます。

平日だからか、参道は少し寂しい雰囲気でしたが、なんとかOPENしている立花屋というお店に入ることができました。稲荷なんで、イナリを頂きます!

画像6

きつねうどんといなり寿司。確か2つで950円だったと思います。

祐徳名物うどんと書いてあったのでうどんチョイスです。本当に名物かは分かりませんが、間違いなく名物にできるほどおいしかったです。

やっぱり旅にはメシが無きゃいけないですね!


◆15:00 @千々石展望台

"祐徳さん"から長崎を目指すとなると、国道444号線を伝って大村市方面を経由するルートが最短かと思われます。が、私はさらに雲仙岳をこの曇天の中ではありますが、少しでも見られたらいいなと思い、有明海沿岸に進路をとることとしました。

道中、「多良岳オレンジ海道」という観光道路に誘われ、海沿いではなく幾分短絡路となるこの道を駆け抜けていきました。海道と言っても山林や高原地帯を走るシーンが多めであまり海感は無かったです(晴れてたら違った?)。

その道路を抜けると今度は地図上でコレはなんだ?と思っていた、諫早湾に蓋をしているような「諫早湾開拓堤防道路」を通ります。諫早湾の奥で行われている耕作を振興するための事業で造られたものだそうで、航空写真で見ると、この蓋をされた海のエリアは泥・・・という感じですが、耕作に効果があることを期待します。

そんなこんなで、雲仙岳が見えるエリアに近づいてきました!

画像7

なにも!見えない!!

千々石(ちぢわ)展望台にやってきました。もう余りにも何も見えないので、せめてもの雲仙岳観光ということで、展望台の看板と一緒に景色を撮りました。これなら晴れている場合の景色もばっちり想像できる!という感じでお楽しみください・・・。

展望台の売店で売られていたブルーシールのアイスを頬張り、いよいよ長崎市街へ車を走らせていきます。


◆16:30 @長崎平和祈念公園

画像8

長崎市内にたどり着きまして、最初に訪れたのは長崎平和祈念公園です。言わずもがな、第二次世界大戦の際に原爆によって被害を受けた長崎。同じく被爆地の広島には、中学校の修学旅行で行ったことがありましたが、長崎にはまだ来たことがありませんでした。

私は旅にもある程度の知識が必要だと思っていて、単なる景色、道、建物、観光地、、、もその成り立ちや歴史を少しだけ知っておくだけでも、見方や印象ってだいぶ変わると思います。実際に見に行く旅なんだから、その知識も持っておくことに越したことはありません。

そんなような意図も含めて、長崎という地を知るには外せない要素であろう、戦争の歴史についての知識を少し深めておこうと、ここ平和祈念公園とそこから歩いて少しの場所にある爆心地、そして長崎原爆資料館へ長崎観光の最初に向かったという訳でございます。

最近、こういう資料館に来て思うのは、中高生のときに感じたものとはまた違った感覚になるという点です。ある程度大人になってから知識のある状態で展示されているものを見たり読んだりすることで、より幅広いことについて考えられたり、当時のことについて想像できたりするので、新しい発見がとても多いなあと感じるのです。

例えば当時の生活について、労働者1人の稼ぎがどのくらいだからどの程度の生活だったのか。長崎が原爆の投下地に選ばれた背景や偶然性(=他の都市が被ばくする可能性も十分あったこと)。原爆投下に至るまでの国際関係やその後の冷戦や日本の立場などなど。学生の時に蓄えた年表の上での知識には無かった発見を今回する事ができました。

広島の平和祈念資料館にもまた行ってみたいなあ。

画像9

76年前、実際にこのパネルのような光景が広がっていたとは、想像できないですよね。原爆資料館の屋上にて。

ふう、なんだか疲れちゃったよ。という訳で本日のお宿にチェックインです。


◆18:00 @本日のお宿

画像10

私の旅の"ゆるルール"の中に、なるべく色々な宿に泊まってみる。というのがありまして。旅館、ビジネスホテル、和室、洋室、価格帯や食事ありなしなど、様々な形態を満遍なく泊っていくスタイルをとっています。

そんな中本日の宿は、Almas Guest Houseというゲストハウスに宿泊する事にしていました。

ゲストハウスには何度か泊ったことがあるんですが、なんかこう、普通の宿では味わえないドキドキ感というか(いい意味でも悪い意味でも)、一期一会の出会いもあったりで、旅のアクセントになるので泊ってみたくなるのです。

