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キーボ コスプレ衣装制作記録05【インナーマッソー編】

ドーモ、Leiven.kです。

キーボくん衣装制作記録も5回目。その割には進みが遅くてモヤモヤしているのは他でもない書いている筆者本人ですが、今回はインナーと他大きな装甲パーツについて。

前回の記事はこちら↓


型取り

「インナーなんて全身タイツ買って済ませりゃええがな」

とはフォロワーとの話で出てきた妥協案。しかしこれについては譲れなかった。自分の体にフィットしたインナーを自力でこしらえたかったのだ。

何故って、お手洗いが困るからさ!!

だってあの手の全身タイツって、背中のジッパー以外全部ぴっちりしてるでしょ?で、その上から装甲を着込むわけでしょ???で、いざという時に胃腸がハルマゲドンした際、上手く脱げずにスーツの下でレクイエムしちまったら···後は解るな?

なので、せめて上下に分けていざという時に下だけ下ろすか前のチャックだけでも用意したい訳よ。

でもそれを解決するインナーなんてそうそう無いし、せいぜい上下のヒートテックくらいである。あんな薄っぺらい生地をガワコスのインナー呼ばわりしてコスプレしよう物なら、浮かび上がる体のπやイチモツがそのままムショへのパスポートになる事間違いない。
(下着着ろよとは正論だか如何せん生地がぴっちりすぎるのでどの道不向きである)

画像元:©Spike Chunsoft Co., Ltd.

それに見ればわかるがキーボくんのインナーは意外にもダボイ。多少のダボ付きを保ちつつ、もしもの備えも行う。それでいて自分のサイズに合うインナーを用意するとなるともう縫った方が早いのだ。

でもどのガワコス動画を観ても肝心のインナー制作の工程が出てこない!!せいぜい布の紹介くらいで型取りとか採寸とかは影も形も無く、基本的なやり方なんて皆知ってるだろと言わんばかりの省きっぷり。そ、そんなに知られたくないの···?

一度は諦めかけ、「いっそ黒いジーパンでも合わせようかなどすこ〜い」と言いながら自前のジーパンをはいて買い物に行ったとき、ふと気づいた。


···これを採寸すればよくね?

幸い、少しのダボさとベルト無しで普通にはけるレベルのそこそこのフィット感があるユニクロのジーパンは、キーボくんのインナーの特徴と合致していた。それに気づいた俺はジーパンをはいたままの自分の足に養生テープを貼りまくった。たまらず脱いだ。現場に誰か人がいたら発作を疑う所業だ

普通は転写シートとかクッキングペーパーがええでよ

そしたらまぁ理想的な型紙がそこにはあるではないか!しかもテープだからそのまま布に貼り付けて切り出せるじゃないか!!ベッタベタで扱いもしにくいしデカくて置き場所に困り果てるが、サイズ周りの問題はこれで解決した。

ちなみに上半身については自前のYシャツを元に採寸したが、このタイミングで養生テープが弾切れしたのでマスキングテープで輪郭を型取る事にした。 最初からそうしろ?はい···

ミシン 布


それで、インナーを作るにあたってどんな布を使うのかだが、ガワコスではこういったインナーは2way生地などの伸縮性のある布を使う事が多い。今回は真っ黒なインナーなので、布選びには困ることはなさそうなのだが…近所の手芸専門店やデパートを探しても家庭科で使いそうな布ばっかりでなかなか良い布が見つからない。

というわけで使いました、三徳オンラインショップさん

1mx3m分なり 

こちらの37-2WAYストレッチの黒を購入。何でもレオタード作りに適しているとか何とか。

切るとくるんと生地が丸くなるのはどうにかなるのだろうか

薄すぎず厚すぎず。透ける心配も無さそうで安心。少し光沢感があり、ロボットのインナーとしてイメージは一先ず良し。

そして買いましたミシン!!

13,000円なり 今企画で一番の出費か

家庭用の電動ミシン!!実は前から欲しかったんだよな~~~

ちなみにミシンには電動・電子・コンピューターなどの種類があり、その中でも今回買った電動ミシンは3種類の中では最もパワーに劣るのだが…まぁ初期投資でヘマしたら元も子もないので、仕様による不足は技術でカバーすると決意。ミシン糸もダイソーで購入し、準備は万端…

ぐがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

いきなり失敗してんじゃねぇ!!!!

糸調子が狂いまくり、何度も糸が固まり布が食い込み…本当にこんなの完成するのか!?というかミシンってこんなに難しかったか!?まだ足のインナーを縫い始めたばかりなのに、すでに2時間も格闘している。

あまりにもつまりまくるのでしばらく休憩。
そして原因特定。戦犯はコイツだ。

製品そのものは悪いものでは無い…はず

ダイソーの透明ミシン糸。こいつが良くなかった。

コイツは透明故どんな布に使っても縫い目が目立ちにくいという画期的な糸なのだが、釣り糸やテグスのような質感であり、糸自体の張が強く伸縮性に欠けるため、布との相性が極端に左右される。今回の2way生地との相性はおそらく最悪だろう。ミシン入りたての初見バカが脳死で使えるような代物ではないのだ。

で、こいつをボビン含め全部取っ払って普通の黒いミシン糸に変えて縫ってみるとまぁ~~~~~~~~~~~使いやすくてたまげた。

所々の白い部分は手縫いによる仮止め

あっという間に縫い上げてしまったぞ。

しかし伸縮性のある生地は縫うのが大変だった…どうしてもミシンの上下で生地の伸び具合が変わって布がズレてたりするし、ボビンの糸が変な形で絡まって内部から崩壊しかけるし…黒い布なのでチャコペンがクソの役にも立たないのでマスキングテープで印つけたら間違って一緒に縫って悲惨なことになるし

とりあえず、チャックをつける部分はマジックテープをつけて、これだけで履けるように。この後ゴムひもを縫い付けてオーバーオールにする。この構造、実は本家仮面ライダーのスーツにおいても同じような構造であるらしい。

そして同じく上半身のインナーも完成!

クルシイ タスケテ 

ピッチリし過ぎた…

さすがに厳しいので糸をほぐして縫い直す。努力がパーになる瞬間はいつ味わっても悲しい。

縫っている瞬間の絵は移せなかったが、とりあえずこれにてインナーは完成。

とは言ったものの、首周りは解決策が見つからなかったので、ここについては端切れを首に巻いてテープで固定しようと思う。ほとんど襟で隠れるから大丈夫だ、たぶん。

ももあて装甲

そして、インナーを縫ったことで本格的にももや上腕の装甲が設計できるようになる!

撮ってる最中にコケた

立ち絵のサイズ感と、実際に動く時の干渉具合などを見定めて、大体のサイズ感をマステで描き、スケッチ。

カーボン紙でコスボに転写
切り出して完成

そしてコスボで成形!

秘儀 カッター彫

ここでまたカッターによるディティール彫りを行い、装甲の分割線を再現。今回のコスプレ制作でこの手法を習得出来て本当によかったと思う。



というわけで、今回はインナーという大きな課題が片付いたので、あとは小さなパーツや塗装などに取り掛かってくると思いますので、次回もお楽しみに。


見てる方がどれだけいらっしゃるかわからんけどな…


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