舞台刀剣乱舞 ざっくり感想③「ジョ伝 三つら星刀語り」

途中で止まってしまっていた刀ステ感想の続き。

5/29配信「ジョ伝 三つら星刀語り」

刀ステは「維伝」まで視聴いたしましたが、この「ジョ伝」が私はいちばん好きです。胸が詰まるような展開もなく肩の力を抜いて見られますし、
とくにかく笑える!
コミカルでめっちゃ楽しい!!

「維伝」も鶴丸のおかげでギャグテイスト強めのかなり楽しい舞台ですが、長谷部推しの審神者としてはやっぱり「ジョ伝」かな、と。
とろけそうな笑顔の長谷部に胸がきゅんきゅん(死語)します。
そして、時間遡行軍が、そーっと襖を開けて入ってくる姿は爆笑ものでした!
襖なんて蹴破って入りそうなのにお行儀良いですな!!
時間遡行軍の中にも燭台切や歌仙さんみたいな行儀作法に口やかましいのがいるのかもしれない…笑


舞台となるのは天正十八年(1590年)夏七月、小田原の調査任務。
軽くググると小田原征伐の記事が引っ掛かかりました。色々な軍勢が入り乱れているこの辺りの、込み入った歴史はかなり弱いので、時間を見つけて勉強しようと思ってます…。
ああっと、「外伝」の中で<まんばが近侍を下ろされた戦い>とか思わせぶりに軽く話題に出ていたのは、この「ジョ伝」のことだったんですね。
色々と繋がってまいりました。
物語の途中、三日月さんが顕現して結いの目がスタートしたり、小夜ちゃんが修行に出掛けたりと時間軸がかなり入り組んでて、こうして第一作目から短期間で一気に見なければ、把握するのに時間がかかったり混乱していたかもなーと思いました。
刀ステの無料配信、改めて感謝してます。

作中、同田貫の「ばみ」呼びにもびっくりしたのですが、さらに驚いたのが長谷部のあだ名です。あの沸点の低そうな刀ステ長谷部に向かってそんなことが言えるなんて、かなり勇気ありますよね!
それにしてもあだ名付けるの上手いな同田貫。

今回すごくいいキャラだなあと思ったのは山伏さんです。
これまでノーマーク(すまん;)だったけれどもかなり好感度が上がりました。何というか、山伏さんがいるだけですごく安心感があるんですよね。
長谷部と同田貫ってどちらも短気でけんかっ早いというかチームワークが難しいところがありますけど、皆の調整役になってくれたり、なかなかにクセのある刀たちの間を取り持ってくれたりと本当に頼もしいです。
それでいてぐいぐい前に出るようなタイプではなく、隊長のまんばを支える補佐的な立場を貫いているんですから素敵ですよね。
山伏さんがいると本当に安心する。
山伏さんとまんばの手合わせも、ものすっごく楽しそうです。
いつも無表情で俯き加減なまんばちゃんも、山伏さんが一緒だと安心した顔をしているのがすごく良いです。
同田貫がまんばに対して「いい兄弟を持った」と褒めてましたが、ほんっっっっっっとうに良い兄弟を持ちましたね!
まんばみたいな性格の子には頼れる存在だと思う。
山伏さんのような包容力でまんばと接することができるように、審神者がんばるよ。

そして、長谷部に対してもまんばに対しても言いたいことを言う同田貫ですが、こうして山伏さんの良さをさらっと褒められるのも同田貫のいいところだと思ってます。
良くも悪くもすごく素直で、思ったことをそのまま口にしてしまうけれど、からっとしていて引きずらない。
同田貫は男らしくて良いキャラです。好き。


作中触れられていた話からするに、刀ステ本丸の顕現順序は、
<まんば→小夜→骨喰→長谷部→同田貫→山伏>
といったところでしょうか。
我が本丸も初期刀がまんばちゃんで、初太刀が山伏さんだったために更に親近感がわいております。
出来て間もない本丸の運営にうちのまんばも右往左往したでしょうが、刀ステ本丸のように山伏さんがサポートしてくれていたかと思うとほっとします。早いうちに兄弟を呼んであげられてホント良かった…!
実際初太刀の頼もしさに出陣もほぼ出ずっぱりで、よく赤疲労をつけていたし(山伏さんごめん;)

今回とても耳が痛かったのはまんばのこのセリフ。
「主にとって、近侍は誰でも良かったんじゃ…」
何というか…ほんとすまん;(土下座)
もっと目的をもって近侍を任命せねばと思いました。


そして長谷部。
この回までの刀ステでは怒りっぽくて短気な印象しかなかったけど、今回長谷部の色々な面が見られて愛が深まりました。
真面目で自分にも他人にも厳しくって、ソツなく何でもこなしそうなのに、長政さまに「やられたフリをしておけ」と言われての、長谷部の大根な演技がもう…笑
劇場版でもたいがい酷かったけど(←褒めてる)嘘がつけない性格の長谷部が可愛すぎてたまりません。
長谷部かわいいよ長谷部。

長政さまに正体というか自分の名前を明かすシーンで、長谷部がかなり動揺しながら「私は…!!」と言うシーンも可愛かったです。
<俺>じゃないのかよ!?
審神者に対して<私>とか使ったことねえぞ?!