以前は外国人のお客さんが半分くらいを占めるような感じでしたが、このご時世となり、外国人観光客がめっきりいなくなってからはやや寂しい状態になっているゲストハウス業界。私の宿泊した日も、私の他に2名のお客さんがいたのみでした。

一旦荷物を置き、オーナーと居合わせたお客さんの話を基に、長崎名物のアレを食べに行くことに。


◆19:00 @長崎市街

画像11

永楽苑のちゃんぽん 何円か忘れました

長崎名物のアレとは、そうです、ちゃんぽんでございます。
町中華のちゃんぽんということでゲストハウスのオーナーから話を訊かなければ絶対に行ってなかったお店でした。これがまーーうまい!ちゃんぽんのために1日働けるって感じでした。

ちなみに私は長崎に来たらちゃんぽんを食べると強く意気込んでいたので許してほしいのですが、このお店の名物は"しいたけ肉そば"なるものらしいです。訪れた際はそちらもお楽しみください。

このあとスーパー銭湯にて旅の疲れを癒し、ゲストハウスに戻ってリビングルームで他のお客さんとの談笑を楽しみました。ゲストハウスならではです。

1人は千葉で料理人をしているというお兄様、もう1人は長崎で小学校の先生をされているというお姉様でした。お2人とも長崎出身らしく、訳の分からない怪しい旅人である私を快く受け入れて、長崎の魅力や見どころについて詳しく話して頂いてしまいました。こういうのも、旅の良いトコロでしょかね~(嬉)。お2人ともありがとうございました!


5日目 軍艦島に、あがらせてくださいっ・・・!

◆8:00 @長崎市街

2日目です!この日は本旅のメインディッシュであります、軍艦島クルーズでございます。果たして軍艦島の袂から見る景色はどんな光景なのでしょうか!

画像12

その前に本日の朝ごはん。ゲストハウスに食事つきなんていうプランはおそらくほとんど無いと思いますが、これはゲストハウスからほど近い喫茶店cafe’平井のモーニングです。見た目にも良く大満足のプレートですが、これがなんとゲストハウスの宿泊代に入っているというから驚きです!ゲストハウスとこの喫茶店が連携して実現しているサービスなんだと思います。アイスコーヒーもついてきて、非常にうましうまし。


◆9:00 @長崎港ターミナル

長崎港ターミナルに到着しました。今回はここから軍艦島を目指します。いくつかの会社が軍艦島クルーズを企画・運営しているようでしたが、私がチョイスしたのはやまさ海運のツアーでした。なんでも軍艦島上陸クルーズはやまさ海運のマルベージャ号という船が初めて上陸をしたそうです。

私は午前のそれも朝9時発の回を申し込んでいたため、喫茶店で優雅に・・・という間もあまり無く、小走りでターミナルへやってきました。こう振り返ると、毎度小走りで旅程を消化してるな・・・。

そして1日目からちょいちょいお伝えをしていましたが、時は梅雨なり。そして本日の天候は・・・。

画像13

なんとかもってる?と思うかもしれませんが、普通に雨降ってます(笑)。なんなら暴風吹き荒れています(笑)(笑)。写真右に映る、ぐしゃぐしゃになったノボリを見ていただければなんとなく風の雰囲気はお伝えできるかと思います・・・。

そしてこの暴風の影響により、本日のツアーでの軍艦島上陸は断念せざるを得ない状況となったようです。。。なんか船が島に接岸できる限界の波の高さを優に超える波浪なんだそうです。なんやねん。。。

それでもツアー自体はなんとか中止にはならず、軍艦島を海上から見る見学ツアーとなりました。良かった。このシケの中軍艦島をなんとかこの目に・・・軍艦島を・・・!(必死)

いざ出航なのです。

ひえ~~!!
これぞ本当のスプラッシュマウンテン
クルーズ中に酔って吐かないか心配だったわ。

こんな感じの船の上から、長崎港外洋にある軍艦島まで約45分ほどの道のりです。私のように不運にも上陸が叶わなかった他のお客さんたちも、この荒れ狂う船に身を任せていました。屈強な人が多いものです。

画像14

いくつかの島を見送ったあと、いよいよ軍艦島のシルエットが近くなってきました。確かに、明らかに自然の島のシルエットではないぞ・・・


そしてついに最接近!


画像15

その見た目、まさに軍艦なのであります。

この記事のメインの写真にしてはなんか迫力不足?とか言われそうですが、箱根登山鉄道よりも激しい揺れを織りなす船の上から、無謀にもパノラマ撮影をした結果奇跡的にほぼブレなかった写真なので許してほしいのです!

画像16

とにかく揺れるから手ブレして、普通に撮ったパノラマ写真はこういう風にまっすぐなハズの手すりとかぐにゃぐにゃになっちゃうんだよ!!

ここに昭和の中頃には最大で5267人の人が住み、その人口密度は世界一。炭鉱に加え、病院、学校、庭園、神社まであったとのことですが、現在はその頃の姿をこのような”遺跡”的な形で遺しています。

そんな歴史的背景を含めて、とても美しい場所です。

動画でもどうぞ。

上陸できませんでしたが、とても貴重なものが見られました。


◆11:00 @出島

およそ2時間の軍艦島クルーズを終え長崎港へ戻ってきました。ここからは長崎の街をふらつきます。

昨日訪れた原爆資料館と先ほど近づいた軍艦島は「昭和」の長崎の遺産。そして次に向かうのは、それよりもさらに300年近く昔の「江戸時代」の長崎の遺産、出島です。

画像17

今は長崎の都市部の中に取り込まれている出島。ここがその昔、鎖国していた日本における唯一の外国との玄関口でした。

江戸の世では鎖国というものがされていたことは、小学校の歴史の時間に聞いたことがあると思います。今考えるとスゲー政策です。

そんな鎖国時代の長崎は、日本で唯一外交をしていた場所な故、独特の雰囲気・文化を築き上げていったのだそうで、それを今に伝えるのがこの復元された出島なのです。

画像18

旧出島神学校の建物。1878年に建てられた日本最古のキリスト教(プロテスタント)の神学校。

画像19

出島の街並みの再現エリア。資料館やお土産屋が並ぶ。

そう考えると長崎っておもしれーな・・・。昭和にも明治にも江戸時代にも出会える、それも日本のかなり重大な転換期ばかり。。。次に向かうところもそんな転換期のひとつの象徴的なところに行きます。


◆13:00 @大浦天主堂

路面電車に揺られて市内南部にやってきました!長崎の路面電車はSuicaが使えて便利です(見習ってくれ鹿児島市電!)。

修学旅行生に塗れながらグラバー通りの坂道を登って見えてきたのは、大きな教会。名前は大浦天主堂

画像20

私は小さい頃、教会のある幼稚園に通っていたせいか、教会を見るとどこか懐かしく感じます。この教会は1865年に建てられ、日本国内の洋風建築の最古参のひとつであり、国宝にも指定されています。

今じゃあり得ないですが、その昔キリスト教に禁教令を出し、教徒を迫害していた時代もありましたが、そんな時代を乗り越え、信仰の自由を得ていった歴史を象徴する建物になっているのです。

そんな教会のとなりには、キリスト教の学校「羅典神学校」の旧校舎があり、現在はこの大浦天主堂とキリスト教の伝来から迫害・解禁、そして現代の信仰までの歴史を知ることができます。非常に落ち着いた雰囲気の場所でした。

その土地の歴史を知ってから旅をせよ、と先述していましたが、この長崎では様々な歴史を知り、当時の人々の息遣いを肌で感じられるような体験ができました。価値観が違うという理由で迫害したり、爆弾を落としたり、哀れな歴史もさることながら、人々が暮らす場所には独自の娯楽や生活の工夫があること、それが少なからず現代の世の中にも生きていること、そんな今の自分との繋がりなんかも感じられるような時間でした。ありがとう長崎!!


さて、最後に再びアレを食べて長崎を去ることにします。


◆14:00 @長崎市街

画像21

ちゃんぽんも食べたならこちらも外せない、皿うどんです。食べに来たのは大浦天主堂・グラバー園にほど近い四海楼というお店。儲かってんだか分かりませんが、5階建ての超巨大な中華料理屋です。

皿うどんの元祖はパリパリの細麺ではなく、もっちりとした太麺。このお店では細麺と太麺が選べましたが、元祖の方をチョイス。皿に残った汁まで舐めつくしたくなるウマさでした。

画像22

四海楼の近くには日本のボウリング発祥の地の碑が・・・
なんとなく横浜が発祥地な気がしていました。

画像23

最後に長崎のシンボル、稲佐山から見た長崎市街を。長崎は平地がほとんどなく、斜面に街がへばりついているという感じです。夜になれば街の中心部から周りの斜面へと広がった美しい夜景を見ることができ、日本三大夜景にも数えられたりしますよね。