そして長政さまを前にしたときだけ、長谷部の声がめっちゃ高くて…笑
よそ行きの声が出ていますね。「まいりましょう♡」と長政さまを促すシーンでも、語尾にハートマークが付いていそうでした。
長政さまの前ではめっちゃかわい子ぶってる長谷部可愛すぎ。
長政さまに抱きつかれて、天に召されそうな顔をしていたところもとても良かった。
嬉しかったんでしょうね!
良かったね!!

長政さまは回想等で長谷部が良い方だったと褒めちぎってる通り、本当にとても良い方です。
「黒田家の家宝、へし切り長谷部に誓って」
とか、そんなことさらっと言ってしまえるあたり、天然の刀たらしみたいな面がある御仁ですな。その言葉に、もじもじとしている長谷部が可愛い過ぎる。長谷部前の主の前だとめっちゃ笑顔ですね!

長政さまについてはゲームではあんまりピンときてなかったけど、黒田官兵衛の息子さんだったんですね。なるほどー!!そして黒田はキリシタンだから長谷部は司祭服ベースの衣装なのかと今更ながら納得です。
…ということは、元の主の影響から長谷部には軍師的な面があったりするのかしら。歌仙さんが目の敵にしそうな…笑
まあ、官兵衛が主だったわけではないみたいから違うか。
(長政さまが軍師だったかどうかは知らん←不勉強!)

それにしても、刀ステは本当に勉強になる。
作中で語られていた本丸勉強会、うちの本丸でもやって欲しい。
審神者も仲間に入れて!


ところで小田原征伐、黒田も参加していたなんて知らなかったです。
小田原城にはBASARAにハマっていた頃に行ったことがあり、小田原征伐の資料的なものを見てまいりました。で、どういう軍勢がどんな形で小田原城を包囲していたかといった図解資料の中に、毛利(の孫の輝元)と長曾我部(元親!)の名前を見つけ、かなり悶えた記憶がある。
(チカナリ推しでした)
今度小田原城へ行くときには、刀剣乱舞目線で勉強しに行きたいなーと思ってます。あそこは資料が多くてとっても勉強になるんですよね。

「戦乱の天に、三つら星あり」
三ツ星というと毛利の家紋を連想してしまうBASARA脳ですが、オリオン座の和名が鼓星だということを初めて知りました。
刀ミュといい、星について絡めたエピソードはすごくいいですね。天狼星といい鼓星といい、和名については全く知らないので勉強になります。


あとタイトル。
最初「ジョ伝」の表記が何でカタカナなのかと不思議だったのですが、なるほどこういうカラクリだったのかー!!と色々しっくりきてます。
これ、脚本を考えた人は天才かと。
だって物語の全容が何も分からない状態で観た1週目も普通に楽しめたし、ネタが分かった2週目は更に楽しめました。
すごく難解なのに、すごくきれいに纏まってる…!
視聴しながらの走り書きメモを見返すと、我ながら色々と混乱している様子が伺えます。この脚本を考えた人はほんと凄い。


しかし…しかし刀ステ本丸の審神者様は、三日月さんにだけお守りを持たせたのですね…。
ベテラン本丸なのかもしれませんが、怪我をさせるのが怖いチキンな審神者としては、出陣部隊全員に装備させてやって欲しいと思ってしまいます…涙
そして三日月さん。
繰り返される円環の中で、歴史を変えるために色々やったと思いますが、それでもこのお守りを骨喰に託すのだけは変えなかったんだろうなーと思うと滾る。まんばの心を守るためですよね…!!
心優しい三日月さんに、救いのある形で物語が進んで欲しいと願ってます。


ところで常々不思議に思っていたまんばの布、あれけっこう厚みのある生地みたいですね。殺陣はもちろんのこと、立ち上がったときとか振り返った際の日常の何気ない動作のときにも案外きれいにすとんと落ちているし、纏わり付いたりしていないし。
(鶴丸の袖は薄くて軽いせいか、殺陣でのひらみがすごい)

それに舞台挨拶で恒例となったバサァ!!をしたときも、すごくキレイにはためいているんですよね。薄汚れてはいますがかなり良い生地と見た。
何となくシワにもなりにくそうで、ある程度厚みがなければあんな風にはならないかな、と。
そして厚みがあるということは重いということで、それをずっとかぶったままバッサバッサさせて動き回っている俳優さんへの負担はかなりのものだと思われます。
なのに、全然疲れを感じさせない俳優さんすごい…!


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