しかし長崎滞在中はずーっとこんな感じの曇天だった。。。次は快晴の長崎で軍艦島リベンジ、そして夜景観賞を楽しみたいと思い、長崎を後にするのであった。


◆17:30 @武雄温泉

それからしばらくのドライブ。長崎自動車道を大村湾に沿って北上。彼杵(そのぎ)から内陸に入っていきます。今晩はついに旅の最後のお宿。屋久島遠征を含めて一番いい宿に泊まります。

画像24

やって来たのは、佐賀県の武雄温泉にある「森のリゾートホテル」です。

池の内池という小さな湖の畔にあり、周囲を静かな森に囲まれた温泉旅館です。なんだかんだ、こういう温泉宿が一番好きなんだよな~。

私のお部屋はスタンダードタイプの和室。可愛いサイズの湖も窓の外に広がっています。

露天風呂もある大浴場でひとっぷろ浴びて夕食へ。食堂には私の他に4~5組くらいのお客さんがいました。コース料理で次から次へと上品なお料理が出てきます。

画像25

旅の最後の晩餐に相応しい、贅沢なコース料理が本日の夕食です。全ての料理が揃うことが無いコースでそれぞれの写真をいちいち上げるのは面倒、ということでお品書きを添付しておきます。勿体ぶりです。

どれも見た目に美味しい、舌に美味しいものでしたが、特に茶碗蒸しがうまかったです。実際のお料理は是非宿泊してご自身の目と舌で楽しんでもらえればと思います。


さて長かった九州遠征旅も明日で最終日となります。転職による有休消化を利用して今回の旅を決行しているわけですが、須らく次のお仕事へ思いを馳せます。

今までシステムエンジニアとして大した成果も技術向上を果たせなかった僕ちん。このままなんとなく進んで30歳を過ぎて年齢は中堅になったが能力が伴っていない・・・なんていう最悪のシナリオを何としてでも避けるために、より仕事に成果を求められる環境に移ることを選択したわけです。

そんな選択が正しかったと思えるように、新しい環境で一から頑張ろう。そう決心して、夕食後再度浸かりに行った温泉で泳ぐ私なのでありました。

ちなみに写真はありませんが、宿泊者専用ラウンジみたいなのが用意されており、そこでソフドリ、おつまみ、おかわり自由っていうサービスもやっていました。ボードゲームとかトランプも完備されていたので、グループで行くときにはラウンジをフル活用してくださいね。



6日目 最終日、太宰府でこれからの身を祈念

◆7:30 @武雄温泉

畳の微かな匂いが心地よい和室での目覚めで旅の中にいることを知って起床し、そのまま朝風呂へ。温泉旅館に泊まったときは大体1泊で3回入浴します。

最終日の行程が始まります。現在は佐賀県武雄市に居ますが、ここから新鳥栖駅まで車を走らせ長崎・佐賀遠征を共に旅したレンタカーくんを返却します。その後特急列車に揺られ、九州のテッペン「博多駅」を目指します。夜7時過ぎの飛行機で東京に帰りますので、あと10時間弱の九州旅です。

画像26

丁寧なお味の朝ごはんが染みます。

チェックアウトして、車を出します。本日も空には雲が広がっていますが、幸い雨は降っていません。

2日前にも訪れた新鳥栖の駅舎は既にどこか懐かしい気持ちになります。駅のコンコースにサガン鳥栖のパク・イルギュ選手(1年前まで私の応援しているチームに所属していた選手)のノボリがあったせいでしょうか。

本旅初の在来線特急「かもめ号」に乗って博多を目指します。


◆12:00 @博多駅

画像27

九州のテッペンに到着!いよいよ最終盤です!帰りの飛行機が出る福岡空港ってここからめちゃ近いんで、もうあまりココから離れないようにしておこうかな。

まずはブラブラ。個人的に福岡は観光というより、買い物したり、グルメを楽しんだりするのが正解な街と思うので、グルメ探索しながらブラブラ。そんな折、たまたま目に入った寿司屋でお昼ご飯を食べます。

画像28

博多駅にほど近い「ひょうたん寿司」でランチ握りを頂きます。まあ博多のグルメと言っておきながら水炊きとか豚骨ラーメンじゃないのかよって感じですが、食いたいものを食うのでいいのです。

比較的リーズナブルなランチ握りセットは、寿司が12貫くらい?と茶碗蒸しがセットになっていました。茶碗蒸しがビッグサイズで良きでした。

そして寿司屋で食える博多グルメもありまして。それが上の写真のごまさばです。新鮮なサバの刺身をすりごまたっぷりのしょうゆだれで和えた博多名物だそうで、お寿司を平らげた後に追加で注文したら、想像よりやや量多めで運ばれてきました。きっとお酒の肴として食べると最高なのでしょうかが、私は酒がほぼ飲めない人間なので、魚の味としっかり向き合って完食したのでした。

結局昼から3388円も食べてしまった・・・。旅行なのでなんでもありなのです。

次は西鉄に乗ってみます。


◆14:00 @太宰府天満宮

画像29

西鉄に30分ほど揺られてやって来たのは福岡一の観光地、太宰府天満宮です。ここでこの旅の最後を締めくくるに相応しく、転職後のお仕事の成功をお祈りします。

そもそも大宰府天満宮とは?というところで公式サイトでは

天神さま(菅原道真公)をお祀りする全国約12,000社の総本宮と称えられ、「学問・至誠しせい・厄除けの神様」として、ご崇敬を集めています。

と紹介されており、言わずと知れた学問の神様を司る場所なのです。まあ学問と言うか、厄除けと言うか、なんとなくお仕事系のお願いと近い要素があると思うのであやかりたいと思います。それにしても全国の天満宮の総本山ナンスね。おとといは稲荷神社の総本山も行ったし、パワー貰っちゃってますわ。

画像30

祈るだけでなく、仕事運の御守り買っておきました!

境内の雰囲気もとても落ち着いていて良いのですが、参道もまた素敵な場所で。大宰府の参道では「梅が枝餅」が名物。名前からして梅の味でもするんかと思いましたが、中身はあんこです。お土産に買ったのですがやたら熱々でカバンの中も熱々になりました。

博多に戻ります。ちなみにこの文で当記事は1万字を突破しました(笑)。


◆16:30 @中州屋台街

博多に来てやりたかったこと、第1位。屋台のラーメンを食う

ということで残り僅かな時間でしたが中州に来てみました。昼からやってる屋台とか無いのかな??

知らなかった・・・。中州の屋台って、昼間は設営すらされていないんだね・・・。屋台街を探し回ったが、どうやらここという場所はご覧の通り。地面をよく見てみると、コンセントのさせるプラグがあって、なんか店の名前のシールも貼ってありました。なるほどそういう感じなんすね、勉強になりました。今度博多にお邪魔する際には、暗くなってからココに来たいと思います!すみません!

とは言え、このまま博多のラーメンを食べずには帰れないのです。博多に行ったのに博多のラーメンを食べなかったなんて言ったものなら、地元の笑われ者になってしまう。そんなわけで博多ラーメンの総本山に向かいます。

画像31

それがこれ、元祖長浜屋です。長浜ラーメンと呼ばれるとんこつ細麺のラーメンの中のパイオニア的存在、よく関東に居ても見かけると思います。その総本山に踏み入れます。

メニューは総本山らしく(?)「ラーメン」と「替え玉」だけ!プラス、トッピングのお肉を追加できる「替え肉」というメニューもありました。

画像32

こちらがラーメン、550円。テーブルに置いてあったネギを自由にトッピングしていただきます。

正直まだ昼の寿司が腹の6割ほどを占めていますが、そんなことを言っていられないのです。美味しく完食させていただきました。

これで、九州にやり残したことは、無いのです!!あとは無事に帰るだけ。


これにて旅程完結です。お疲れ様でした。

今回は5泊6日という私史上、最長の旅行を敢行しました。屋久島の自然のスケール、長崎の歴史のスケール、どちらも自分にはとても抱えきれない大きさのものでした。

それだけじゃない立ち寄ったすべての場所が、どこも私には新鮮で魅力的に映りました。

屋久島のツアーガイド、一緒に10時間歩いたカップルたち、フルーツガーデンのおじいちゃん、長崎のゲストハウスのお兄さまお姉さま、みなさん怪しい旅人である私を受け入れてくれてありがとう。。。お陰で充実した日々でした。

まだまだ若者が旅行なんかしてウロチョロしづらい世の中ではありますが、私はまだまだ自分のスケールを広げるために、旅行していきたいと思っています。

次はどこに行こうかね!!

画像33


■今回の諸経費

かね2

おかね3

お金めちゃ使ったわ、でも後悔ナシ!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?